コロナ禍の転職で成長企業に入社するためのポイントは? 転職のプロが“株の勉強”を勧める理由

この連載では、今SNSで話題のキャリアアドバイザー・えさきまりなさん(@MarinaEsaki)が、長く働きたい女性のための後悔しない転職術を“本音”で伝授します!
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こんにちは。キャリアアドバイザーのえさきまりなです。
ここ数カ月、コロナショックの影響で業績が悪化した企業、業績が上がった企業で二極化が進んでいます。
分かりやすいto C向けのサービスをもっている企業や、IT業界に伸びてる企業が多いのは明白ですが、“隠れた成長企業”があるのもまた事実。
では、どうすればそういった成長企業を見極められるのでしょうか? 今回は、今後の転職活動に備えて、成長企業を見抜くコツについて考えていきたいと思います。
数字から読み解く、伸びる業界&企業
万人にとって良い会社というものはありません。ですが、何かと不安な今だからこそ、長く働ける企業かどうかは意識したいところ。そこでぜひチェックしてほしいのが、その企業が属している業界の成長性です。
待遇や働き方に対する不満というのは、特定の企業だけでなく、業界全体の問題である場合がよくあります。逆に、この先の成長が想像できる業界であれば、業界の拡大に伴って企業の環境もより良くなっていくことが見込まれます。
拡大を続けていく業界に身を置くことで、仮にまた転職することになったとしても市場価値が高い状態で転職活動に臨むこともできるでしょう。

業界知識を深めるためにおすすめなのが、株に興味を持つことです。
私もまだ初心者ですが、株を購入してから、経済新聞やニュースを気にかけるようになっただけでなく、新商品やプレスリリースにも関心を持つようになりました。その結果、業界の成長予想ができるようになってきました。
直近でいうと、コロナ禍をきっかけに飲食・観光・アパレル業界の株価は大暴落しました。事実、これらの業界では倒産が相次ぎ、転職に苦戦する人材で溢れています。
一方で、医療福祉や消費財、IT・Webサービスに関連する業界の伸びには目を見張るものがありました。外出自粛や巣ごもりによってゲーム機の需要が高まり、任天堂の株価が高騰したニュースも記憶に新しいと思います。
実際に株を買わなくても、株価の推移を見ることを習慣化するだけでも、成長する業界を見極める目は養われていきますよ。

企業に対する理解を深めるためには、国内総数を知っておくといいでしょう。
例えば、「売上1兆円の企業」と聞くと、多くの人は「なんとなく大手である」という認識に留まってしまうのではないでしょうか。
しかし、国内全体の総数を知っておくことで、それがどれくらい希少なことかを正しく理解できるようになります。
現在、日本に存在する企業は約400万社。そのうち上場企業が約3800社で、売上または時価総額が1兆円超となると、わずか150社前後です。
今の時代、絶対になくならない企業はありませんが、こうした数値的な安心感のある企業であれば、一定の安定を得られるという指標になりそうです。
また、営業利益を開示している企業であれば、事業展開の透明性が期待できますし、右肩上がりの推移が見られれば、成長性の裏付けにもなります。

さらに踏み込んで考えるのであれば、営業利益を従業員数で割り出したときの、一人あたりの生産性を算出してみるとよいですね(※)。
少ない従業員数で多くの利益を出せる企業には、それだけの社会的価値があるということ。今後、さらなる環境整備や人員の拡大が予想できますね。
(※)厳密には商品の原価や固定費などを引いた純利益などを加味する必要があります
ミスマッチを防ぐために現場社員との面談が有用な理由
最後に、実際に入社を決める前にぜひやってほしいことがあります。
それは、その企業の現場社員と話す機会を設けてもらうことです。面接や説明会説といった改まった場ではなく、なるべくフラットに話せる面談が望ましいです。
なぜなら、毎日の仕事で関わるのは、経営者でも人事でもなく現場で働く社員です。仕事内容や職場環境の理解を深めておくことで、ミスマッチが未然に防げます。
大手企業や、配属先が入社後に決まるようなケースでは難しいこともありますが、採用を前向きに検討してくれている企業であれば、実現することも少なくありません。選考が最終フェーズに差し掛かったタイミングで申し出てみるといいですよ。

なかなか先の見通せない状況が続きますが、こんな時だからこそ、自分のキャリアと向き合う良いチャンス。不安な時は、キャリアアドバイザーなどに相談することで、少し心が落ち着くかもしれません。
先の長い仕事人生の中で成し遂げたいことや、次の転職で実現したいことなどを洗い出し、落ち着いて行動していきましょう。
【執筆者プロフィール】
えさきまりな
短大卒業後、事務職として働き、その後、二度の転職を経験。現在はキャリアアドバイザーとして年間600名以上の女性転職希望者の支援を行う。オンラインでも活動の場を広げ、「キャリアアドバイザーの本音」と題したTwitterアカウントが好評
Twitter:@MarinaEsaki
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