02 SEP/2020

withコロナ時代、女性が会社に求めることは? これからの転職活動に対する「不安」と「重視したいポイント」をアンケート調査

あらゆる業界が打撃を受け、各社の業績不振が深刻化したコロナ禍。いまだに残るその影響に、将来への不安を感じている方も多いかと思います。

これまでの常識が通用しないコロナ禍を経験した今、世の女性の会社や転職に対する意識はどう変化しているのでしょうか? Woman typeでは、働く女性を対象にアンケート調査を実施。今回は「これからの転職活動」について聞いてみました。

withコロナ時代、世の働く女性たちはどんな点を重視して会社選びをしているのか。そして転職活動に対して、どのような不安を抱えているのか。結果はこちらです。

Q.1 転職活動時の会社選びで重視したいポイントは何ですか?(ひとつのみ選択)

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最も多かったのが、「安定した経営基盤」を重視するという声。新型コロナウイルスの感染拡大によって、会社の経営面に不安を感じた女性が多かったようです。
 
また、それぞれの選択肢を選んだ理由を聞いてみたところ、全体的に「コロナウイルス」のキーワードが目立ちました。今回の混乱をきっかけに、自身の将来について考え直したことが伺えますね。今回のコロナ禍で、「安定企業」とされてきた企業であっても大きな影響を受けたことを踏まえ、「会社の経営基盤や待遇が安定していること」「安心して働ける環境があること」を会社に求める意識が高まっています。

その他、長く働いていくために「子育てしながら働きやすいこと」や「やりがいがあること」「スキルが身につくこと」を重視したいという声も挙がりました。

安定した経営基盤を重視する理由

・今回のコロナショックのような予測できない事態が起こり、経営破綻してしまう企業がある中で、安定した経営基盤がいかに重要か実感したから(一般事務/27歳)

・今回のコロナショックで大企業も損失を受けていることなどを踏まえて、安定した会社に勤めたいと思いました(経理総務事務/27歳)

・安定しないと気持ちが不安で、落ちつかない。気持ちが落ちつくだけで、生産性が高くなると感じているから(秘書事務/33歳)

一緒に働く人たちの人柄を重視する理由

・今回のコロナ禍で社員の方々の間でかなりギスギスした空気が流れたのが堪えたので、もう少し穏やかな人が多いといいなと思いました(経理/27歳)

・給与面や勤務時間等どんなに条件のいい職場であっても、気持ち良く仕事ができるか否かは一緒に働く人たちの人柄に左右されるから。お互いを尊重し合える職場環境が大切だと感じるから(セラピスト/30代)

・今後テレワークなど、働き方も少しずつ変わってくるかもしれないが、一人で仕事をするわけではないので、良い人間関係を築けるかどうかが仕事をする上でも大切だと考えているから(大学教員/36歳)

在宅ワークができることを重視する理由

・今後、結婚したり、子どもができたりした時に、在宅でもできる仕事だと働きやすいと思うから。また、コロナのようなことが起こっても仕事ができるから(飼育員/27歳)

・いざという時やはり在宅でできる仕事だと、時間も費用も無駄がなくなると感じるからです。また、通勤のストレスからも解放されるからです(一般事務/34歳)

給与の高さを重視する理由

・コロナの影響で、手当などが減ったぶん、給料も減り不安になった。収入がしっかりあることが重要だと思った(飲食業/32歳)

・今の会社の給料が低く、貯金があまりできていないため次の転職先は給料の高いところがいいなと考えています(受付/32歳)

やりたい仕事ができることを重視する理由

・どれだけ良い環境や待遇があっても、一日の大半を過ごすことから、多少なりともやりたいと思えない仕事は精神的に持続が難しい(専門事務/29歳)

・今まで転職をしてみて、自分の好きな分野に携われることで自分の能力を発揮できることが多かったので、そこを重視したいと思った(システムエンジニア/33歳)

残業がないことを重視する理由

・残業が多いとプライベートな時間がとれずストレスが溜まり健康にもよくないと思うから。プライベートと仕事の時間をそれぞれしっかりメリハリをつけてどちらも充実させたいから(一般事務/29歳)

・子どもがまだ小さくて保育園に預けているので、お迎えの時間が決まっていて残業ができません。定時で気兼ねなく帰れる会社で働きたいです(一般事務/39歳)

ビジネススキルが磨ける環境があることを重視する理由

・コロナの影響もあり、売り手市場ではなくなっているので、どこに行っても通用するスキルを身につけて、周りの情勢や環境に左右されない人になりたい(受付/27歳)

・会社に依存することなく、自分で稼げる能力を身につけたいので。会社に縛られることなく、自由に生きていきたい(営業/28歳)

会社の成長性を重視する理由

・成長していく会社で働くことで、会社の成長に貢献している気持ちになれるし、変化があっておもしろそうだと感じるから(営業/27歳)

・今回のコロナショックの影響で、先を見通しながら臨機応変に対応できる企業ほど成長できるし雇用を守れることを痛感したから(営業/31歳)

時差出勤ができることを重視する理由・その他

・時差出勤ができれば早くに会社に行って仕事をこなし、早めに帰って子どもを迎えに行ったり家事と両立がしやすくなるから(営業事務/39歳)

・休みの取りやすさを重視したい。未就学の子を育てているので、子の病気での急な欠勤は避けられないし、行事関係なども可能な限り参加したいと考えているので、円滑かつ柔軟に休みの取れる環境で働きたいと考えている(一般事務/34歳)

次に、転職活動をするにあたって不安に感じることについて聞いてみました。

Q.2 これから転職活動をする場合、不安に感じることはありますか?

これから転職活動をする場合、不安に感じることはありますか?

6割以上の女性が、転職活動に対して何らかの不安を感じていると回答しました。

女性たちはどのような点を不安に思っているのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

コロナ禍でも転職できるの?

・今、倒産する会社があったり利益が得られない会社が多いと思うので、転職は難しいと思う(公務員/27歳)

・コロナウィルスの影響で、求人の数が少ないため、希望の職種に就けるかが不安です(受付/32歳)

・今は順調な大きな会社でも、今回のようなことが起こると大変な経営状態になるので、どんな業種が安全なのか今はよく分からなくなっているところです(秘書/36歳)

・コロナで会社も打撃を受けているだろうし、解雇された人も多いと思うので、良い求人がないのではないかと感じています(福祉関連/33歳)

・世界的に経済状況が悪化しているため、企業側も新しい人員の採用に非積極的だと考えられるから(一般事務/27歳)

・転職したくても、コロナ前に比べると不景気なのでどこも就職が厳しそう(飲食業/32歳)

年齢で不利になるのでは……

・今後フルタイムの正社員で働きたいと考えているが、その時には30代後半~40代位の年齢になっているので、そのポジションにつけるのかとても不安(一般事務/34歳)

・自分の年齢が上がるにつれて、年齢で不利にならないか心配になる(一般事務/37歳)

・30代で幼児を育てていて、土日休み、保育園のある時間内となると、適正な仕事が見つかるとは思えないので(学童保育指導員/30歳)

自分のスキルに自信がない

・今の職業以外の経験があまりないので、今から学んだり未経験でもできるような仕事があるのかどうか(芸術家/35歳)

・これといった資格やスキルがないため、採用されるか、また採用された場合にも仕事についていけるかが不安(一般事務/30歳)

・現在の職場でしか正社員で勤めたことがないため、他の会社へ行くとなると自分のもっているスキルが生かせるのか心配している(医療関係/32歳)

転職活動、どう進めたらいいの?

・ここ最近で転職活動をしたことがないので、まずは何から始めたらいいのかわからない(一般事務/34歳)

・どういった会社がいいのかわからないことと、実際に入ると違ったなんてことがあると非常に怖い(事務員・経理/26歳)

・内定をとるまでに何から始めたらいいかわからない。企業選びのポイントを知りたい(小売業/24歳)

やはり多かったのは、「こんな状況で転職できるのだろうか」という不安。先行きが見通せない今ならではの不安要素ですね。

また、求人が減っていくかもしれない懸念がある中で、年齢やスキルがネックとなるのでは、という声も多く挙がりました。

コロナ禍の影響が残る中で、自分らしいキャリアを選び取っていくことを難しく感じている方は多いかもしれません。これからの時代、働く女性に求められているものとは何なのか。また、いかにして理想のキャリアを実現していけばよいのか。最後に、今後の転職活動やキャリアに対する不安の解消に役立つ記事をピックアップしました。ぜひ転職活動を始める際の参考にしてみてくださいね。

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【アンケート調査概要】
●調査方法:20~45歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2020年6月11日~17日
●有効回答者数:100名