収入・やりがい・キャリア「全部アップさせたい」女性に伝えたい、“人生好転”のカギ【#キャリアアドバイザーの本音】

この連載では、今SNSで話題のキャリアアドバイザー・えさきまりなさん(@MarinaEsaki)が、長く働きたい女性のための後悔しない転職術を“本音”で伝授します!
こんにちは。キャリアアドバイザーのえさきまりなです。
今回から、読者の皆さんに向けて、転職・採用市場の動向や、後悔しない転職を実現するためのノウハウ、マインドセットなどを、私の実体験や日々キャリアアドバイザーとして働く中で感じたことなどを交えながら定期的にお伝えしていきたいと思います。
連載初回となる今回は、これから起きる労働環境の変化や、理想のキャリアを叶えるために大切な転職前の心構えについてです。
東京オリパラ、副業解禁……
「働き方の見直し」を迫られる人が増加する
2020年がいよいよ到来しましたね。
注目すべきは東京オリンピック・パラリンピックの開催でしょう。実はこのビックイベントが、私たちの働き方に与える影響は大きいと言われています。
例えば、リモートワークを導入する企業の増加です。

東京都の人口が約1400万人なのに対し、開催期間中はさらに約800万人が滞在すると予測されています。そこで懸念されるのは、道路や鉄道などの交通混雑。その対策として、リモートワーク導入を進める企業が増えています。
東京オリンピック・パラリンピックが契機となり、働く時間・場所にとらわれない柔軟な勤務スタイルが社会全体に浸透していくかもしれません。
また、ここ数年、政府が副業・兼業を推進していますね。
労働人口の減少に加え、年功序列や終身雇用制度を維持するのが難しくなっていく中、社員の多様な働き方を実現するのは国内企業にとって必須の課題です。
副業で複数の仕事を持つようになったり、正社員やフリーランスなどあらゆる雇用形態を行き来しながら働いたり、キャリアの選択肢が多様化していく中で、今後の働き方を見直す女性もますます増えていくはずです。
「やりがい、収入、理想のキャリア」
それらは全部、“責任”とトレードオフするもの
では、近い将来に転職を検討している女性たちは、今後どのように仕事選びをするべきなのか。私からお伝えしたいのは、理想のキャリアを築いていきたいなら「責任から逃げないで」ということです。
皆さんは、これからやりたい仕事や転職先を、どんな風に選んでいますか?

「いつ起こるか分からないライフイベントと仕事を両立したい」
「収入を上げて、経済力をつけたい」
「やりがいを大切にしながら働き方も改善していきたい」
希望をあげ出したら、きりがないかもしれません。
でも、あれこれと条件をつけて仕事を探しているわりに、「責任が重い仕事はしたくない」、「リーダーは性に合わないからできない」と、大変そうに見える仕事は遠ざけてしまっていませんか?
残念ながら、「やりがい」も「収入」も「キャリア」も、すべては責任ある仕事をして得られる対価であることを忘れてはダメです。気楽な仕事を選んでいるうちは、これらを満足いくレベルまで手に入れることはできません。
もちろん、責任といってもそれは「体を壊すまで働く」ということではなく、「心理的なプレッシャーの大きさ」や、真剣に仕事に向き合う覚悟を持つことと、言い換えられると思います。
“ちょっとの勇気”がその後のキャリアを好転させる
私は日々、キャリアアドバイザーとしてたくさんの転職者の方にお会いしますが、理想的なキャリアを手にする女性には共通点があります。
それは、「任されたらやる」という責任感を持っていることです。
最初から「責任ある仕事がしたい」と意気込んでいる女性は実際のところあまり多くはないと思うのですが、「あなたに任せたい」というオファーが舞い込んできたときに、ちょっと勇気を出して「はい」と言えるかどうか。
それだけで、その後のキャリアが好転していきます。
また、今では多くの企業が「管理職として活躍してくれるような女性」を採用したいと考えています。それと同時に、“仕事はそこそこでいい”という人を雇っている余力はないというのが実情。
そうなった時、どんな人が採用市場で選ばれるのかは明白ですね。それは、プレッシャーに打ち勝ち、責任ある仕事を引き受けられる人なのです。
これからの社会の変化についてはこの記事の冒頭でも触れましたが、5年後、10年後、私自身もどのようなことが待ち受けているのか、どのような価値観の変化があるのか、正確に予測することはできません。
ただ、どうなるか分からない人生だからこそ、未来の選択肢を少しでも広げておく必要があると考えています。そのためにも、まずは“ちょっとの勇気”を出して、責任ある仕事を引き受けることから。「やってみます」と言った時から、少しずつ、仕事が面白くなっていくのを感じられると思います。
次回の記事では、キャリアの選択肢を広げるための“思い込み”の外し方についてお話します。
お楽しみに。
【執筆者プロフィール】
えさきまりな
短大卒業後、事務職として働き、その後、二度の転職を経験。現在はキャリアアドバイザーとして年間600名以上の女性転職希望者の支援を行う。オンラインでも活動の場を広げ、「キャリアアドバイザーの本音」と題したTwitterアカウントが好評
Twitter:@MarinaEsaki
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