「だから女はダメなんだ!」建設現場で怒鳴られた30代は“青春時代”だった

20代後半の女性たちがよく口にする、「30歳になっちゃう」という言葉。なぜ私たちはこんなにも30代になるのが怖いのだろう?
これからの人生について、一人であれこれ悪い想像をしてしまうから? それなら、少し先の未来を歩く先輩たちが、何に悩み、何に喜びながら30代を過ごしてきたのかを知れば少しは不安がなくなるかも。すでに30代を乗り越えた“40’sウーマン”たちが語る等身大の言葉に耳を傾けてみよう。
お見合いで出会った最良のパートナーと38歳で結婚
こんな感じで30代半ばまでは仕事に全てを捧げて目一杯働いてきたので、正直言ってプライベートのことなんてまったく考えていませんでした。
そんな私の価値観が大きく変わったのは、30代後半になって体調を崩し、入院と手術を経験したことがきっかけ。病気になって「働きたくても働けない」というジレンマを体験した時、それまで「人生=仕事」だった私が、「人生は仕事だけじゃないのかも」という考えに変わったのです。それに体力の低下を自覚したことで、自分の体から「タイムリミットが近付いているよ」と告げられた気がしました。「出産を考えるならそろそろじゃないの?」と問い掛けられたみたいで……。それで遅ればせながら、結婚や出産というライフステージを意識するようになりました。

そうは言っても、365日のうち300日は作業服を着てヘルメットをかぶっているような女子に彼氏なんているわけがなく(笑)。結婚紹介サービスに入会して、本格的に婚活を始めました。そこで紹介されてお見合いをした相手が、今の主人です。
結婚後も仕事を続けるのが大前提だったので、相手の条件として挙げたのが、まずは「女性が外で働くことに理解がある男性」。もう一つの条件が「料理が上手な人」でした。共働きなら家事は分担してもらう必要がありますから、家事の能力が高い人がいいなと。その条件にぴったり合うのが主人だったんです。
主人の母は看護師で、定年まで働き続けた人なので、主人も女性が働くことに慣れていました。その上、主人の仕事は調理師。料理の腕は文句なしです。彼が作る料理を食べるたびに「おいしい!」と感激して、完全に餌付けされました(笑)。自力で探そうとしたら、こんな相手とは出会えなかったでしょうね。仕事でも職人さんの力を借りまくりでしたが、婚活でも人の力に助けられました。
こうして38歳で結婚、その年のうちに第一子を出産しました。息子はまだ2歳なので、現在は時短で働いています。他の人と同じ業務量をこなせないことに引け目を感じることはありますが、今は地道に仕事と育児を両立する時期なのだと気長に構えています。子どもがもう少し大きくなって手を離れたら、また全力で仕事に打ち込むチャンスが来るはずですから。
私にとって、30代前半は人生で最も仕事に集中し、体力も気力も全てを注ぎ込んだ時期でした。今振り返っても、あの時期の記憶はキラキラしていて、まさに“青春時代”だった。そして30代後半は、人生を再設計した時期。楽しかった青春時代が突然終わり、悶々と悩んだ時期でもあります。でも、その葛藤があったからこそ、結婚や出産を経験できたし、私生活とバランスを取りながら人生を送っていきたいと思えるようになった。30代は私を大きく変えた10年間だったと実感しています。
取材・文/塚田有香 撮影/吉永和志
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