「投稿した服が店頭から消えた」MOUSSY・なとりか流、Instagram運用テクニック【アパレル販売員SNS活用術】
「買い物はECサイトで」「情報収集はSNSで」という人が増えた今、アパレル販売員に新たに求められるのは、オンラインでのマーケティングスキル。接客コンテストでグランプリ・準グランプリに輝いたカリスマ販売員から、超実践的なSNS運用ノウハウを学ぼう
連載初回、「Instagram運用テクニック」を紹介してくれるのは、オンライン接客やSNS運用のスキルにスポットをあてたコンテスト「STAFF OF THE YEAR 2021」で1200ブランド、全国7万人の中から準グランプリに輝いたなとりかさん。
なとりかさんは、2011年からアパレルブランド『MOUSSY』で活躍する販売員。17年、当時5人しかいなかった「オフィシャルスタッフ」となるなど、ブランド内でもトップクラスの売上と人気を誇るカリスマ販売員だ。
なとりかさんはどのようにInstagramを活用し、売上アップやファン獲得につなげているのだろうか。

MOUSSYルミネ立川店・MOUSSYオフィシャルスタッフ
なとりか(田中梨花)さん
『STAFF OF THE YEAR』2位。2011年に株式会社バロックジャパンリミテッドにアルバイトで入社。ルミネ立川店に配属。出産のため一度退職したが、1年後に復帰。17年9月から『MOUSSY』に当時5人しかいない「オフィシャルスタッフ」に。プライベートな投稿も交えたInstagramのフォロワー数は3.3万人。最近ではLINEでの情報発信も活発
■なとりかさんのInstagramアカウント(natorika)
フォロワー数3.3万人(2022年6月時点)。自身が購入したMOUSSYのアイテム紹介の他、お子さんとのプライベート写真も多数投稿している
テクニックその1:「インスタ更新」を日々のルーティンに組み込む
まずは投稿を継続するためにも「毎日このタイミングでInstagramを更新する」と習慣化するのがおすすめです。
SNSのフォロワーが多かったり、たくさんのリアクションを集められたりするのは、運用を継続できる人。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、続けることが実は一番難しいんですよね。
なので私は最初の頃「朝に必ずその日のコーディネートを撮影して投稿する」という行動をルーティンにして、毎日更新できるように意識していました。
ただ、最近は毎日フィード(※)に投稿をするのは「しつこい」と感じる人も増えてきている印象です。
今、Instagramで一番見られるのはストーリーズ。私もフィードへの投稿は2~3日に1回にして、ストーリーズをマメに更新するようにしています。
※Instagramアプリを開いたときに表示される写真や動画のリスト。
テクニックその2:キメた写真ばかりはNG!
Instagramには構図やコーディネートを完璧に決めたショットを載せる、という方も多いですよね。確かに、フィードはそのアカウントの世界観を表す場所なので、そういったこだわりも大切です。
ただ、テクニック①で紹介したように、ストーリーズを中心に見ている、というフォロワーも多い。ストーリーズは24時間限定の投稿なので「今」を伝えるリアルさが大切です。
なので、ストーリーズではカッコよくキメすぎるよりも、少し力の抜けた投稿がおすすめ。私もストーリーズには、さっと撮った動画や、家族や友人と歩いているところなど、日常感が伝わる投稿を載せるようにしています。
子どもと遊んでいる様子を載せることが多いんですが、ありふれた日常の一コマの方が「この商品ってこういうシーンでも着られるんだ」とイメージしやすいようです。
テクニックその3:インスタライブでは積極的にコミュニケーションを
商品の発売やキャンペーンの前日などには、インスタライブをやるようにしています。配信は大体30分くらい。
私のInstagramのアカウントから購入ページに遷移できるのですが、配信が終わった瞬間に紹介したアイテムが完売したこともあります。インスタライブをした時期としなかった時期とで売上にも大きく差が出るくらいです。
そこで大切にしているのは、ただ商品を説明するだけのライブになってしまわないようにすること。
私にとってインスタライブは、こちらから情報を伝える場というよりも、見てくださっている方とコミュニケーションを取る機会なんです。
なので、ライブ中にはできる限り届いたコメントに触れるようにしていますし、質問には全て答えるようにしています。
リアルタイムでコミュニケーションが取れるので、アイテムのコーディネートや着回しについて、より細かくお伝えできるチャンスですよ。
【まとめ】大切なのは「リアルさ」に誠実であること
写真や動画は、加工すればいくらでもごまかしが効きますよね。でも私は、Instagramを本格的に始めた時から「嘘をつかない」「リアルなものを載せる」ことをずっと大事にしています。
今は見る側の目も鋭いので、セールストークばかりのSNSや見栄を張った投稿ばかりでは、ファンになってもらえないですしね。
だから、本気でオススメできる商品しか載せないし、なるべく自分のプライベートな部分も含めて載せるようにしています。きっと、それが伝わっているから、多くの人に見ていただけているんじゃないかなと思います。
2021年の『STAFF OF THE YEAR』グランプリ・村岡美里さん流のYouTube活用テクニックを紹介! YouTubeで紹介したアイテムが大手ECサイトの人気TOP3にランクインしたこともあるという村岡さんに、動画作りのコツを聞きます。
取材・文/安心院 彩 編集/秋元 祐香里(編集部)