【令和版・やばい新入社員】指示する上司に「ちょっと静かにして」、入社2日目に「明日休もうかな」/働く女性100名アンケート

4月も気付けばもう半ば。
入社した新人たちも少しずつ職場に馴染み始める頃ではないでしょうか。フレッシュな風を吹かせて、職場を明るくしてくれていることでしょう。
……と同時に、“やばい行動”を取り始めている新入社員もいるかも?
Woman typeでは2013年にも「新入社員のやばい行動」に関するアンケートを行いました。あれから11年。令和の新入社員たちに変化はあるのでしょうか。
そして、ヤバい新人にどのように対応すればいいのでしょうか。
多くの新人たちを見届けてきた30~40代の働く女性100名に聞いてみました。
Q1 入社したばかりの新入社員の行動で、びっくりさせられたことはありますか?

新入社員の行動でびっくりさせられたことがあるかどうかを聞いたところ、86%の人が「ある」と回答。
ちなみに11年前のアンケートで「ある」と回答したのは59.3%。令和になり、びっくり新人は増えている……?
転職が当たり前の時代になり、「この会社で絶対に頑張らなければいけない」という感覚が薄れたことが、びっくり新人たちの奔放な振舞いに影響しているのかもしれません。
では、働く女性たちを驚かせた新入社員の行動とは、どのようなものだったのでしょうか?
「入社1日で、退職代行を使って辞めた人がいた」(33歳/販売職)
「朝出勤して、ふと気づいたら昼前にはいなくなり、そのまま退職した」(40歳/総務)
「『お先に失礼します』と3日間定時に帰った後、仕事に来なくなり1週間後に退職。なぜか、泣きながら退職のあいさつをしていた」(38歳/一般事務)
「コールセンターで仕事をしていた際、対応があやふやだった新人に上司が指示を出したら、その新人が『ちょっと静かにしてください』と言い放って現場が騒然とした」(31歳/クリエーティブディレクター)
「入社翌日に『質問したいことがあるから食事に付きあってほしい』と言われてついて行ったら、高いお店でナチュラルにおごらされた」(40歳/一般事務)
「本社常務との飲み会の際、コースで焼き鳥が出たのだが、『僕レバー嫌いなのでよければどうぞ』と常務にすすめていた」(36歳/営業事務)
「メモを取らない新人が、その日の夜『今日言ってたこと、写メで送ってください』と言ってきた」(30歳/販売職)
「仕事の説明に対し、食い気味に『それは分かります』と鼻で笑いながら遮っておいて、そのまま任せたらできていなかった」(34歳/一般事務)
「教えたことのある業務をお願いしたら、数秒間黙ってしまい次に出た言葉が『やめておきます』だった」(32歳/営業事務)
「電話対応をしている新人からヘルプを求められたので指示をしたら、その途中で『あーいいやもう』と言いながら相手先の電話を切った」(33歳/一般事務)
「入社2日目に『明日休もうかな』って言ってた」(49歳/公的機関の補助)
「配属された支店で早速気に入った男性の先輩を見つけて、盗撮していた」(40歳/金融事務)
「1時間ごとに10分間の休憩を取る新人がいた。会社を学校と勘違いしているのかと驚かされた」(37歳/一般事務)
「友達の娘さんが入社し、○○ママと呼ばれた。『○○さんと呼ぼうね』と教えたところ、今度は下の名前でちゃん付けされた」(40歳/小売業)
「のどが痛いと言って電話を取らないし、のど飴を食べてじっとしている」(39歳/一般事務)
「手の甲にメモをとっていて、最終的に腕まで書いていた」(42歳/医療事務)
「FAXの経験がなかったらしく、用紙を何度も送信し続けていた」(49歳/IT業)
「会議中に居眠りをし、大きないびきをかいていた。周囲の社員たちは驚きと笑いに包まれ、会議が一時中断した」(30歳/会社員)
衝撃的な回答から、ついつい笑ってしまうものまで、さまざまなエピソードが寄せられました。
このような新人たちの行動に対して、働く女性たちはどのように対応したのでしょうか。
Q2 びっくり行動をした新人に対して、どのように対応しましたか。

「特に何もしていない」が最も多く、31%を占めました。
続いて「優しく注意した」が27%、「先輩や上司に報告・相談した」が25%と、なるべく刺激をしないようにしている様子がうかがえます。
では、このような対応をした結果、新人たちのやばい行動はどう変化したのでしょうか。
「あいさつができなかった新人が、反省してあいさつをするようになった」(35歳/エンジニア)
「一応は納得した様子だったものの、3カ月後くらいに退職した」(40歳/販売員)
「厳しく注意したが、謝ることもせず、全く気にしていない様子だった。その後、何を注意してもメモすら取らず、案の定何度も注意する羽目になった」(38歳/グラフィックデザイナー)
「指摘されたことに腹を立てたようで、SNSに私の悪口を書いていた。オープンアカウントで、おすすめに出てきたので見てしまった」(38歳/デザイナー)
「ふてくされて会社に来なくなった」(34歳/経理)
「『え、でも分かんないのは仕方ないですよね?』と開き直られ、彼女はモンスターとして現在も働いている」(33歳/一般事務)
「上長からの指摘で改善された」(36歳/一般事務)
「一時的に行動は改善されたが指摘ばかりされてやる気がなくなったのか、業務をサボるようになった」(33歳/セラピスト)
「ふてくされてますますいうことを聞かなくなった」(31歳/営業事務)
「上司から連絡をしてもらったところ、仕事を辞めるの一点張りで、結局そのまま辞めた」(46歳/医療事務)
「改善された」「特に変わらない」「よりひどくなった」など、同じ対応でも結果はさまざま。結局のところ万能な対処法はなく、相手に合わせてどう対応するかは見極める必要があるようです。
ただ、「特に何もしなかった」場合は、「変化がなかった」「よりひどくなった」という回答が大半を占めており、状況が良くなったという回答はほぼありませんでした。
「最終的には半年程休職をし、そのまま退職した」(39歳/一般事務)
「他の同僚と飲みに行っては文句を漏らしていたようだが、しばらくして辞めていった」(46歳/経営企画事務)
「そのままモンスター化した」(34歳/一般事務)
「問題児扱いされるようになった」(40歳/一般事務)
注意しても改善されないかもしれないけれど、少なくとも放置だけは避けた方がよさそうです。触れたくないのは山々ですが、やばい行動に対しては何かしらアクションを起こしましょう。
中には、改善されていないものの「キャラがうまく定着して職場に馴染めた」(44歳/事務)という声も。
新人のキャラクターや人柄を見ながら、ベストな対応を探っていくことで、「やばい行動」を取る新人とのうまい付き合い方が見つかるかもしれません。
「面倒だから放っておきたい……」という気持ちをグッとこらえてしっかり向き合うことが、結果的に自分たちの働きやすさにもつながりそうですね。
【アンケート調査概要】
●調査方法:30~49歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークスにて)
●調査期間:2024年4月4日~4月8日
●有効回答者数:100名
文/光谷麻里(編集部)
『働く女の本音白書』の過去記事一覧はこちら
>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/trend/honne/をクリック