未経験転職で年収ダウンするなら20代のうち? 30代以降で「転職をあきらめざるを得なかった」理由とは【アンケート】

ずっと前からあこがれている仕事があったり、社会人として経験を積む中で新たにやりたいことが見つかったり。

今とは違う仕事にチャレンジしたい」と思ったことがある人は少なくないでしょう。

イメージ

とはいえ、未経験分野への転職は年収が下がってしまうことが多いもの。

挑戦したい気持ちはあっても、物価上昇のニュースを耳にすることが増えた今、どうしてもお金のことが気になってしまうのが正直なところです。

実際に、20~40代の働く女性たちを対象に実施したアンケートで「希望の仕事ができる会社に未経験転職をするとき、最も転職をためらってしまう条件はどれですか?」と聞いたところ、「年収が下がる」を選んだ人が最多という結果が出ました。

Q. 希望の仕事ができる会社に未経験転職をするとき、最も転職をためらってしまう条件はどれですか?

イメージ

転職後の年収ダウンへの懸念は、35歳以上で急増

 
一般的には、年齢を重ねてキャリアアップすることで年収も上がるもの。

たとえどんなにやりたい仕事であっても、長くキャリアを積むほど年収を落とすことに対する抵抗は強くなりそうです。

さらに、結婚や出産などのライフステージの変化に合わせて、生活に必要なお金も変わってきます。

そこで、今回のアンケートの対象者から寄せられた回答を「20歳~34歳」と「35歳〜49歳」に分けて集計してみました。

Q. 希望の仕事ができる会社に未経験転職をするとき、最も転職をためらってしまう条件はどれですか?

イメージ

どちらも最も多い回答が「年収が下がること」だったのは一緒ですが、注目したいのはその割合。

20歳~34歳が約30%なのに対し、35歳〜49歳は50%まで増加しました。

やはり収入を落とすことへの抵抗感は、年齢とともに強くなると言えそうです。

また、年代別比較では、他にも回答傾向に違いが見られます。

20歳~34歳のグラフで複数の回答が選ばれていますが、35歳〜49歳は「年収が下がる」(50%)、「働き方の柔軟性がなくなる」(38%)、「残業時間が増える」(12%)の三つのみ。他の回答を選択した人はいませんでした。
 
30代後半になると、育児や介護などライフステージの変化によって、仕事をする場所や時間が固定されたり、長時間勤務を強いられたりする環境で働くことができない人が増えるのかもしれません。

また、育児や介護にはお金も必要です。そういった事情を踏まえれば、収入を下げることの深刻度は年齢と比例して増す傾向があることにもうなずけます。

未経験転職を「あきらめざるを得なかった」「後悔している」人は、年齢が上がるにつれ増加

続いて、希望の仕事ができる会社に未経験転職をしようと思ったものの、あきらめてしまったことがあるかを聞くと、「ある」と回答した人は46%。

Q. 今までに、希望の仕事ができる会社に未経験転職をしようと思ったものの、あきらめてしまったことはありますか?

イメージ
 
未経験転職をあきらめたことがある人にその理由を聞くと、多かったのはお金に関するものでした。

・「今の生活でもギリギリなのに、あまりにも収入が低くなりそうだった」(25歳/看護師)

・「一人暮らしをしており、生活するだけで精いっぱいだったので、これ以上年収が下がるのは厳しかった」(28歳/一般事務)

・「安定して高い収入が得られる仕事に就いていたので、将来を考えたら転職に踏み切れなかった」(34歳/一般事務)

・「現在の生活水準を下げる勇気がなかった」(38歳/ 看護師)

中には、「子どもが小さいのに貯蓄はほとんどなく、金銭的にぎりぎりの生活。そこからさらに収入が減るのは厳しかった」(45歳/オペレーター)という回答も。

年収ダウンの影響を受けるのが自分一人ではなくなることを考えると、やはり家族ができることで年収が下がることへの懸念はより強まるのかもしれません。

家族関連では、「出産・育児のタイミングと重なってしまったことであきらめてしまった」という声もありました。

・「転職活動をしていたタイミングで妊娠が発覚。元の会社で産休・育休を取得して復職した方がお金の心配がなかったので、転職することをあきらめてしまいました」(35歳/イラストレーター)

・「希望していた会社では、入社直後からの時短勤務は許されていなかったが、子どもが小さい中でフルタイム勤務かつ未経験からの挑戦は現実的ではなかった」(38歳/事務職)

ただでさえ新しい環境に慣れるのが大変な転職。未経験での転職となれば、入社後の負荷はさらに上がります。

そのため、育児との両立が想像できずに、断念してしまう人は少なくないようです。

「今の仕事を覚えるのに精いっぱいで、転職活動を行う時間がなかった」(28歳/Webライター)という回答は20代からもありましたが、出産や育児のタイミングと重なることでより忙しくなってしまう可能性も念頭に置いた方がよさそうです。

その他に「そもそも就職先が見つからなかった」というエピソードも。こちらは30代以上の人からの回答が多く集まりました。

・「31歳の時に挑戦したものの、書類選考で落とされ続けました」 (32歳/一般事務)

・「30代前半で挑戦したが、いくら未経験であってもこの年齢だとベーススキルがあるのが大前提。また、現職で培った経験もレベルの高いものを求められ、選考が思うように進まなかった」(49歳/ 営業事務)

ポテンシャル採用をしてもらえる20代と異なり、30代以降はこれまでの仕事の蓄積が求められることが多いもの。

「全くの未経験」ではなく、過去の仕事で得たスキルや実績に加え、スクールで基礎的な知識をあらかじめ学んでおくなど、転職前にプラスアルファの努力が必要となりそうです。

35歳~49歳の60%が「未経験転職をあきらめた」ことを後悔

寄せられた回答を見ると、30代以降は「未経験転職をあきらめざるを得なかった」ケースが目立ちました。

ここまで見てきた通り、年齢を重ねるにつれて年収を落とすことへの抵抗が増し、ライフイベントによって自分のことだけに全力になれない場面が増える傾向にあることを踏まえると、やりたい仕事への未経験転職は早めに動き出すのが吉といえそうです。

事実、「希望の仕事ができる会社への未経験転職をあきらめたことを振り返って、どう思いますか?」と聞いてみると、「後悔している」を選んだ人は20~34歳は24%なのに対し、35歳~49歳では60%と、倍以上の差が生じています。

Q. 希望の仕事ができる会社への未経験転職をあきらめたことを振り返って、どう思いますか?

イメージ

やりたい仕事があって、挑戦したい気持ちがあり、自分が動ける状況にあるのであれば、それは貴重な機会なのかもしれません。

たとえ年収が下がってしまうとしても、入社後の努力次第で長期的に収入を上げる道もきっとあるはず。

アンケート結果を参考に、「自分は今、チャレンジすべきなのか」を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
●調査方法:20~40代女性へのWebアンケート(クラウドワークス)
●調査期間:2023年1月2日~2月3日
●有効回答者数:94名(34歳以下:53人、35歳以上:41人)