「“華原朋美”に愛を注いでいきたい」過去に向き合うことでたどり着けた心境

another action starter
華原朋美

つらいときはとにかく寝る!
そして、『やさしい記憶』を信じる

芸能界というステージを離れた華原さんは、私たちと同じ、いち女性だ。時には、キラキラと輝く芸能人の“華原朋美”とのギャップにつらくなることもある。そんなときのとっておきの解消法は「とりあえず、寝ること」。

「私は絶望のど真ん中に座っている時間が長かったので、そこに戻ってしまうのは簡単だということをよく知っています。物事を深く考えすぎると、その世界にどっぷりとはまって抜け出せなくなってしまう。そんなときには、しっかりと寝てリフレッシュした方が絶対にいいです。女性は特に、眠るとお肌も元気になりますから!」

時に女性は、恋や愛に悩み、傷付くこともある。仕事が手に付かなかったり、何をやっても上手くいかないような気分になることもあるだろう。そんな悩める女性に対して声を掛けてあげるのなら、冒頭に掲げた『やさしい記憶』に至る道のりを伝えてあげたいと、華原さんは話す。

「自分がとことんつらいときは、逆に周囲の優しさを痛いと感じてしまうこともあるし、ありきたりなアドバイスに傷付くことだってあると思うんです。でも、今回歌詞を書くことにチャレンジしたことで、長い年月の果てには優しい思い出だけが残るということに気付くことができました。実はまだ私自身、しみじみとそんな気持ちに浸れているわけでもないんですが、『きっとそんな日が来るんじゃないかな』という希望を伝えてあげられたらいいですね」

大人だからこその“かわいい”ステージで
たくさんのファンと楽しみたい

華原朋美

5月のオリジナルシングルのリリースに始まり、6月にはアルバム2作品の同時リリース。そして7月からは、全国ツアーが始まる。「お仕事があってありがたいとか言っていられないほど、忙しくなってきちゃった!」と笑顔を見せつつ、華原さんは、そんな状況も楽しみたいと意気込む。

「今年のコンサートは、とにかく楽しいステージにしたいなと思っています。そして、40歳になった私だからこその、大人が楽しめる“かわいい”ステージにしたいですね。私の母親を見ていても思うのですが、女の人って、40代でも50代でも、60代になってもかわいいものが大好きみたい。だから、来てくれたファンの皆さんと一緒に、“かわいい”を楽しみたいなと考えているんです。もちろん、歌を聴かせるところも作って、メリハリの効いたステージを目指します!」

華原さんは、4月から情報番組『PON!』の月曜パネリストとしても活躍中。本業である歌はもちろん、「これからは、バラエティーにもたくさん出たい」と夢を語る。

一度は絶望のど真ん中にいた経験があるからこそ、友達や家族がいる生活や、たくさんの人と会える楽しさに気付くことができたという華原さん。デビュー20周年から始まる新たな旅は、どのような景色が待っているのだろうか?

『はじまりのうたが聴こえる』 2015年5月20日発売

『はじまりのうたが聴こえる』
2015年5月20日発売

復帰後初、約9年ぶりとなる待望のオリジナル・シングル。ゴールデンタッグとして数々のヒットソングを生み出した小室哲哉氏が楽曲を担当し、作詞は華原朋美さん自らが手掛けた。デビュー以来の自らの私小説ともいえる、リアリティーある心情描写が心に強く響く、勇気を与えてくれる一曲。公式サイト

取材・文/朝倉真弓 撮影/竹井俊晴


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