「転職・就職に役立った資格」第一位は? 働く女性が持っている&欲しい資格アンケート調査

資格

アンケート実施期間/2021年8月30日~9月12日
有効回答数/880名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査


今回の調査でわかったこと


就職・転職に資格が役に立った人は約4割
コロナ禍で資格取得意欲が向上。「手に職」が取得目的の第一位に

今回のテーマは「資格」。資格が就職や転職で「役に立った」と回答した人は資格保有者の約4割で、「TOEIC/TOEFL」「日商簿記検定」「ファイナンシャルプランナー」などが保有資格の上位に並びました。これらは、今後取りたい資格でも上位にランクインしています。

また、コロナ禍が資格取得の意向に影響した人は約6割に上り、資格取得で実現したいことは「手に職をつける」がトップに。長引くコロナ禍で先行き不安を感じた人が、キャリアの備えにすべく資格取得を検討している様子が見て取れました。

Q.1 どんな資格を持っている?

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※複数回答あり

まずは現在の保有取得に関してたずねたところ、「普通自動車免許」(81.5%)に続き「実用英語技能検定」(29.8%)や「TOEIC/TOEFL」(18.1%)が上位に並びました。語学関連の資格が目立ちます。

「その他」を詳しく見てみると、キャリアコンサルタント、行政書士、心理カウンセラー、登録販売員が多い傾向が見られました。「資格は持っていない」と回答した人はわずか6.1%となっています。

Q.2 就職や転職で資格は役に立った?

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※「資格は持っていない」人は除く

資格が就職や転職に「非常に役に立った」「やや役に立った」と回答した人は42.4%。「役に立っていない」派(29.4%)を上回りました。

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※複数回答あり

転職・就職に「役に立った」派の人が保有している資格を見てみると、「TOEIC/TOEFL」(21.9%)、「日商簿記検定」(20.8%)、「ファイナンシャルプランナー」(18.7%)がTOP3に。「MOS(※)」や「ITパスポート」といったPC・ITに関連する資格も上位にランクインしました。

(※)「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の略称。Word、Excel、PowerPointなどのスキルを証明する資格

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※複数回答あり

一方、「役に立っていない」派の保有資格を見ると、「普通自動車免許」(85.2%)がダントツで、次いで「実用英語技能検定」(30.4%)との結果になりました。運転免許や英検は、就職や転職よりも日常生活で役立つ資格と言えるかもしれません。

また、3位にランクインしている「秘書検定」(14.8%)については、役立つ職種の募集が豊富ではなかったり、資格よりも実務経験が問われたり、といった背景が予想されます。

Q.3 今後、取りたい資格はある?

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※複数回答あり

今後取りたい資格のTOP3は、「日商簿記検定」(22.8%)、「TOEIC/TOEFL」(21.1%)、「ファイナンシャルプランナー」(18.4%)でした。Q.2で転職や就職に資格が役立ったと回答した人の保有資格ともほぼ合致する結果となっています。

「取りたい資格はない」(14.3%)の回答数を見ても、多くの女性が何かしらの資格を取りたいと思っている様子がうかがえました。

Q.4 コロナ禍は、資格を取りたい気持ちに影響した?

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新型コロナウイルスの拡大と資格取得の意向の相関関係を探った結果、約6割の女性がコロナ禍が資格取得の意向に「影響した」とい回答しました。

Q.5 資格を取って、実現したいことは?

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※複数回答あり

資格を取って実現したいことは「手に職をつける」(52.2%)が最も多く、半数の女性が選択しています。次いで「長く働き続ける」(43.4%)、「仕事の専門性を高める」(41.0%)と続くことからも、多くの女性が長引くコロナ禍に不安を感じていることが見て取れます。

「その他」のコメントとしては、「老後の安心を得る」「社会貢献に活かしたい」などの回答がありました。

今、社会人の学び直し(リカレント)にも注目が高まっています。自身のキャリアを見つめ直し、役立つ知識・スキルを磨いていきたいですね。

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※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。