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JAN/2016

男女平等先進国フィンランドと日本は何が違う?データで比較してみた

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『女の転職@type』のイメージキャラクター、リトルミイが生まれた国フィンランド。OECDの『The Global Gender Gap Report 2015』によれば、世界で最も男女が平等な国の一つとして位置付けられています。

前回の記事では、日本の働く女性の多くが「男女の不平等」を感じていることが分かりましたが、日本とフィンランドでは一体何が違うのでしょうか。日本とフィンランドの現状をデータを用いて比較してみたいと思います。

1.就業率

男女の就業率を見てみると、日本の男性の就業率がフィンランドの男性に比べても高いことがお分かりいただけると思います。しかしながら、フィンランドでは男女の就業率の差が5%であるのに対し、日本ではその4倍の20%もの差が出ています。

就業率
※データの出典はすべて“The Global Gender Gap Report 2015”(OECD)
※世界ランクは、国ごとにおける「男女間の格差」が小さいほど上位

日本では、育児などをきっかけに仕事を手離さざるを得なくなってしまう女性がいまだに多く、男性に比べて女性の就業率が低くなってしまいがちです。

2.平均年収

また、女性に関してはパートやアルバイトなどの非正規雇用で働く人の割合が高いこともあり、男女間の収入格差も広がります。

平均収入
※単位:USドル

3.管理職比率

そして、日本が最も世界の中で遅れをとっているのが、指導的立場における女性の割合です。

2015年8月に「女性活躍推進法」が制定され、2016年4月から労働者301人以上の企業は、女性の活躍推進に向けた行動計画の策定などが新たに義務づけられるようになりますが、現状の管理職比率は男女で大きな差があります。

管理職比率
フィンランドの現状と比較しても、一目瞭然。日本の女性管理職の少なさは、世界の中でも下位レベルなのです。

4.議員比率

さらに、最も深刻な差が生まれているのが、政界における男女比率の違いです。

議員比率

フィンランドでは女性の議員割合が4割を越えていますが、日本では1割にも達していません。世界ランクも125位とかなり低く、いかに日本では「女性の声」が政治に反映されにくい環境かが想像できます。

5.各省庁における大臣比率

各省庁の大臣比率を見てみると、フィンランドでは女性の割合が男性を上回っており、世界ランクも1位です。日本もおよそ2割程度は女性がいるものの、大多数は男性が占めています。

大臣比率

また、日本では女性総理大臣がいまだに輩出されていませんが、フィンランドでは過去50年間のうち、女性大統領が政権を持っていた期間が12年間あります。

日本には、会社や国が進んでいく方向性を決定づけることができるポジションに女性がほとんどいないのが現状です。

このような社会のあり方を今すぐ変えていくのは、そう簡単ではないでしょう。ですが、変わった先の未来に希望が見いだせれば、私たち一人ひとりも前向きにアクションを起こせるはず。

そこで、後編では「日本がフィンランドを含む、北欧諸国並みに男女が平等になったら、世の中はどう変わるのか」をテーマに識者の方にお話を伺います。お楽しみに!

【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員および転職サイト『@type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2015年12月7日~12月17日
●有効回答者数:217名

【特集:世界と比較! 男女格差と働く女性】
第1弾:日本の働く女性の7割が「男女の不平等」を実感! 世界の男女格差ランキングも下位レベル
第2弾:男女平等先進国フィンランドと日本は何が違う?データで比較してみた
第3弾:日本が北欧並みに男女平等になったら働く女性の暮らしはどう変わる? 女性キャリアの専門家に聞いてみた

>>女性管理職がいる会社で働く
>>仕事と家庭を両立できる職場で働く

文/栗原千明(編集部)

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