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JUL/2019

【bonpon】世界が憧れる60代お洒落夫婦が教えてくれた“ずっと仲良し”の秘訣「一緒に過ごす時間の長さより、お互いの自立が大切です」

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一人で生きる人生も十分に幸せだ。強がりでも何でもなく、そう思う。でもその一方で、誰かと生きる人生はどういうものなんだろうと考えることもある。どうして人は結婚するのか。夫婦とは何なのか。たぶん正解なんて、どこにもない。

けれど、Instagramに並ぶ二人の写真を見ていたら、こんなふうに年齢を重ねるのもいいなあと素直に思った。それが、bonponさんご夫婦@bonpon511)。

bonpon
bonponさん(夫:bonさん 妻:ponさん)
色や柄を合わせたリンクコーデが人気を集めるInstagramフォロワー数80万人超の夫婦。専門学校時代に知り合い、1980年5月11日結婚。夫のbonさんはデザイン科を卒業した後、広告代理店でデザイナーとして勤務。妻のponさんは結婚後、専業主婦に。今年で結婚39周年を迎え、現在は仙台で二人で暮らしている。
■インスタグラム:@bonpon511
■ブログ:https://ameblo.jp/bonpon-official/

色や柄、素材を合わせたおしゃれなリンクコーデが話題を呼び、今やインスタのフォロワー数は80万人超。おそろいの服装で仲良くいろんなところに出掛けるお二人の姿を見ていたら、こんなふうに人生を共にしてくれる人がいたらと想像せずにはいられなくなる。

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実は、「若い頃は二人で出掛ける時間なんてほとんどなかった」というbonponさん。年齢を重ねた今かみしめる“パートナーがいる人生”について、じっくり聞いてみた。

リンクコーデのおかげで、一緒のお出掛けが楽しくなった

――今日のお召し物もすごく素敵です。このリンクコーデってどちらかの趣味に合わせたんですか? それとも、もともとお二人の趣味が近いんですか?

bon:世代的に僕たちはアイビー世代(1960年代中盤に「みゆき族」と呼ばれる若者の間で流行したアメリカ東海岸アイビーリーグのトラッドファンションを身にまとった服飾文化のこと)で、若い頃からこういう柄とか色が好きなんですね。

pon:主人だったら『MEN’S CLUB』、私だったら『MC SISTER』がおしゃれの教科書っていう時代。それがそのままずっと来てという感じで。全然流行に乗っていない服装だと思うんですけどね。あまり服装にお金をかけられるような暮らしでもなかったし、どうせ買うなら好きなものをって。

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――ご夫婦で服装を合わせるのって、男性は特に恥ずかしがる印象ですけど、こんなふうにコーディネートを揃えるのって素敵だなあって。

pon:若い時に「ハマトラ」というスタイルが流行って、その時は流行に乗っかってペアルックなんかもしたことあったけれど、今となっては恥ずかしいわね(笑)

bon:確かにね(笑)。ただ、僕の場合、定年退職するまでデザインの仕事をしていたのもあって、コーディネートを考えるときに、差し色を合わせたりとか、そういうのを考えるのは抵抗がなくて。

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pon:それにやってみたら、二人で出掛けるときも服装がバラバラより揃っている方が気分も楽しい。

bon:完全ペアルックは恥ずかしいかもしれないけど、今日みたいにお互いギンガムチェックで、僕が上にジャケットを羽織るとか、そういうリンクコーデならあまり主張も強くないですしね。

――お出掛け前には二人で今日の服装を打ち合わせたりするんですか?

pon:大体私が今日はこれを着るねって言って、後から主人がそれに合わせた服を選ぶっていう感じですね。

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bon:あとはTPOに合わせたり。美術館に行くならちょっとオシャレに黒でまとめようとか、牧場に行くならボーダーのシャツにしようとか。そうやってシーンと合わせて考えると、服を選ぶのも外に出掛けるのも楽しくなります

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――インスタを使いこなしていらっしゃるところなんかも、感性が若々しくて憧れます!

pon:インスタは最初に娘がやっていたんです。そこで私たちの写真をあげたら、いいねがすごく集まって。それで、やってみたらと勧められて私たちもアカウントを開設したんですけど。こんなにフォロワーさんが増えるとは思っていなくて、もう青天の霹靂(へきれき)でした。

bon:街を歩いていても、いろんな方から声を掛けていただけるようになったので、どこに行くにもちゃんとある程度の恰好はしなくちゃっていうのはありますけど(笑)。逆に言うと、年をとると服装なんて何でも良くなって、ジャージで外を歩くのも平気になっちゃうから、メリハリがつくし、そこは良かったかなって思います。

好きなブランドは『ユニクロ』
年をとったから高いものを身に付けなきゃ、とは思わない

――ponさんの髪型もとても可愛いです。

pon:ありがとうございます、これ、実は自分で切っているんです(照)。

――そうなんですか!?

pon:貧乏性なので美容院代がもったいなくて。

bon:髪を切るのが好きなんですよね。娘の髪も昔から自分で切ってて。

――綺麗なグレイヘアですよね。

pon:それもそんなカッコつけたようなことじゃなくて、52歳のときに体質が変わって白髪染めを使うと頭皮がかぶれるようになったから、そのままにしただけなんです(笑)。

bon:服だって何も高いものを買っているわけじゃなくて。

pon:『ユニクロ』のオンラインサイトを見て、いいのが出たら買いに行こうって、そんな感じ(笑)

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bon:言い訳っぽいんですけど、高いものをずっと長く着るのもいいなと思うんですけど、そんなに高くないものを取っ替え引っ替えして、いろんなバリエーションを楽しむ方が性に合ってるんです。

pon:やっぱり、貧乏性なのよね(笑)。よく歳をとったら高いものを着なくちゃいけないっていう考えがありますけど、私たちはそういうのは気にせず。着たいものを着ればいいやっていう考えで、もう何十年とやってきました。

今は何をするのも一緒。掃除も洗濯もお出掛けも!

――ものすごく仲が良くて羨ましいのですが、新婚当初からずっと仲良しなんですか?

bonpon

pon:そう言っていただけると嬉しいですが、ごく普通の夫婦だと思いますよ。夫はとにかく仕事が忙しかったので、それこそ定年退職するまで「夫婦の時間」なんてほとんどなかったですし。

bon:会話も少なかった。夜中の1時とかに帰ってきて、それから御飯を食べて寝るんですけど、次の日の朝8時ぐらいに起きたらもう娘は学校に行っていていないっていうような生活で。

pon:本当に母子家庭みたいな感じでした。夕食を一緒に食べられたことなんて、ほとんどないんじゃない?

――ponさんは寂しくなかったですか?

pon:寂しかったですよ、特に若い頃は。でも、少しずつ慣れていきました。

bon:その反動が今来てるんじゃないかな。

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pon:そうね。やっと二人の時間をとれるようになったので。

bon:リンクコーデも夫婦二人で楽しく過ごす秘訣の一つなんです。

pon:今は何をするのも一緒。掃除も一緒にやるし、買い物も一緒に行くし。この人、仕事を辞めるまで何もしたことがなかったので、掃除の仕方も分からないし、洗濯機のスイッチも分からなかったんですよ?

bon:スイッチ押して洗剤入れればいいよって言われるんですけど、いろいろスイッチがありすぎて、どれを押していいか分からないし、コースも何を選んだらいいのか分からないしで(笑)

pon:それを私が一つずつ教えて。今じゃ、掃除や洗濯も楽しんでいるみたい。そういう生活がね、今はとっても幸せなんです。

結婚生活は人それぞれ違うもの。「夫婦はこうあるべき」なんて、考えなくていい

――長続きする結婚生活の秘訣を伺いたいなと思うのですが、お二人が、コミュニケーションを取る上で大切にしていることはありますか?

pon:あまり考えたことないですね。夫婦っていうものは“こうでなきゃいけない”とか、そういうことをあれこれ思わないところがいいのかもしれない。

bon:この年まで一緒にいると、もう分かりきっちゃってるからね、こういうことを言えば嫌だろうなとか。

pon:そういう意味では、相手に期待し過ぎないことは大事だと思う。だって期待しても叶わないことがほとんどじゃないですか。早く帰ってきてと言ってもできないことだってあるし。若い頃は多くを望んだものだけど、だんだん諦めるようになりました(笑)

よく考えてみたら、夫婦だからってずっと一緒に過ごさなきゃいけないわけじゃないんですよね。だから、私たちは、私たちの生活スタイルでいいやって思って。

あんまり一緒に過ごせる時間がないんだったら、この人がいなくても楽しめる時間をつくろうって考え方を変えました。そうしてからは、寂しさを感じたり、相手に期待をかけて負担を強いることはなくなったかな。

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bon:いつの間にかパソコンに夢中になっててね。

pon:そうなんです。夫のために買ったパソコンだったんですけどね、私がいじり始めたらハマっちゃって。

bon:この人は全国にチャット友達がいるんです(笑)

pon:最初はパソコンがうまく使えなくて手こずりました。初期のMacはシステムエラーが発生すると爆弾マークが表示されるんですけど、毎日その連発で(笑)

でも、めげずにいじっていたら、『Kid Pix(キッドピクス)』っていうお絵描きソフトが使えるようなって。絵の具がなくても絵が描けるなんて、カルチャーショックですよ! そこから自分でホームページを作るようになったりして、気付いたらお友達がいっぱいできていました。

bon:僕はそれを横目で見ながら、すごいな、羨ましいなっていつも思っていました。

pon:だからね、思うんですけど、夫婦と言えど、まずはお互い精神的に自立していることが大事「相手がいなくちゃ何もできない」っていうのはやめて、自分の時間をちゃんと楽しめるようにならないと。それが、夫婦が一緒に生きていくために必要なことなんだと思いますね。

--大事なのはお互いの自立。ただ一緒に時間を過ごせばいいというわけではないんですね。

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bon:ただ、少し矛盾して聞こえるかもしれませんが、それぞれが自立している一方で、夫婦って二人で一人前みたいな感覚もあるんです。人間ってそんなに立派なものでもないし、自分一人では足りないことも多い。それを補ってくれるのがパートナーなんだって、そんな感じはありますね。

pon:掃除の仕方も分らないものね! 私も昔はパソコンがフリーズするたびに、夫に直してもらっていましたし。足りない者同士が夫婦になって、「完成した」って思えるところも、パートナーと共に生きていく良さなんじゃないかしら。


まるで血のつながりがあるみたいに、雰囲気までそっくりなお二人。でも決して今のようにずっと一緒の暮らしではなかったのだと聞いた時、改めて、パートナーと共に生きることの意味を考えた。

好きなものを一緒に楽しめること。離れている時間を、一人で楽しめること。そして、月日と共に変わる関係性をまるごと定点観測して楽しめること。何十年という時間をかけて、そうやって楽しみを共有していけることが、そしてそれを一緒に振り返って語れることが、パートナーと生きる喜びなのかもしれない。

取材・文・撮影/横川良明 企画・編集/栗原千明(編集部)

【書籍情報】
bonponのプチプラ着こなし便利帖』(宝島社)

bonpon

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