ホットヨガインストラクター 大石美紀さん/30歳でやっと見つけた「一番やりたい仕事」に就いた喜び【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.12】
仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

ホットヨガスタジオLAVA横浜西口店
インストラクター 大石 美紀さん
美容専門学校を卒業後、美容師に。その後、アパレル販売やネイリストなど“美”に関わる仕事を経験。28歳でホットヨガスタジオLAVAのフロントを2年経験し、30歳のときインストラクターとして同社に入社。
今回紹介するワーキングビューティーは、ホットヨガスタジオLAVAでヨガのインストラクターとして活躍している大石美紀さん。さまざまな職業を経験し、30歳でいまのお仕事を手に入れるまでのエピソードとは? お仕事内容からプライベートに至るまでを大公開!
緊張して頭が真っ白……。
初めてのインストラクター採用試験は惨敗
編集部:なぜヨガのインストラクターになろうと思われたのですか?
実は、もともと美容師だったんです。それから、アパレル販売やエステティシャン、ネイリストなど、20代は職を転々としていました。でも、なかなか「これ!」と思える仕事に出会えずあっという間に28歳に。そんなある日、なんとなく求人情報誌を見ていたら「未経験からでもなれるヨガインストラクター」という記事にぱっと目が止まったんですよね。それがLAVAとの出会い。これまで女性をキレイにする仕事をしてきましたが、外見ばかり磨けばいいという“美”に違和感があって。ヨガなら、健康的な体を作ることで内面から女性をキレイにできるはずだと思いました。
編集部:でも、すぐにインストラクターにはならなかったんですね?
はい。興味を持ったといっても、LAVAはヨガのなかでも自分が経験したことのないホットヨガでしたし、雰囲気がわからないところにいきなり飛び込む勇気はなく……。まずはフロントスタッフとして働いて、ヨガインストラクターの仕事を肌で感じてみようと思いました。それから約1年経ったころ、一度インストラクター採用試験にトライしようと考えました。選考の中で参加者全員の前でスピーチをする試験があるのですが、練習の段階から緊張してガチガチに。声はまったく通らないし、頭の中は真っ白で、言いたいことがろくに言えず落ちこんでいました。
編集部:そうだったんですか!では試験本番はそれ以上に緊張してしまったのでは?
その落ち込んでいるわたしに、一緒に働くスタッフから「絶対諦めちゃだめ!」、「応援しているよ」などたくさん励ましの声をかけてもらったのがすごく支えになりました。緊張で本来の力を出しきれないまま終わるなんて自分自身も納得がいかないと思ったので、本番までにもっと自分に自信をつけたいと考え、周囲の協力を得て弊社が運営しているヨガスクールに通うことにしました。「ヨガとは」という基本から、解剖学、トレーニングのポーズまで、2カ月間で集中して学びましたね。その後、採用試験を受けて無事合格することができました。
女だらけの職場でも雰囲気は体育会系!
サバサバしたノリだけど仲間は大切にする

編集部:インストラクターになって初めてのレッスンは覚えていますか?
もちろん! ヨガベーシックという基本のコースだったのですが、緊張してしまい、自分のなかではボロボロだった記憶が(笑)。いまも、毎日勉強、勉強の日々ですが、お客さまから「呼吸のテンポがとても心地よかった」、「無心になってリラックスできた」、「癒された」などの声をいただくことも増え、ものすごくやりがいにつながっています。
編集部:今後のお仕事の目標は?
常に掲げている目標は、ヨガで一人でも多くの人を癒すことですね。震災以降、「癒し」に注目が集まっていて、当社もメディテーションヨガというレッスンを取り入れました。直近の目標は、「心を癒す」ためのヨガを学び、身につけること。忙しい毎日だからこそ、頭をからっぽにして精神を統一する時間も大切だと思います。
編集部:なるほど! 働く女性にはぴったりかもしれませんね。ちなみに、LAVAは女性専用なので、スタッフも全員女性ですね。一般的に女性ばかりの職場って人間関係など大変そうだと思われがちですが……?
確かに女性同士だといろいろあると言いますよね(笑)。でも、LAVAはそういう面倒くさいことは一切ないんですよ。みんな体育会系だからか、とてもポジティブでサバサバしています。男っぽいというか(笑)。かといってドライというわけでもなく、仲間を大切にする雰囲気があります。私の仕事のモットーは「一緒に働く皆への気づかいとフォローを忘れない」ことなんですが、皆が皆を想っている環境だからこそ、こういった考えもできるようになりました。
日々の疲れやストレスは
海がすべて癒してくれる!
編集部:大石さんは、とても体が引き締まっていてかっこいいですね! 食事も普段から気をつけているのですか?
仕事がある日は1日に2本はレッスンがあるので、その前後などあまりがっつりしたものは食べないようにしています。水分をしっかり摂ること、塩をなめて塩分を摂ることを心がけています。でも仕事を離れたら、甘いものもお肉も大好きなので我慢はしません(笑)。仲間と集まって美味しいご飯を食べて、疲れを吹き飛ばします!
編集部:ほかにもストレス発散するために何かしていますか?
休みの日は常に海にいますね。自宅が海のすぐ近くなんです。海風の香りを嗅いだり、海に入ってゆらゆら浮かんだり。水の中って、とにかく癒されるんですよね。サーフィンやボディボード、ビーチヨガ……。一緒に住んでいるパートナーと一緒に、ゆったりした時間を過ごすようにしています。
編集部:大石さんの元気の源は、“海”なのですね。最後に、いつもポジティブでいるために心がけていることを教えてください。
仕事でもプライベートでも、多かれ少なかれ嫌なことはあります。でも、嫌なことがあると、次は必ずいいことがあると気持ちを切り替えるようにしています。1日は24時間。寝る時間を除くともっと少ない! そんな限られた時間だからこそ、落ち込んだり、ネガティブに過ごしてムダにしたくないですよね!
インタビュー中は、笑顔いっぱいで和やかに落ち着いてお話をされていた大石さんだが、ヨガのポーズ撮影のときは一瞬にして“スイッチ”が入り、足の指先から頭のてっぺんまで美しいポーズに。凛とした眼差しがとてもかっこよく、つい見とれてしまうほど。ヨガインストラクターという仕事への情熱と何事にも一生懸命前向きに取り組む姿勢がひしひしと伝わってきた。



取材・文/岩井愛佳 撮影/赤松洋太
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