人間関係で失敗しない人が、面接でしてることって? “若手が辞めないIT企業”の社員に聞いてみた

システムリノベイト

転職理由の上位にランクインするにもかかわらず、入社するまで実態が見えづらい「職場の人間関係」。

求人広告からリアルな人間関係を感じ取るのは難しいし、選考の中で企業が見せる顔も“本性”とは限らない。もはやイチかバチか入社してみるしかないの……?

そんな悩みは、実際に「人間関係がいい会社」への就職・転職に成功した女性たちに相談してみよう。

話を聞いたのは、IT企業、システム・リノベイトの若手社員3名。同社で働く彼女たちは、「人間関係がいいから、働きやすい」と皆が口をそろえる。

それを証明するかのように、同社の新卒入社3年間の定着率は約90%。新卒の3人に1人が3年以内に辞める今の時代、この定着率の高さはめずらしいと言えるだろう。

「入社前からこの風土を見抜いていた」と話す3名に「人間関係に失敗しない職場選び」のヒントをもらった。

システムリノベイト

Oさん(新卒入社2年目)

文系出身ながら、ITエンジニアとしてシステム・リノベイトに入社

システムリノベイト

Tさん(新卒入社4年目)

システムエンジニア・プログラマーとして設計・開発フェーズを担当。今年サブリーダーに昇進

システムリノベイト

Mさん(中途入社4年目)

サービス業、営業を経験した後、システム・リノベイトに入社。未経験からITエンジニアとしてのキャリアをスタート。今年サブリーダーに昇進

地獄の人間関係をへて……「次は絶対失敗したくない」

編集部

みなさん、今の職場が働きやすい理由は「人間関係の良さ」とおっしゃってますが、もともと就職活動や転職活動の段階では、どのくらい人間関係を重視していたんですか?

Mさん

そうですね。私は前職・前々職の人間関係が地獄だったので、絶対に次は失敗したくなかったんですよね。

だから、「人間関係がいい会社」は大きな軸にしていました。

Tさん

じ、地獄……?

Oさん

どんな風に?

Mさん

とにかく雰囲気がギスギスしていて。新卒で入社した前々職の会社では、同期が全員3カ月で退職したんです。

システムリノベイト

人間関係の悪い職場は、早々に見切っちゃいました(Mさん)

Mさん

その後の会社でも人間関係で失敗したので「人間関係」を軸に転職活動をした結果、ここにたどり着きました。

Oさん

私も、学生時代に人間関係を原因に辞めていく人が多かったのを見ていたので、「人間関係がいいこと」は重要視していましたね。

制度が整っているとか、柔軟な働き方ができるとか、そういうのも大切だとは思うけど、やっぱり長く働くためには「人間関係がよくて心理的ストレスがないこと」が大切ですから。

「人間関係の良さ」を生むものの正体

編集部

みなさんにとって「人間関係がいい職場」って具体的にはどんな職場ですか? 社員の仲が良ければ、人間関係はいいってこと……?

Mさん

うーん、仲がいいのはもちろんだけど、それだけじゃないかな……。

Oさん

他の会社で働いている友達から「先輩が怖くて質問できない」という話をよく聞くんですけど、うちの会社ってそういうのとは無縁じゃないですか。

そういう時に「うちって人間関係いいんだな~」って思うんですよね。

システム・リノベイト

先輩や上司に何でも気兼ねなく聞けるので、ストレスがないです(Oさん)

Tさん

「先輩や上司に話しかける時に遠慮しなくていい」っていうのは人間関係の良さに直結するのかもね。

うちに入社した時、分からないことはみんな親身になって教えてくれるし、気兼ねなく質問できていいなって感じたし。

Mさん

私も、同じことを2回聞いても嫌な顔せずに答えてくれることに感動したのを覚えてる(笑)

編集部

「まずは自分で10分考えて、それでも分からなかったら聞きなさい」なんていう文化も耳にしたことがあります。

Oさん

うちの場合は、パッと聞いちゃってOKな雰囲気ですね。

話しやすすぎるから、分からないことを先輩に説明している最中に自分で答えが分かっちゃって「あ、解決したので大丈夫です!」なんてこともありました(笑)

Mさん

そういうことも笑い飛ばしてくれる雰囲気に救われるよね。前職、前々職では考えられなかったな~。

システムリノベイト
Tさん

質問だけじゃなくて、言いたいことは何でも言えちゃう雰囲気だよね。

私、社長に直接「家賃補助が欲しい!」って言ったことあるんです。そうしたら「家賃補助は無理なんだけど……」って、代わりに地域手当制度ができました。

Oさん

どんな意見でもちゃんと耳を傾けてくれるから、話すハードルが下がりますよね。私もまだ一年目だけど、ガンガン意見言っちゃってます。

例えば、先輩が書いてくれたコードに対して「私はこう書いてみたいです」って伝えたら、「そっちの方がいいかもね~」って取り入れてくれたことがあって。

新人の意見だからって色眼鏡で見ずに、フラットに判断してくれるのはうれしかったです。

Tさん

「お互いを尊重し合う風土」も人間関係の良さにつながる要素だね。

Oさん

みんな、ありのままの自分を受け入れてくれるので、自然体でいられますよね。

私、学生時代にサブカルチャーのちょっとマニアックなゼミに入っていて、2.5次元について調べた卒論を書いたんです。

面接でその話を前のめりに聞いてくれたのは、システム・リノベイトだけでした(笑)

システム・リノベイト

ノリノリで話を聞いてくれて、うれしかった!(Oさん)

Mさん

ありのままを受け入れてもらえるっていうのは私も実感しています。

うちの会社、同好会が活発で、ほとんどの社員が何らかの同好会に入ってるんですが、私はどこにも所属してなくて。

社員同士のつながりを大切にするカルチャーなので、会社としては入ってほしいんだろうなとは思うんですけど、入りたくない人の意思も尊重してくれるのはありがたいですね。

Tさん

「本当にやりたい人がやればいい」って考えだよね。

Oさん

考え方や価値観の違う人のことも否定せず、認め合う風土も、安心して言いたいことが言える理由の一つですね。

“素の自分”を認めてくれるか? あえてのネガティブ話で見極めた会社の本質

編集部

のびのびと働くためには「安心して何でも言い合える関係性」が大事、というのは分かりました。

ただ、入社前にリアルな人間関係を見極めるのって難しくないですか?

Tさん

実際に見ないと分かりづらいところですもんね。

Mさん

でも、面接で社員の人柄が分かれば、会社の人間関係も自然と見えてきません?

実は私、社長との面接を3時間半くらいやったんだよね。

Tさん

3時間半!?

Oさん

すご!

Mさん

採用するか迷ってたからかもしれないんだけど(笑)

ただ、そこまで興味を持って話を聞いてくれたり、社員のことを真剣に伝えてくれたりする姿勢から、誠意を感じたよ。

Tさん

そう言われてみると、私も面接のことはよく覚えてるなぁ。

私はIT未経験で入社したんだけど、「なぜ私を採用したいのか」を熱くプレゼンしてくれて。

スキルも知識もない自分を採用するメリットって何だろう……? って疑問だったから、会社の思いを知れて良かった。

システムリノベイト

ズバッと「私のどこを評価してくれているんですか?」って聞いちゃうのも一つの手かも(Tさん)

Oさん

私は面接の時、あえて「素の自分」を出して反応をうかがいました。

Tさん

どういうこと?

Oさん

例えば、さっき話したマニアックな卒論の話をしてみて、どんな反応するかなとか(笑)。

うちは興味を持って聞いてくれたけど、企業によって、結構分かりやすく反応が分かれたんですよ。

Tさん

へー!

Oさん

変な子だな、みたいに一線を引かれる企業は、どうせ入社しても長く働けないし、こちらからもお断りでいいかなって思いました(笑)

Mさん

本当にマッチする環境を見極めるなら、「素でいられるかどうか」は大切になってくるもんね。

Oさん

そうなんですよ。あとは、「バイトをすぐ辞めちゃった」みたいなネガティブな話もあえてしてみたり。

Tさん

そんな話もしたんだ……! 普通は隠しちゃうよね。

Oさん

ネガティブな話って、相手の素の反応を引き出しやすいんですよね。

「すぐ辞めちゃうタイプね」とそのまま見切られる企業もあれば、「何で辞めたの?」とじっくり聞いてくれる企業もあるので。

メリットにならないことも含めて「ありのままの自分」をさらけ出すことで、見えてくるものもあると思います。

システムリノベイト
Mさん

選考で不利になりそうとか、就活がうまくいかなくなるかもとか、そういう不安ってなかった?

Oさん

なくはないですけど、でもやっぱり、自分を良く見せて内定をもらっても、入社後にしんどくなっちゃいそうだと思ったんですよね。

結果的に、今こうして働きやすいなと感じる企業と出会えてますし。

編集部

なるほど。会社の本性を見極めるには、自分も“素”を出せばいいんですね。

Tさん

私たち3人の共通点は、選考でじっくり向き合ってもらって、「ありのままの自分」で入社できたことだね。

長所も短所も含めて「認めてくれる姿勢」が選考で見えたら、人間関係で失敗することはないと思います。

編集部

選考時に“素の自分”を出せる会社は、入社してからも「ありのままの自分」を受け入れてもらえる可能性は高そうですね。

その安心感が、「言いたいことを言える」環境を生む。そんな好循環が生まれるんだなと。

Oさん

そうですね。少し勇気はいるけれど、長い目で見ると面接の段階から「本当の自分」を知ってもらうことが、人間関係で失敗しないためのファーストステップになると思います。

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取材・文・編集/光谷麻里(編集部)