「楽しみたい」から始めた活動に首相夫人も参加! ――「自分の欲求に素直に従えば、世界は広がる」 /File.02 松澤亜美さん
社外活動でも“仕事に活きる”スキルが自然と磨かれていく
翌年14年には、「ピンタレストのコミュニティーマネジャー」という肩書きが新たに加わることに。きっかけは、私のキャリアに興味を持ったリクルーターから声を掛けてもらったことでした。

世界中のPinterestの仲間と一緒にサンフランシスコ近くでナパワイン!
こうして振り返ると、私の人生は順風満帆に思われるかもしれませんね。でも、“三束のわらじ”を履いた今、時間的な制約がある中で複数の仕事をすることにプレッシャーを感じることも。ピンタレストでは、絶対に結果を残さないといけないという責任感もあります。
それに、「パラレルキャリア」と呼ぶとカッコいいですが、上の世代の方には二束のわらじのような生き方が理解されないこともあります。
ただ、そういう面を差し引いても、社外活動を通じて得られることはすごく多いです。
例えば、仕事に活きるスキル。私の場合は『Lunch Trip』を8年やっているうちに、イベント運営に関するスキルが自然と磨かれていきました。ワークショップを盛り上げるためのテーマ設定や、最適人数、レイアウトやキャパの調整、プレゼンターとの関係構築、当日の司会と運営。こういった机上では掴めない現場感を体得してきたからこそ、ピンタレストのイベントでも「安心して任せられる」と言ってもらえています。

Pinterestではブロガーを集めてコミュニティーイベントを多々実施している
好きなことを寄せ集めたら、思いもよらない人生が待っていた

会社の外に一歩足を踏み出してみたいけど、なかなか実際にアクションを起こせないという人は多いですよね。でも、私自身がそうだったように、「楽しみたい」とか、「学びたい」とか、まずはそういう素直な欲求に従ってみればいいと思います。
ただし、やるからには覚悟も必要。責任は全部自分に降りかかるし、人目につくことをすれば批判だってされるかもしれない。イベントも、ブログも、傍からはキラキラに見えると言われるのですが、地味な作業の連続。だから楽しむ気持ちと同じくらい、「想い」も大事。なぜ私はそれをやるのか。そこに確かなものがないとパラレルキャリアを長続きさせるのは難しいです。
ほんの一昔前まで、女性は家庭に入るのが当然で、自分がやりたい仕事なんてできませんでした。でも、今の私たちには選択の自由がある。だから、私たちはもっと自分のやりたいことに素直になった方がいいと思うし、広い世界の中で自分の個性や価値を最大限に発揮するべきではないかと思うんです。
「パラレルキャリア」なんていうと大げさですが、私の人生は、自分のやりたいことを寄せ集めている人生。やりたいことを全部やりたい、それが私らしい生き方なのかなって、納得しています。
取材・文/横川良明 インタビュー撮影/赤松洋太 画像提供/松澤亜美さん
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