向いてないならやめるべき? 仕事の向き不向きに悩んだ時に読みたい「仕事選びの軸」に気づかせてくれる記事5選
「この仕事、私には向いてない?」仕事の向き不向きに悩んでキャリアチェンジを考えたことがある人は多いかもしれない。
でも、向いていないと感じる仕事にも、やりがいを感じることがあったり、好きだと思える部分があったりするもの。自分が何を大事にしながら働きたいかは、人それぞれですよね。
そこでこの記事では、向き不向きに縛られずに自分らしい仕事・働き方を選んだ5人のインタビューをピックアップ。「今の仕事は自分に向いてないのでは?」と悩んでいる女性たちの背中を押してくれる記事をまとめてご紹介します。
【映画監督 大九明子】超人見知りでもリーダーはできる。秘書・ピン芸人・俳優…紆余曲折のキャリアから学んだ仕事の向き不向き
映画『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』など女性の心に響く作品を数々手掛けてきた映画監督大九明子さん。
実は、「根っからの見知りで、人を引っぱっていくタイプではない」と話します。
私自身も、もともとリーダータイプでもないんですよ。
集団行動とか苦手ですし、一人が大好き。
なんで私のような、いつまでも人見知りが治らない人間がこんな集団でものを作る仕事をやってるんだろうと、ふとわれに返ることもしょっちゅうです(笑)
映画監督といえば、ありとあらゆる職種の人たちを現場でまとめるリーダー役。大友さんが「苦手」だという要素だらけの職業のはず。
それでも彼女が映画監督として働くことを諦めず、ヒット作を数々送り出せるようになった理由とは?
苦手要素の多い仕事を続ける上で大友さんが心掛けていることについて聞きました。
経理からドラマプロデューサーへ。激務でも、向かない仕事でも、私がこの仕事を10年辞めなかった理由
人気ドラマ『科捜研の女』プロデューサーの中尾亜由子さん。もともと脚本家になりたかった彼女は、経理職を経てドラマのプロデューサーに転身。
夢だった脚本家への道に近づいたかと思いきや、プロデューサーの仕事は波乱だらけ。
プロデューサーになってから痛感したことがあります。
やっぱり私、「この仕事、向いてない」って、アシスタントだった頃以上に思うようになったんですよ(笑)
プロデューサーって、「対人関係構築力が全て」みたいな職業。脚本家、テレビ局の方、制作スタッフに、役者さんたち……作品づくりや作品の宣伝に関わるありとあらゆる関係者たちと連携をとって、話をまとめていかなければいけない。
そのために、毎日いろんな人と電話して、足を運んで会って話して、コミュニケーションにコミュニケーションを重ねて仕事をしていきます。
でも、そういうことが全くうまくできなかったんです。
苦手なことだらけの仕事なのに、中尾さんがプロデューサーの仕事を10年以上続けられたのはなぜなのでしょうか。
たんぽぽ川村エミコが“向いてない”芸人の仕事を17年続けてきた理由「幸せって、仕事の向き不向きと関係ない」
お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコさん。芸の世界で20年近く活躍してきた彼女もまた、「暗い性格」というコンプレックスを抱えてきた。
「自分は芸人に向いている」なんて、この17年間、一度も思ったことはないです。
どんなに舞台に立っても、テレビに出ても、「自分より芸人に向いてる人はたくさんいるしな」と思ってきました。
だって、お笑いって楽しいものだから、私みたいな暗い性格の人よりも、根っこから明るい人がやる方が面白いだろうなって考えていたから。
でも、ゆるがないのは「人を楽しませたい」「人を笑わせたい」という気持ち。「仕事の向き不向きに悩むより、なりたい自分になることに集中したい」と話す彼女に、仕事選びの本質について聞きました。
55年間仕事を続けてきた“83歳現役セールスレディー”の助言「仕事の向き不向きで悩むのは時間の損失でしかない」
50年以上、コスメティックブランド『ポーラ』のセールスレディーとして仕事に打ち込んできた森本早苗さん。
後輩からも「私は今の仕事に向いているのでしょうか?」という質問をよく受けますし、適性を気にする人が多いですが、悩むほど時間を損失するとしか思えません。
「向いているかどうか」を気にするよりも、「今の仕事に合わせていく」「今の職場のやり方により添っていく」という考え方に切り替えた方が賢明です。
半世紀以上のキャリアを重ねた森本さんが20~30代の女性たちに向けて説くのは、短期間の成果だけで仕事の向き不向きを結論付けないことの大切さ。
なぜ、そう考えるのでしょうか?
北アルプスの山小屋で10年働いた女性が20代で経験した、挫折と葛藤の日々「仕事の向き不向きを甘く見てはダメ」
会社員を3カ月で辞め、ひょんなきっかけから山小屋で働くようになり、今はライターとして活躍する吉玉サキさん。
学校卒業後は求人広告を作るポジションで人材系の企業に入社することにしたんです。
でも、実際に配属されたのは営業の部署。「書くこと」ではなく「売ること」が仕事になり、飛び込み営業をする毎日。
体育会系の社風も合わず、心身のバランスを崩してしまい、たった3カ月で退職してしまったんです。
すぐ辞めちゃったので気付けなかったんですが、営業がすごくうまくできる人にも、苦手なことはあったはず。
私の場合は営業は苦手だったけど、だからといって「全部ダメ」ではなかった。他にできることはいっぱいあったのに、と。
山小屋で働き始めて4年がたった時に、誰にでも向き不向きがあるという「そんな当たり前のことに気付いた」と話す吉玉さん。向き不向きの悩みを乗り越えて、好きなことを仕事にできるようになった理由は何だったのでしょうか?
仕事の向き不向きに悩んでいる人は、今の仕事の「向いていない」部分にばかり目が向いてしまっていることもあるかもしれません。
向いていないのは今の仕事のどんなこと? やりがいや、好きだと感じる部分は本当にない? そんなふうに自分に問いかけてみると、皆さんが大切にしたい仕事選びの軸が見えてくるかもしれません。
この記事に登場した5人の女性たちの経験や考え方を、ぜひ参考にしてみてくださいね。