本当にやりたいことができない時期があっても、その時にしか学べないことがある【今月のAnother Action Starter vol.13 歌手・BENIさん】
2013年11月18日で開局10周年を迎えたディズニー・チャンネルのスペシャルサポーターを務める歌手のBENIさん。2005年にディズニーアニメーション『キム・ポッシブル』の主題歌を歌うなど、ディズニー・チャンネルへの愛着は深い。12月に最新アルバムの発売も控える彼女に、これまでのキャリアと仕事観を聞いた。
ディズニー・チャンネルと迎える10周年のアニバーサリー
20代になってはっきりわかった夢への道筋
好きな相手への切ない気持ちや、別れた恋人を思いつつも前へ進もうとする強い気持ち。そんな恋する女の子たちのリアルで等身大な気持ちを歌ったラブソングを届け続けてきたBENIさん。
ディズニー・チャンネルとは、同じアニバーサリー同士で10周年を迎えられたことを「ずっとアーティストになりたくて頑張ってきて、さらに大好きなディズニー・チャンネルと関われてすごく嬉しい」と話す。
BENIさんが歌手デビューを果たしたのは18歳の時。「小さいころから歌うことが大好きだった自分と似ているから」という理由で、一番好きなディズニーキャラクターは『リトル・マーメイド』のアリエルというほど歌手になることが夢だった。
「今はこうして大好きなディズニーにかかわるお仕事ができるなど、やりたいことにチャレンジできていますが、デビュー当時は、本当に右も左も分からない状態で、何もかもが大変な仕事でした。
もちろん、自分がやりたいことや思い描いていた夢はありましたが、それに向けて具体的に何をどう進めればいいのかが全然見えてこなかったんです。
まだ10代でしたから、自分の意見や考えを、周囲の大人の人たちにもなかなか伝えられなかったし。そういうことが積み重なって、すごくストレスを溜めてしまったんです」
そんな状況を何とか抜け出したい、そして自分を変えたい。そんな思いが募ったBENIさんが、殻を打ち破ったのはデビューから5年目のことだった。
「10代の頃にはぼんやりとしか見えていなかった夢や目標も、その頃には段々と明確になってきたんです。自分が何をやりたいのか、歌を通じて皆さんに何を伝えたいのか。
わたしは直接ファンに歌を届けるためにライブをたくさんしたいし、自分の言葉で歌詞を書いてメッセージを伝えたい、そういうことが20代になってはっきりしてきたんですね。
そのために自分を動かした結果、今はライブ活動も充実しているし、作詞も手がけるようになりました。あの時決断したからこそ、アーティストとしてよりパワーアップして、生まれ変われたんじゃないかな」
ただし、それまでの時間も決して無駄ではなかったとBENIさんは振り返る。たとえ本当にやりたいことができない時期があったとしても、その時にしか学べないこともあるのではないか、と。
「実は、わたしはディズニー・チャンネルとデビューが同じでもうすぐで10周年なんです! さっき話した転機は、ちょうどその半分くらいの時だったんですよね。それまでの5年を長いと思う人もいるかもしれないけれど、夢を実現するのってそれほど簡単じゃないはず。どうしてもある程度の時間がかかるし、自分自身が何を目指しているのか、より深く知る作業も必要だったんです。
だからわたしにとって、あの5年間は必要な時間だったし、悩んだり迷ったりした時期を過ごしたことも全然後悔していません。むしろ、そういう時期があったからこそ、今は『自分がこれをやりたい!』と自信を持って言えるし、何をやるべきか判断できるようになったのだと思うから」
(次ページへ続く)
次のページ
BENIさんの今後の野望とは・・・?『Another Action Starter』の過去記事一覧はこちら
>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/rolemodel/anotheraction/をクリック