長期休暇明けの「仕事したくない」とはどう向き合う? 仕事モードに切り替える7つの方法


「楽しみにしていた休暇が終わってしまって、仕事へのやる気がわかない」
長期休暇後にそんな気持ちを抱えている人も多いのではないでしょうか。
5月の大型連休のときには「連休明けに退職代行サービスに依頼が殺到している」という記事もよく見られました。
では、どうして長い休み明けは精神的につらくなるのでしょう?
大きく以下のような原因が考えられます。
☑忙しい日常への抵抗感:仕事のプレッシャーから解放された楽しい休暇が終わり、再び忙しい日常に戻らなければならないことが精神的な抵抗感へとつながる。
☑人間関係が面倒:同僚とのコミュニケーションや上司からの指示など、仕事に関する人間関係への抵抗感が増してしまい、会社に行くのをおっくうに感じる。
☑仕事内容に疑問を持つ:長期休暇で仕事と距離をおいたことで「今の仕事は自分に合っているのだろうか?」「自分の仕事は意味があるだろうか?」といった疑問を持つようになる。
☑将来への不安:前の項目とも重なりますが、まとまった休暇時間を過ごす中で仕事のことだけでなく、将来のことも考える時間が生まれ、漠然とした不安が頭をよぎり、やる気がそがれる。
☑疲労感:帰省や旅行は楽しいけれど、日常とは違う人との出会いに気をつかって疲れたり、長時間の旅行で肉体的に疲れてしまったりする場合がある。
みなさんはいかがですか?当てはまるものはあったでしょうか?
具体的なアクションで気持ちを切り替えて!
夏休み明けのダルさやつらさはとてもよく分かります。
せっかくのリフレッシュだったのに、また日常に戻るのがつらいですよね。そんなあなたのために具体的なアクションプランをいくつかご紹介していきましょう。
【仕事環境を整える】

休暇中に溜まった書類や不要な物を片付けすっきりとした状態にすることで、気持ちもリフレッシュできます。
リモートワークの方は自宅が仕事環境という人も多いですよね。快適に仕事をスタートできるように自宅の仕事環境を見直してみてもいいかもしれません。
私は仕事部屋でユーカリやラベンダーなど自分の好きな香りをたいて気持ちが少しでも前向きになるような工夫をしています。
【TO DOリストを作る】

具体的には休暇明けにまず取り組むべき仕事のTO DOリストを作ってみてはいかがでしょうか?多くの仕事を抱えている場合、優先順位を決めることで効率的に作業を進めることができますし、計画を立てることで具体的な行動に移せるため、不安が解消され気持ちの切り替えがスムーズにできます。
また一つ一つのTO DOを確実にこなしていくことで達成感が得られ、モチベーションの維持にもつながります。
「明日から仕事が始まる……」そんな休暇最終日に優先順位とともにやるべきことのTO DOリストを作ってみましょう。出社日の移動中の電車内などで作ってみてもいいですね。
【簡単な業務から取り掛かる】

そんな時、まずは小さくて簡単な業務から取り掛かることをおすすめします。難しそうに感じる仕事から始めると、かえってやる気がなくなってしまうことがあるからです。
TO DOリストの優先度との兼ね合いも考慮しつつ、まずはメールやチャットの整理や確認、返信などの簡単でスピーディにこなせるタスクから着手しましょう。
そうすることで仕事のリズムを取り戻しやすくなりますし、達成感も得やすいものです。
【同僚とのコミュニケーションを増やす】

休暇中にチーム内で進んでいたプロジェクトや、新しい情報などを共有してもらい、仕事の流れを把握することに加えて、休暇中の出来事を話すことで周囲との関係性を良好に保ち仕事へのモチベーションを高めることにもつながっていきます。
【新しいことを始めてみる】

新しいことを始めることは、停滞していた心を刺激し、仕事に対するモチベーションを高める効果が期待できます。
具体的な取り組みとしては、語学学習やプログラミングなど、興味のある分野の新しいスキルを習得してみたり、新しい趣味に挑戦したりしてもいいですね。
ポイントは小さなことから無理のない範囲で始めることです。
【専門家に相談する】

今後のキャリアや現在の仕事内容に疑問をもった場合はキャリアカウンセリングを受けるのも一つの方法です。
プロの手を借りながら自身のモヤモヤを整理し仕事に前向きに取り組める状態をつくっていきましょう。
【旅行の計画を立てる】

あこがれの場所に旅行する計画を立てれば、仕事へのモチベーションがアップするはずです。
「この仕事をやり遂げたら行きたい場所へ行く」というご褒美を設定するのもいいですね。私もさっそく秋の旅行の計画を立てています!
あせらず自分に合った方法を見つけよう
楽しい夏休み明け、仕事モードに切り替えるのが難しいと感じているみなさんへーー「モヤモヤ感」を手ばなすための具体的な7つの方法をご紹介しました。
心と体のリセット、仕事へのモチベーションアップ、心の状態を整える、そして仕事以外の楽しみを見つけるーーこうしたステップを踏むことで、仕事モードへと移行していくことはできます。
大切なことは、あせらず自分に合った方法を見つけることです。周囲の人とコミュニケーションを取ったり、リラックスできる時間を確保したり。
さまざまな方法を試しながら、あなたにとって心地よい働き方を見つけていきましょう。
このコラムがみなさんの「モヤモヤ感」を少しでも解消する一助となれば幸いです。
書籍情報

『Live My Life 自分らしく働くための 39のヒント』
実例もあり! 超実践的フロー&ワークシートであなたの才能をみるみる体系化
「私には強みもないし…」「人に誇れるような学歴や経歴がないんです」
みなさんの中にもそう思う人がいるかもしれません。でも安心してください!
私たちは100人いれば100通りの人生があります。これまでやってきたこと、取り組んできたこと…今まで経験したことが一人ひとり必ずありますよね。
大切なことは歩んできた道のりをしっかり振り返ること、その結果として自分の手の中に何があるかを正しく理解すること、そして今後どんな人生を歩みたいかを考えて行動へつなげていくことです。
すべてが今につながっているし、振り返ればたどってきた道がある。

【この記事を書いた人】
Waris共同代表・国家資格キャリアコンサルタント
田中美和
大学卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。編集記者として働く女性向け情報誌『日経ウーマン』を担当。フリーランスのライター・キャリアカウンセラーとしての活動を経て2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェントWarisを共同創業。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。一般社団法人「プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会」理事
『ニューノーマル時代のLive Your Life』の過去記事一覧はこちら
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