2020年の冬のボーナスは60%以上が「支給ゼロ」。コロナ禍の賞与の理想と現実【働く女性789人アンケート】

アンケート実施期間/2020年12月10日~12月20日 有効回答数/789名
調査方法/女の転職type会員に対してWEB上で調査
2020年冬のボーナスは、61.9%が「支給ゼロ」
使い道は「貯金」が増加傾向で、“守り”の姿勢が明らかに
今回は2020年の冬のボーナスに関するアンケートを実施しました。「ボーナスの金額」に関しては、約6割が「ゼロ」と回答。コロナ禍の影響か、ボーナス支給のない企業が多かったことが見て取れます。
「ボーナスの満足度」に関しても、「不満足」派が「満足」派に対して倍以上の差をつける結果となりました。2019年の冬のボーナスとの比較では、3割弱の人が「2019年よりも支給額が減っている」と回答しています。
「ボーナスの使い道」を見てみると、2020年は「旅行・レジャー」「ファッション・美容」の割合が大きく減少。一方で「貯金」は2019年から7.1%増、「借金・ローン返済」は2.7%増という結果に。先の見えない状況で、堅実な使い道を選択する傾向が明らかになりました。
Q.1 2020年冬のボーナスはいくらでしたか?

「2020年冬のボーナスの金額」に関しては、「ゼロ」が61.9%と断トツのトップ。コロナ禍の影響もあってか、回答者の大半がボーナスの支給がなかったという事実が明らかになりました。
Q.2 2020年冬のボーナスの満足度は?

冬のボーナスの満足度に関しては、「かなり不満足」「やや不満足」と回答した人が合計で44.0%。「かなり満足」「やや満足」の合計16.2%と比べて、「不満足」派の回答が倍以上も多い結果に。Q.1の支給額と比例して、不満を感じる人が多かったことが分かります。
Q.3 2019年の冬と比べて、2020年冬のボーナス支給額はどのくらい増減した?

2019年冬と2020年冬のボーナスの支給額の比較では、2019年よりも増えた人が18.8%なのに対し、減った人は27.5%。減額となった人の方が多いことが分かりました。この結果も、Q.3の満足度に影響していることが予想されます。
Q.4 2019年冬と2020年冬のボーナスの「金額差」は何が要因?

最も多かったのは「会社の業績」で31.9%。加えて、フリーコメントでは「新型コロナの影響」という回答が目立ち、コロナ禍で各企業が業績の伸び悩みに苦しんだことが伺えました。
「退職」(14.1%)、「転職」(11.0%)との回答も一定数見られることから、前職を離れることもボーナス額の変化に大きく影響することが改めて分かります。
Q.5 冬のボーナスの理想金額は?

「冬のボーナスの理想金額」に関しては「50~99万円」が最も多く31.7%。次いで「30~39万円」(19.4%)、「40~49万円」(14.3%)との結果に。実際の支給額との差が浮き彫りになりました。
▼「理想の金額(Q.5)」と「実際の支給額(Q.1)」との差

Q.6 2019年と2020年の冬のボーナス、それぞれ何に使った・使う?

「ボーナスの使い道」に関しては、2019年、2020年ともに、1位は「貯金」、2位は「生活費に充当」でした。しかし、その割合を見ると、2020年は「貯金」が前年から+7.1%と大幅に増加。さらに、「借金・ローン返済」も+2.7%と増加傾向にあり、堅実な使い道を選ぶ「守り」の姿勢が顕著になっていることが明らかになりました。
2019年と比べて減少したのは「旅行・レジャー」(-7.2%)、「ファッション・美容」(-3.2%)で、ここにもコロナ禍の影響が現れているようです。
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