「何となく不安」の正体は? モヤモヤ頭を “見える化”する3つのステップ

何となく不安を「見える化」
心のモヤモヤ解消塾

オンライン学習プラットフォーム『Udemy』講師・正木美奈子さんが、働く女性のための「不安のコントロール術」を紹介。モヤモヤ、イライラ、不安な気持ちをセルフマネジメントするコツを学びましょう

イメージ

皆さん、こんにちは! オンライン学習プラットフォーム『Udemy』講師の正木美奈子です。

2020年からセルフマネジメント関連の講座を担当しています。

前回の記事では、私たちの「不安やモヤモヤ」がどこから来るのか、またどんな心理がそれらをつくり出しているのかについてご紹介しました。

その中で、『一休さん』に出てくる「虎退治」の話を例に出しましたが、今回は皆さんにとっての「虎 =怖いと思っていること、不安、モヤモヤ」の正体が一体何なのかを一緒に考えていきたいと思います。

正木 美奈子さん

【記事執筆者】
正木 美奈子さん

世界180カ国で事業展開する外資系通信会社にてプロジェクトマネジャー、管理職として15年以上勤務。本社スウェーデンで働く機会を得たことで、女性のキャリアや効率的・効果的な「働き方」「ワークライフデザイン」の重要性を考え始める。現在はプロジェクトマネジメント・組織運営、スウェーデンをはじめとする異文化でのビジネス・生活経験を生かし、豊かな人生・働き方を得るための、単なる「時短」に終わらない「タイムマネジメント」、「ダイバーシティー」「北欧の働き方とライフスタイル」など、グローバルな視点から企業・起業家に向けて支援を行う。また、オンライン学習プラットフォーム『Udemy』では、不安コントロール、時間管理・ビジネスマネジメント・ビジネススキルなどのジャンルで講師を務める

今日の気分を「見える化」してみる

それではまず初めの質問です。

今日の皆さんの「気分」は何点ぐらいでしょうか? 10点満点で考えてみてください。

「今日は気分がすごく良い」なら10点に近いかもしれませんし、「憂鬱(ゆううつ)で落ち込んでいる、やる気が全くでない」なら1〜2点と低い点かもしれません。

また、その点数の理由もぜひ考えてみてください。

イメージ

いかがでしょうか。

気分を点数にして、その理由を考えるだけで、何か気づいたことはありませんでしたか?

今、皆さんにしていただいたのは、ご自分の気分の「見える化」です。実はこの「見える化」を行うことにはたくさんのメリットがあります。

その一つは、頭の中のものをいったん全て出すことで、自分のモヤモヤや不安がどこにありそうかを整理することができる点です。

頭の中で全てを整理するのは難しいので、紙に書き出してみると意外なことに気づくことができるはず。

漠然とした不安の正体を「見える化」する方法

ではここから、もう少し具体的に「見える化」をしていきましょう。

皆さんが考えやすいように、ワークを用意しました。下記の流れでやってみてください。

用意するもの: 紙とペン、またはそれに相当するもの

イメージ

ここでは皆さんが不安に思っていることや、モヤモヤがどのあたりに潜んでいそうかを、いくつかのカテゴリーに分けて考えていきます。

例えば、このようなカテゴリーです。

1.仕事・キャリア 2.お金 3.時間 4.健康 5.家族 6.自己成長 7.人間関係 

ステップ1:現状を把握する

イメージ
1. 上記の7つのカテゴリーについて、自分の現在の満足度はどのくらいでしょうか?
それぞれ10点満点で、点数を付けてみましょう。 

2. 点数を付けてみて、気づいたことや感想を書き出してみましょう。

例えば、「漠然と全てのことに不安を抱えていたような気がしていたけれど、実はお金に関する不満や不安が大きかった」などの気づきがあったかもしれません。

ステップ2:理想の未来を考える

つぎに、10年後の自分を想像してみてください。

どうなっていたいですか? 先ほどの7つのカテゴリーについて、理想の状態を書き出してみましょう。
※10年後でなくても、この数値はご自分で変えてもOKです

ポイントは、できるだけ具体的にイメージし、書いてみることです。

イメージ

数字を入れられるものは数値を入れたり、色や固有名詞を使ったりして、その状態がありありと目に浮かぶように書いてみましょう。

誰も皆さんのノートを見ませんので、遠慮しなくて大丈夫です!

もし10年後(またはその先)の理想がなかなか思い浮かばないようなら、ロールモデルとなる人を思い浮かべてみるといいかもしれません。

全部に当てはまる「スーパーロールモデル」はなかなかいないので、それぞれのカテゴリーで考えてみましょう。

例えば、健康に関する私のロールモデルは「スウェーデンに住んでいる義祖母」です。

彼女は90歳を超えていますが、毎日のように約2~3キロを歩き、一人で自炊生活を楽しんでいます。

今はコロナ禍のため外出の機会は減っていますが、以前は飛行機に乗って一人で海外旅行に行ってしまうほどパワフルな女性でした。

私の理想は、彼女のように80歳、90歳になっても人生を楽しめる体力と精神力を維持していることです。

イメージ

また、ロールモデルは、身近な人でなくても大丈夫です。例えば、芸能人、本や映画の主人公などでもOK。

ただし、よく考えてほしいのは、あなたがなりたいと思っているのは、「本当にそのような人か?」ということです。

周りからよく見られたいという「見栄」のような感情や、周りの人が自分に期待をしている姿から、無理をしてそのような人になろうと思ってはいませんか?

誰かの「期待に応えなくてはいけないから」と他人の理想像を自分のロールモデルとしてはいませんか?

あなたの人生はあなたのもの。人と比較する必要はありませんし、人のために自分の理想を変える必要はありません。

ぜひ「自分の理想」を書き出してみてください。

また、箇条書きで構いませんので、ここでも気づいたことや感想を書いておきましょう。

では最後のワークです。ここでは、「未来への行動」を考えていきましょう。

ステップ3:理想の未来へ近づくための行動を考える

イメージ

あなたの理想の未来に近づくために、できそうなことをリストアップしてみましょう。

ここではできるだけ具体的に、小さなステップに分けて書き出してみることがポイントです。

例えば、お金に関することであれば、まずどのくらいギャップがあるのかを数値化してみます。

仮に20年後に「貯金3000万円」が理想の状態だとします。現状300万円の貯蓄があるとすると、2700万円の差です。これをどのように埋められるのかを考える必要があります。

逆算して考え10年後はこのぐらい、5年後はこのぐらいというように、毎年どのくらい貯蓄すればよいかが分かると、不安も少し減ってきます。

ここで大切なのは、そこへ向かうための具体的な行動をイメージできるようにすることです。突然大それたことをやろうとせず、現実的にできそうなアクションをリストアップしてみましょう。

例えば、

a.お金に関する知識を増やすため、本を5冊読む
b.老後に備えていくら貯金が必要かを年金のサイトでチェックする
c.先取貯金(毎月〇万円を自動で給与とは別口座に振り込む)

などが考えられるかもしれません。

上記はあくまでも例ですが、可能な限り具体的に考えて、スモールステップに落とし込むと行動がとりやすくなります。

こんな風に一つずつ不安の正体やこれからの理想、これからとるべき行動を「見える化」していくと、モヤモヤする気持ちが少しずつ整理されていきます。

この作業は、一気に全てをやろうとしなくても大丈夫。

少しずつでいいので、「見える化」→「スモールステップで行動に落とし込む」を意識してみてください。 

イメージ

今回は「不安やモヤモヤ」を見える化して、それにどのように対処していけばよいかを考えるワークをお伝えいたしました(参考:『Udemy』 「時間管理マスターコース」:自分の現状を知るワークやさまざまなことを「見える化」しながら時間管理を学べます)。

行動することで、きっと気分が少し変わるのではないかと思います。

では今日も、すてきな1日をお過ごしください!