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JUL/2018

衆議院議員 野田聖子「女性はキラキラ輝きたいなんて思ってない。ただ、努力や能力をフェアに認めてほしいだけ」

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人生100年時代。
私たちは強いから、ダイバーシティーの中で他者の違いを認め、意見を受け入れることができる。
私たちは強いから、時代の変化をとらえ、対応することができる。
私たちは強いから、健康に前へと歩んでいける。

今こそ鎧を脱ぎ捨て、「強さ」を再定義しよう。
強く、しなやかに――。

株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長の佐々木かをり

国際女性ビジネス会議』を主催する株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長の佐々木かをりさんはそう私たちに語りかけた。

2018年7月22日(日)に開催された第23回『国際女性ビジネス会議』のテーマは、「Live Strong」。同会議に登壇した衆議院議員の野田聖子さんは、「強さとは、自分を信じることではないか」と話した。

数合わせの女性管理職登用は無駄
社会構造全体の見直しを

先日、大雨による自然災害がありましたが、そういったことを前に、自分の非力さを痛感する毎日です。でも、いつも思うのは、それでもきっと何かできることがあるはず、ということ。では、一体何ができるのか。私なりに考えてみました。

まずは、8月3日に、安倍内閣の下で総務大臣、女性活躍担当大臣として120%の力を発揮すること。それにはやはり、自分が「強く」なければいけません。

第23回『国際女性ビジネス会議』野田聖子
第23回『国際女性ビジネス会議』に登壇した野田聖子さん

私たちはどうしても、強い力や、大きい声に屈してしまうことがあります。でも、自分自身が誰よりも汗をかいて、学んで、エビデンスを持って「これなんだ」と言えることがあれば、徹底的に自分を信じて声をあげること。それが「強さ」につながるのではないかなと思います。

5年前、安倍内閣ができた時に、この国を建て直すには女性が最大限能力を発揮して社会に貢献することが必要不可欠だと考え、成長戦略の一丁目一番地に据えました。でも、今はどうでしょうか。新たな課題が次々に出てきていますから、女性活躍推進が少し見えにくくなっているかもしれません。でも、これは決して女性活躍をないがしろにしていいということではない。8月3日からの国会では、性別問わず、年代問わず、全ての人にその重要性を分かってもらえるよう仕切り直しをすることが私の使命だと考えています。

一方、皆さんは、「女性活躍」とか、「女性が輝く」とか、国が使うそういった言葉に、違和感を持ったことはありませんか? かくいう私はそういう言葉に何となく違和感を抱いている一人。別にチカチカ輝きたくないし、バリバリ男を押しのけて仕事がしたいとも思わない。そうじゃなくて、自分の取り組んできた努力や能力を、ただ、まっとうに認めてほしいというのが本音ではないでしょうか。

私たち女性はフェアに働きたい、生きたいだけなんです。そういう仕組みをつくっていかなければと思っています。

それと、女性管理職を増やすことも大事です。しかし、多くの女性たちが管理職になれるポテンシャルを持っていながら、この社会の構造によって管理職になれずにいる。それもまた、フェアではありません。

例えば、終身雇用において、妊娠出産育児といった「中断」を避けられない女性は、スムーズにキャリアアップできないという問題があります。私も子育てをしているから分かりますが、転勤や出張、急な残業が当たり前のように横行しています。そんな時、小さな命を誰が守るのでしょう? これまでは考えるまでもなく、「それは母親だ」とされてきました。そういう価値基準も抜本的に解決しなければ、女性にいくら力があっても、社会構造が彼女たちの可能性を潰してしまいます。ただ単に企業が数合わせで女性を管理職にするのは、ほとんど無意味です。

初任給は一緒だったはずなのに……。
大卒女性の生涯賃金は、大卒男性の約7割しかない

改めて、私が今回女性活躍担当大臣になり、重きを置いたのは、「フェアネス」ということです。これは、活躍以前の問題。

女性の活躍を支えるために欠かせない、家事、育児の均等化社会制度の見直し職場において不利益を被らないための法制度の整備などを重視しています。

こういった取組みを行う上でいろいろと調べていたところ、日本において男女の収入格差が最も大きいのは、何と、大卒の人たちなんだそうです。大卒女性というと、キャリア女性というイメージがありますよね。しかし、生涯賃金を見ると、女性ならではの壁のもとで同じコンディションにある男性との間で収入格差が広がっています。女性の収入は男性の7掛けくらい。初任給は一緒なのに、役職手当などがなかったりして、その他のオプションの部分で、差が広がっていると言えます。政治家がやらなければいけないことは、山積みだと感じますね。

ただ、その政治の場にも、女性が少ない。衆議院の場合は、男性議員9割、女性議員1割といったところ。これは今まで、「有権者の意志だから」と言われてきました。しかし、この国の成り立ちは、人口比でいえば男女半々です。ならば、この国をどう進めるか決定する場には、男女が半々でいるべきです。

男性が圧倒的に多い政治の場で、何が起こるかというと、残念ながら、「長い物にまかれないといけない」時がどうしても出てきてしまうんです。こういった厳しい現実を乗り越えるために、今国会では、政治分野における男女の平等参画を促進する法律が成立致しました。戦後初の試みであり、3年越しの悲願です。ニュース等ではあまり大きく取り上げてもらえませんでしたが、私がやってきた仕事の中で、これだけ政治に踏み込んだ者は無いなと思っています。

最後に言いたいのは、私たちには、何も失うものはないということ。私たちがあるものをどんどん次の世代に見せていくことが、女性たち一人一人がやっていくべきこと。それが、強さです。一人で世界を変えるのは無理です。でも、皆さんが明るい目標にむかって一つにまとまっていくことができれば、安心して生きられる社会はつくっていける。そう思います。

取材・文・撮影/栗原千明(編集部)

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