どんなに暑くてもジャケット着用は必須!? 夏の日の訪問着マナー

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/

今回の質問
夏の外回りは暑くて汗だくに。客先に入る時は必ずジャケットを羽織らないとだめですか? また、先方から「上着は脱いでくださいね」と言われたとき、本当に脱いでいいのでしょうか。いつも迷ってしまいます。(25歳/営業)
プロの回答
クールビズの流れもありますが、営業職の方の中には外出時にジャケットを着用される方も多いですよね。「こんなに暑いのになぜジャケットを着なければならないんだろう」と思う方も少なくないはずです。ですが、お客さま先に訪問する際は、ぜひジャケットを羽織ってほしいと思います。
なぜなら、「相手を敬う姿勢」を一目で示すことができるから。これに尽きます。訪問の際には、「訪問する側=下、訪問される側=上」という暗黙のルールがあるものです。ジャケットの着用は、そうしたルールをわきまえていること、あなた自身が常識的な人であるということを示します。そして、あなたが営業担当であるならば、なおさらこの構図に従うべきだと言えるでしょう。
とはいえ、汗をかいている状態では、相手に余計な気を使わせてしまいます。移動時はジャケットを脱いでおくようにする、予定時間より早めに到着して汗をひかせるなどの対策を取っておきたいところですね。
また、商談中に「ジャケットを脱いでくださいね」と言われたときですが、ジャケットはやはり羽織ったままの方が良いと思います。「訪問する側=下、訪問される側=上」という姿勢を崩さず、最後まで誠意を示しましょう。「ジャケットは脱いでくださいね」という声掛けは、相手の配慮。そもそも、自分の顧客に余計な気を使わせることがないように、涼やかな顔で臨むのがマストです!
取材・文/栗原 千明(編集部)
『働く女のビジネスマナー』の過去記事一覧はこちら
>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/knowhow/manners/をクリック