コロナ禍「キャリア不安」を感じている女性は7割以上! 収入減、ITスキル不足をみんなはどう解消してる?【働く女性100人意識調査】

コロナ禍、大手企業の倒産や冬のボーナスカット、中途・新卒採用の見送りなど、不況関連のニュースを目にする機会が増えました。

そんな中、「この先も今の仕事を続けていけるのか」、「今の会社にいて大丈夫なのか……」、そんな不安が頭をよぎった人も多いかもしれません。

そこで今回は、20~40代の働く女性100人にアンケート調査を実施。将来のキャリア不安に対し、女性たちが「不安解消」のために取り組んでいることについて聞きました。

Q.1 自分のこれからのキャリアに不安を感じますか?

自分のこれからのキャリアに不安を感じますか?

まずは、これからのキャリアについて不安を感じることがあるかどうかを聞くと、7割以上の女性が「今後のキャリアに不安を感じている」と回答。

多くの人たちが、「働くこと」に関して何らかの悩みを抱えていることが分かります。

では、具体的にどのようなことが不安なのか、実際の回答を見てみましょう。

収入が減ってしまいそう

・今のところ、給与も雇用もコロナの影響はないが、このまま続くと、業績にも影響がでるため、賞与、給与が減るのではないかと不安(一般事務/38歳)

・コロナの影響で収入が減り、景気に左右される仕事に不安に思う(飲食業/32歳)

自分の仕事スキルに自信がない

・現在の会社で培った知識やスキルが世間でどのくらいのレベルにあたるのかわからない。他社でもいかせるスキルが身についているのかわからない(Webデザイナー、データ入力/29歳)

・会社独自の作業を主に担当しているので、他の会社で通用するスキルが身についている気がしないため(経理/27歳)

・長く勤めていても得られるスキルに限界があり、また業務が単調になりがちでマンネリ化しスキルを会得することに意欲的でなくなる状況があります。学びや発見から遠のいた同じ毎日の繰り返しによってここ数年は自分が全く成長できていないと感じるからです(一般事務/37歳)

会社の業績悪化による収入減や、自分のスキルに自信がないことが「不安」だとコメントする人が目立ちました。

また、もともと転職を検討していた女性の中には、「やりたいことがあったけれど、未経験分野にチャレンジするのは厳しいのではないかと感じている」(人事/25歳)というコメントも。

コロナ禍、人材採用を行っている企業においても経験者に的を絞った“厳選採用”を行う傾向が高まっているため、こうした不安がより一層強まっているようです。

続けて、スピーディーに進化していくテクノロジーに着いていけるかどうかを不安視する声も多く見られました。

技術の進歩に置いていかれそう

・AI化がどんどんと進み、企業の経理はコンピュータでまかなえる状況になるのでは、と予想しているため、転職する際に、経理求人の募集自体が少なくなったり条件が悪くなったりするのでは無いかと不安に思っています(経理、労務、総務/37歳)

・司法書士補助者として勤務しているが、ここ数年で業界的にIT化・オンライン化がどんどん進み人がいらなくなっているように感じている(法務事務/32歳)

今回のコロナショックで一気に進んだ仕事のデジタル化。会議や商談など、これまで対面でやってきた仕事がオンライン化されるなど、多くの人たちが働き方の変化を感じているはずです。

では、こうしたキャリア不安に対し、女性たちはどのような行動を起こしているのでしょうか?

Q.2 キャリアの不安を解消するために、やっていることはありますか?(複数回答可)

キャリアの不安を解消するために、やっていることはありますか?(複数回答可)
その他詳細

・TOEICや英検の勉強

・YouTubeなどでお金の勉強をしている。投資や不動産、せどりの方法など学んでいる。外貨預金や株の売買、投資信託などの資産運用をすることで金銭面での不安を解消しようとしている。コロナ禍であまりうまくいっているとは言えないが、今は練習中と自分に言い聞かせて、じっと推移を見守っている

・社会保険労務士の資格を取る

・副業を探しているところです。資格も取得したいと奮闘してます

最も多かったのは「転職活動をする」という声。今すぐ転職しなくとも、転職活動を通じて自分の市場価値をチェックしたり、いま採用市場で求められている人の特徴などが掴めたり、得られることは多いもの。

自分の強み・弱みと向き合うことにもなるので、今後どんなスキルを磨けばいいのか、クリアになるかもしれません。

続いて、「資格取得のための勉強をする」という回答が多く集まりました。外出しづらい今の時期は、自宅で集中して勉強するには良い機会。ステイホーム期間を自己研鑽にあてている女性たちもいるようです。

また、キャリア不安の解消のために「友人・知人に話を聞いてもらう」「上司に相談をする」との回答もありました。

最近では、転職エージェントなどのキャリアアドバイザーにオンライン相談もできるようになっています。知人に相談しづらい……という人は、プロに話を聞いてもらってアドバイスをもらうのもいいですね。

その他、キャリア不安の解消に役立つWoman typeの記事をご紹介しています。こちらもぜひご確認ください。

おすすめ記事

コロナ禍の転職活動のポイントって? StayHome中に“リモート転職”した女性の体験談から探る

コロナ禍の転職活動のポイントって? StayHome中に“リモート転職”した女性の体験談から探る

コロナショックで会社の経営状況が悪化してしまったり、これまでやっていた仕事ができなくなってしまったりと、転職を考えざるを得ない状況に置かれた人も少なくないのでは?

ですが、「コロナ不況」といわれ、まだまだ先行きが不透明な状況で、転職なんてできるのでしょうか……。

そこで、前職を退職して間もなく緊急事態宣言が発令され、StayHome真っ只中の4~5月に転職活動をした女性の体験談をご紹介。後半では、彼女が「納得できる転職」を実現できた理由を3つに分けてキャリアアドバイザーが解説します。

>>記事を読む

“いい辞め時”とはいつなのか。コロナ禍で「自分の会社が嫌い」になった女性たちへ3つの助言【Waris 田中美和】

“いい辞め時”とはいつなのか。コロナ禍で「自分の会社が嫌い」になった女性たちへ3つの助言【Waris 田中美和】

「会社がリモートワークを認めてくれない」
「コロナ禍を受け、経営層や上司が下す判断にことごとく納得できない」

……など、新型コロナウイルスの感染拡大という緊急事態で会社の真の姿が見え、嫌になってしまった……! という人へ。

人材エージェントWarisをの共同創業者であり、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会という団体で理事としても活動している田中美和さんに「辞め時」の見極め方について聞きました。

>>記事を読む

「正社員なら安心」はもう古い? 2020年は仕事選びの基準をアップデートしよう【#キャリアアドバイザーの本音】

「正社員なら安心」はもう古い? 2020年は仕事選びの基準をアップデートしよう【#キャリアアドバイザーの本音】

キャリアアドバイザーのえさきまりなさんいわく、職種や雇用形態に対する考え方が“一昔前”状態の方が少なくないのだとか。

しかし、時代はもう令和。多くの企業で働き方改革が進んでいますし、各職種が果たすべき役割も以前とは変わってきています。

職種や雇用形態の最新情報を聞いて、転職活動に備えましょう!

>>記事を読む

オフィスワーク、電車通勤、会社の人間関係「どれも無理」――“組織不適合”で生きづらさを感じていたOLが内向型を武器に働けるようになった理由

オフィスワーク、電車通勤、会社の人間関係「どれも無理」――“組織不適合”で生きづらさを感じていたOLが内向型を武器に働けるようになった理由

コロナ禍、リモートワークを初めて経験した人が増え、「オンラインベースの働き方の方が、自分に合っているかも」と感じた人も多かったかもしれません。また、その中には以前から、組織で働くことに“つらさ”を感じていた人もいたはずです。

現在、内向型コンサルタント・心理カウンセラーとして活動している堤ゆかりさんも、かつては組織の中で働きづらさ、居心地の悪さを感じていた一人だったそう。

堤さん自身はなぜ、内向的な気質を生かす働き方にたどり着くことができたのでしょうか?

>>記事を読む

【アンケート調査概要】
●調査方法:20~45歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2020年6月11日~17日
●有効回答者数:100名

文/秋元祐香里