SHElikes × Woman typeが解説!転職のファーストステップ「自己分析」に失敗する女性の共通項【イベントレポ】
なんとなく転職したいけど、やりたいことも特にない……。
でも今の職場は嫌だから、とりあえず求人を探してみようしようかな?
そんな軽い気持ちで、転職活動をスタートする女性は少なくない。しかしその後の人生に与えるインパクトの大きさを考えるなら、転職には「賢い事前準備」が必要不可欠だ。
では「転職したい」という気持ちが生まれたら、まず考えるべきことは何なのか?
そこで、2024年8月28日(水)に開催された、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」のオンラインイベント『“なんとなく”のまま転職して大丈夫?Woman type編集長に聞く!失敗しない転職術』から一部抜粋して、転職を始める前に思考を整理するための具体的な方法について紹介しよう。

Woman type編集長 小林 佳代子
転職情報誌及び転職サイト「type」「女の転職type」の求人広告制作に携わる制作部に配属。1,000社以上の企業の求人広告制作に携わる。その後、人事(新卒採用担当)を経て、2018年「女の転職type」編集長、2023年に「Woman type」編集長に就任

SHEについて
「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、 熱狂して生きる世の中を創る」をビジョンに据え、 2017年に創業。 主要事業である『SHElikes(シーライクス)』では、 誰もが自分らしい働き方を叶えられるよう、 WEBデザインやWEBマーケティングなどのクリエイティブスキルレッスンやコーチングプログラム、 仕事機会を提供し、これまでに14万名以上が受講している
転職は「未来へのステップ」だと捉えよう
以前、女の転職typeが実施したアンケートによると、初めての転職に踏み出した女性の97%が「失敗した」と感じたことがあるという。
その内訳を見てみると、「面接で自分の強みを発揮できなかった」「企業研究をあまりせずに面接に臨んでしまった」など、「準備不足」が原因であるという声が多く挙がっていた。
転職活動で最も大切なのは、「自分が転職で何を叶えたいのか」という目的を明確にすること。しかし実際は、「今の状況から脱すること」にばかり目がいってしまい、転職の軸がぶれてしまったり、急ぎ過ぎて準備不足のまま転職活動に挑んでしまったりする人がとても多いのです。

そこで小林が提案するのは、「今の仕事を辞めたいから」という目の前の“点”ではなく、「自分が今後どのような人生を歩んでいきたいのか」という“線”で転職を考えるという視点だ。
転職=現状からの脱却ではなく、「人生の線」で考えたときの未来へのステップだと捉えられるといいと思います。
自分が10年後、20年後も働いているなら、どんな姿になっていたいのか。長期的な目線で考えたときに、どういう状態であれば理想なのかを考えてみると、次の転職にやりたいことが少し見えてくるのではないでしょうか。

転職のファーストステップ「自己分析」に必要な3つの視点
では実際に、「未来へのステップ」としての転職に踏み出すにはどうすればいいのか。理想をかなえるためには、転職活動前の「自己分析」が重要だと小林は話す。
自己分析で抑えたいポイントは3つ。①なぜ転職したいかという動機、②転職して何をかなえたいかという転職軸、③自分の何を活かしたいか(PRポイント)を明確にすることです。それぞれステップ別に解説します。

①転職動機
まずは転職動機、自分がなぜ転職したいのかを言語化します。年収アップがしたいのか、仕事内容が不安なのか、今よりも人間関係を良くしたいのか。
実は転職活動をしていると、もともと何で転職をしたくなったのかを忘れてしまうことがよくあるんですよ。「転勤のない仕事がしたい」と思っていたのに、いつの間にか「年収の高い仕事」ばかりを選んでしまうとか。
それが原因で、転職したあとに「何か違う」とまた転職活動を始める方も少なくありません。ここをぶらさないためにも、必ず始めに動機を言語化しておくことが大切なのです。
②転職軸
転職動機が明確になったら、次は転職軸を考えていきます。例えば「周りの人と合わない」ことが転職動機なのであれば、「人間関係の良い職場であること」が転職軸になりますね。
ここでのポイントは、転職動機と転職軸をリンクさせることです。先ほども触れたとおり、いつの間にか他の条件が魅力的に見えてきて、軸がぶれてしまう人はとても多いので注意が必要です。

ただ自分の希望条件は一つだけではないはず。そこで例えば、
・スキルアップがしたいから(動機)、この職種にチャレンジしたい(転職軸)
・拘束時間が決まっていると働きづらいから(動機)、フレックスで働きたい(転職軸)
のように、条件別に言語化して優先順位を付けておくといいそうだ。
③PRポイント
転職の動機と軸が整理できたら、最後に「自分が企業に何を提供できるのか」、つまり転職で何を活かし、企業に何を評価してほしいのかを考えます。
まずは経験スキルや専門領域、経験したことのある業務や得意な仕事、実績などを言語化していきましょう。
加えて、「コミュニケーション力」や「行動力がある」など、職務経歴書にはなかなか書かないような自分の強みも整理しておけるといいですね。その時は「よくお客さまにこう言われています」など、事実や第三者視点で見ると、より説得力が増します。

強みを言語化する手助けとして、女の転職typeのような転職サイトに一度登録してみるのもおすすめです。スキルや強みを登録する中で、自分の思考の整理もできるはずですよ。
「年収上げたい」「人間関係の良さ重視」をかなえるポイント
転職の動機、転職軸、自分の強みを明文化することを自己分析のポイントとして挙げた小林。イベントでは「さらにアドバイスを付け加えるなら」と、具体的な転職活動のコツについても触れた。
年収アップを希望する人にぜひやってもらいたいのが、選考時の年収交渉です。傾向として女性は年収に対して控えめになってしまいがちなのですが、入社後に年収を上げるよりも、選考中に年収交渉をして理想の年収をかなえる方が、実はよっぽど可能性が高いのです。
Woman typeでは、過去に人事の方からも意見をもらっているので、ぜひ参考にしてみてください。
>>採用人事が転職者に伝授する、年収交渉のコツ
また「人間関係がいい会社」を希望する方は、ぜひその人間関係を具体的に明文化してみてください。例えば、自分と同年代の人がいるチームにいきたいのか、仕事の進め方が自由で自立している風土を求めているのか。これは求人から見えることもありますし、面接で聞いてクリアにしていくこともできるはずです。
自己分析の結果「リスキリング」を視野にいれる手も
自己分析をした結果、「やってみたい仕事はあるけど、自分のスキルが足りていない」ケースもあるはずだ。そのときは「リスキリング(職業能力の再開発、再教育)」を選択肢にいれるといいと、小林は続けた。
リスキリング、つまり学びなおしをすることでキャリアの選択肢を広げることも一つの手。スキルを高めることで、実務未経験でも採用される可能性は上がりますし、より働きやすい会社を選べることにもつながります。
本イベントを開催してくださったSHElikesさんによると、「リスキリングを実施している人の方が、していない人よりも転職による賃金上昇率が高い」という調査結果もあるそうです。

最後に小林は、転職やリスキリングによって働く女性が「個の力」をつけることの重要性を語り、イベントを締めくくった。
インターネットやスマホの出現、最近では生成AIなど、ここ数年で世の中はがらっと変わり、誰も未来が予測できない時代がやってきました。そんな時代を生きていくためには、自分自身の「個の力」が欠かせません。みなさんにも、ぜひ「自分がどうありたいか」を考えて、自分だけの力をつくる第一歩を踏み出してもらえたらと思います。
今すぐできる行動の第一歩『SHElikes』無料体験レッスンのお知らせ
本イベントの後半では、実際にSHElikesでリスキリングを行い、大手鉄道会社勤務からWebデザイナー/SNSディレクターに転身したひろこさんのインタビューも実施された。
2024年10月末までの期間限定で、SHElikes無料体験レッスンにお申し込みいただいた方限定で、予約特典として本イベントのアーカイブ動画をプレゼント中!リスキリングの実態やリアルな進め方など詳しく解説している。
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