やりたい仕事がない・分からない人必見!キャリア迷子におすすめする「やりたい仕事」の探し方

なんとなく転職は考えているけれど、本当にやりたい仕事が分からなくてモヤモヤ……。そんな経験がある人は多いのではないでしょうか?

この記事では、やりたい仕事がない・分からない人向けに「やりたい仕事」の探し方を伝授!

さまざまな視点から解説するので、自分に合ったものを選んで実践してみてくださいね。

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「やりたい仕事がない」と感じる人の特徴

目指すキャリアが明確にあり、前向きに働いている人を見ると、なんとなく劣等感を抱いてしまう人は多いはず。

自分に向いている仕事ややりたいことを探しているつもりなのに、なかなか見つからない……。そんな人には、ある特徴があります。自分がどのタイプに当てはまるか考えながらチェックしてみてください。

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何でもできちゃう「器用貧乏タイプ」

どんな仕事も難なくこなしてしまう人は、器用貧乏タイプ。どんなことも大体平均レベルにできてしまうため、強みや弱みが見えづらく、仕事の面白さを実感しづらいのが特徴です。

器用貧乏タイプさんの注意点は、年齢を重ねてからキャリアに行き詰まりやすいこと。人材市場では年齢を重ねていくほどプロフェッショナルなスキルが求められる傾向があるため、「何でもそれなりにできる人」は評価されづらくなってしまうのです。

そんな器用貧乏タイプさんは、今のうちから自分が楽しいと感じることや得意なこと、逆に苦手だからこそ伸ばしたい部分など、何か一つの分野に絞ってキャリアを磨くことを心掛けてみましょう

継続が苦手な「三日坊主タイプ」

フットワークが軽く、好奇心旺盛な人は三日坊主タイプ。トレンドや自分の心に敏感でいろいろなことにチャレンジする一方、飽きやすく成功体験が積みづらいのが特徴です。

三日坊主タイプさんは、比較的早い段階で「この仕事は向いていないのでは?」「他の仕事の方が楽しそう」と別の分野に興味が移ってしまうため、本当の意味で「やりたい仕事」に出会いづらい傾向にあります。

そんな三日坊主タイプさんは、「まずは○年」と続けてみることが大切です。ある程度続けることで、その仕事の面白さが見えてくるようになるかもしれません。

あれこれ気になっちゃう「慎重タイプ」

「失敗したくない」という気持ちが強い人は慎重タイプ。「やりたいこと」ではなく「失敗しないか」という視点でものごとを選びがちなので、やりたい仕事がなかなか見つかりづらいのが特徴です。

「失敗しないか」という視点も大切ですが、時には「失敗したらまたやり直せばOK」と自分の背中を押してあげることも必要です。

完璧主義な慎重タイプさんは、思い切って求人に応募してみることから始めましょう。もちろん、応募したからといって必ずしも入社しなければならないというわけではありません。まずは「転職活動とはどういうものか?」「他の企業について知ってみよう」という気持ちで一歩踏み出してみることをおすすめします。

やりたい仕事がない時の対処法8選

2023年に総務省が発表したデータによると、転職希望者は1035万人いる一方で、実際に転職している人は325万人にとどまります。つまり、転職したいのに転職できていない「キャリア迷子」が数多くいるのです。

やみくもに転職をしても、やりたい仕事でなければモチベーションがわかず、再びキャリア迷子になることも。以下では、やりたい仕事を見つけるための8つのTipsを紹介します。自分に合った選択をしてみてください。

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キャリアや人生の棚卸しをする

やりたい仕事を見つけるヒントは、これまでのキャリアや人生に隠れているものです。自分のキャリアに迷ったときはまず、これらの棚卸しをしてみましょう。いわゆる「自己分析」です。

しっかり自己分析をすれば、やりたい仕事を把握できるだけでなく、自分の強みや弱み、価値観や目指したいキャリアなども明確になります。

軸がしっかりすれば、面接などで説得力を持って自分をアピールできるようにもなるため、ぜひ一度は取り組んでみましょう。

転職支援サービスの求人をチェックする

自分のやりたい仕事を知るには、世の中にどのような仕事があるかを知るのも有効です。特に転職サイトの求人広告は登録不要で無料でチェックできるサービスも多く、手軽に情報を集めることが可能です。

その他、無料で求人広告をチェックできるサービスは以下のようなものがあります。

・求人情報誌
・転職エージェント
・ハローワーク

目の前のことに集中してみる

「現職が忙しくて時間に余裕が無い」「今の職場を転職したいわけではない」という人は、まずは与えられた仕事で成果を出すことを目指してみましょう。

組織に属していると、良くも悪くも自動的に仕事を任されることが多いもの。それらの仕事をただこなすのではなく、「このように進めた方が効率的では?」「アウトプットの質を高めるには?」などと工夫を加えながら取り組むことでスキルや経験、実績などが増えていきます。

キャリアにおいて、スキルや経験は武器となりますし、実績を積むことは仕事の面白さを見い出すきっかけにもなります。いざやりたい仕事を見つけたときにチャレンジしやすいよう、武器をたくさん蓄えておくというのも有効な方法です。

関連記事|今やりたいこと、いずれ挑戦したいこと、どちらを選んだらいい? キャリアアドバイザーが明かす、30代以降の選択肢を広げる行動

第三者の意見を聞く

以前Woman typeが働く女性たちに行ったアンケート調査によると、「他人からの一言が好きな仕事に出会うきっかけになった」という意見も多くありました。

上司や同僚は意外とあなたの性格やタイプをよく見ているもの。人に話を聞くことで、あなたが自覚していない「得意」や「好き」に気付くきっかけになるかもしれません。

また上司から「この仕事、やってみない?」と言われた時は、まずやってみるというのもポイントです。最初は自分に向いていないと思っても、やってみたら意外と得意なことに気付いたり、やりたい仕事に出会うために役立ったりすることもあるようです。

関連記事|やりたいことはどうしたら見つかる? 働く女性100人に聞く「好きな仕事」に出会えた時期と理由【アンケート】

「働き方」からやりたい仕事を導き出す

「働く意義」の視点からやりたい仕事のヒントを得る方法もあります。働く意義には大きく分けて4つあるといわれています。

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ライトワーク(Light Work):社会貢献や人に光を当てることを使命とする働き方。一般的に収入が高い仕事が多いが、他者に貢献できるスキルや知識が必要

ライフワーク(Life Work):プライベートと仕事の境目がなく、生涯を掛けて取り組む仕事。いわゆる「天職」と呼ばれるもの

ライクワーク(Like Work):好きなことを仕事にする働き方。「好き」が原動力となっているため、意欲的に取り組め、ストレスが少ない

ライスワーク(Rice Work):生活のために仕事をする働き方。やりがいや評価などよりも楽さやプライベートの充実などを優先

どの働き方を選ぶかによって、仕事選びの軸が変わります。自分に合った働き方を見つけることで幸福感の高い人生を歩むことができます。

チャレンジできる環境で視野を広げる

今いる環境では「やりたい仕事」「好きなこと」が見つけられない人は、チャレンジできる環境に身を置くこともおすすめ。例えば、ジョブローテーションの多い企業に転職したり、さまざまな職種や企業を経験できる派遣社員を選んだりするのも一つの方法です。

さまざまな職種を一定期間経験することで自分の向き・不向きや好き・嫌いが明確になることもありますよ。

「やりたくないこと」を洗い出す

どうしてもやりたい仕事が思いつかない時は「やりたくないこと」を洗い出すのも有効です。

自分が嫌いなことや苦手なことが分かっていれば、その仕事を選択肢から削ることができます。ある程度仕事が絞られることで、やりたい仕事が明確になっていくこともあるでしょう。

ただし「なんとなくやりたくない」「たぶん苦手」などとあいまいな基準で洗い出してしまうと、その中にやりたい仕事が隠れている可能性も。やりたくないことを洗い出すときは、「なぜそのように感じるのか」までしっかり考えることが大切です。

転職エージェントに相談する

転職エージェントとは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれるサービスです。転職の意志が固まっていない人も利用でき、キャリアや転職に関する相談にのってもらうことも可能です。

登録が必要となるため、転職サイトよりもハードルは高くなるかもしれませんが、無料で利用できるものも多いため、ぜひ有効活用してください。

やりたい仕事がない時に有効!自己分析のやり方

キャリアの棚卸しは転職を考えた時だけでなく、定期的に行うのがおすすめです。特に女性は年齢の変化だけでなく結婚・出産などのライフイベントにより価値観や理想の働き方などが変わることが多いため、定期的に自己分析を行うことが重要です。

以下では、自己分析を行う時におすすめの手順です。一つずつ見ていきましょう。

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【STEP1】キャリアを振り返り、実績を洗い出す

これまでのキャリアの中で、どのような経験や実績を積んできたかを洗い出しましょう。

また、仕事に取り組む際に意識・工夫していることやエピソードなどがあればどんどん書き出しましょう。過去にさかのぼるのが大変な人は、まず現在の一日の業務を振り返るところから始めるのも有効です。

実績に関しては、できれば数字や明確な事実を列挙するのがおすすめですが、難しい場合は自分が手応えを感じたことなど、ざっくりとした内容でもOKです。

【STEP2】自分の強み・弱み・価値観を明文化する

STEP1で洗い出した実績から、自分の強みや弱みを明確にしましょう。また、過去のエピソードなどから、仕事において何を大切にしているのか、どんな考えでそのキャリアを選択してきたのか、将来どうなっていたいのかなどを明文化することも大切です。

【STEP】どのような仕事が合っているか・したいかを考える

STEP1、STEP2で明文化した情報をもとに、自分にどのような仕事が合っているかを考えましょう。自分の強みを生かせるのはどんな仕事か、弱みを伸ばすのはどんな環境かなど、あらゆる視点から考えるのがポイントです。

また目の前のキャリアだけでなく、将来的に目指すキャリアを実現するために今何が必要かという目線も大切です。

関連記事|自己分析のやり方

やりたい仕事を探す時に気を付けること

転職には「やってみよう」という勢いの良さも必要ですが、勢いだけでは失敗する可能性もあります。短い期間で何度も転職を繰り返すことは、転職市場においてマイナスとなってしまうこともあるため、じっくり判断する慎重さも大切です。

やりたい仕事や転職する意志が固まった人は、以下のポイントにも気を付けてみましょう。

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憧れだけで決断しない

やりたい仕事を見つける上で、「好き」や「憧れ」は非常に重要な要素です。一方で「好き」や「憧れ」だけで仕事を決めてしまうと、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。

「好き」や「憧れ」を仕事にする場合は、一般的には知られていないつらい面などはないか、その企業や業界の将来性はあるか、自分のスキルや強みを発揮できるかなど、シビアな目線で吟味するように心掛けましょう。

可能であれば、その企業や業界で働く人から話を聞くことをおすすめします。実際に働く人のリアルな話を聞くことで、より自分が働くことをイメージした上で判断することができますよ。

自分の市場価値を見極める

転職する際は「市場価値」という観点が非常に重要となります。いくらやりたい仕事が見つかっても、市場価値が低く、採用に至らなければチャレンジすることすらできないからです。

また、仕事を選ぶ際は仕事内容だけでなく、給与や休日休暇、福利厚生、教育制度などあらゆる条件を総合的に判断することになります。一般的に条件が良い企業ほど競争率は高いため、100%希望をかなえるのは難しいかもしれません。

転職するときは「やりたい仕事」だけでなくあらゆる要素を加味した上で、自分の市場価値に見合った企業を選ぶことを心掛けましょう。

将来のキャリアについても考える

やりたい仕事が見つかったとしても、転職後すぐにその仕事にチャレンジできるとは限りません。まずはアシスタントからスタートしたり、ある程度スキルや経験を積んだ上でチャレンジしたりする仕事もあるでしょう。

「今のスキルや経験ではやりたい仕事ができない」という場合は、どのようなステップを踏んでやりたい仕事を手にするかをイメージすることが大切です。

まとめ|やりたい仕事がないなら、まずは自分を知ることが大切

真面目な人や好奇心が旺盛な人ほど、「何が正解?」「本当に向いている?」と不安になってしまうもの。そんな時は、自分自身を理解するところから始めましょう。これまでの人生やキャリアを棚卸しすることで、「自分がどうありたいか」に気付くヒントにもなりますよ。

一人で行うのが不安な人は友人やキャリアアドバイザーに聞いてみるのも得策です。ぜひ自分に合った方法で「やりたい仕事」を見つけてみてくださいね。

文/赤池沙希