自分の道を切り開く女性たちが28歳のときに「やってよかった/やっておけばよかったこと」は何? 6人の先輩たちが当時を振り返る

Woman type13周年特集
28歳、これからの私。

もうすぐ30歳──「素敵な大人」になるために、28歳の今からやっておきたいことって何? サイトオープン13周年を迎えたWoman typeが、「なりたい自分」になるための“28歳のこれから”を一緒に考えます

これまでさまざまな「自分らしい仕事人生」を歩んでいる女性たちの姿をお届けしてきたWoman type。

今回は、今年インタビューに応じてくれた女性たちに、「28歳のときにやっておいてよかったこと」「やっておけばよかったこと」を聞いてみました。

自分の道を切り開く先輩女性たちの振り返りから、30歳以降に自分らしく長く働くためのヒントを見つけてみましょう!

バヤコさん

統計のお姉さん・サトマイさん

確立・統計を使って世の中の謎を解く「リアル謎解き」ができるYouTubeチャンネル「謎解き統計学」のサトマイこと佐藤舞さん。

ここまでの道のりは決して平たんではなく、就職活動をしても全滅、ようやく就職した会社も体調を崩して退社、と挫折を繰り返してきたと話します。そんな彼女の28歳は、起業2年目でがむしゃらに走っていた頃。

佐藤舞さん

佐藤舞さん

国立福島大学経済経営学類に入学後、数学に苦手意識があったが、統計学と出会い克服する。在学中、株式会社野村総合研究所主催の「マーケティング分析コンテスト」入賞。卒業後は一般企業に就職し、26歳で独立。データ分析・統計解析事業を始める。データの活用を通して意思決定コストを削減し、組織力をあげることを得意とし、同様のテーマでの企業研修も行っている。学生や社会人向けには、データ分析をリアル謎解きとして楽しみながら学ぶことで、仕事の成果向上や、副業・起業するための実践的なトレーニング、教材の開発・提供を行っている。また「統計のお姉さんサトマイ」としてYouTubeでも大人気■XYouTube

28歳の時、何していた?

サトマイさん

個人事業主として起業して2年目。企業からデータ分析やマーケティングリサーチの仕事を受託するなどと、クライアントワークがメインでした。

収入の大部分は、ビジネス系の講座を見たり営業の勉強代などに充てていて、ほとんど仕事か勉強していなかった時期です。

28歳の時、やっておいてよかったことは?

サトマイさん

リサーチの仕事を通していろいろな業界の知見を獲得できたことで、成功法則や失敗パターンが蓄積されていったことです。

手っ取り早く稼げるようなものに飛びつかず、資産となるような学びや経験をしておいたのが武器になりました。

28歳の時、やっておけばよかったことは?

サトマイさん

もっと、海外経験を積んでおけばよかったなと思います。

円安になり少し行きにくくなりましたし、規制も強くなりました。越境することで、需給バランスのギャップに気付けますし、ビジネスチャンスを見つけやすくなると思います。

就活全滅のどん底から“統計のお姉さん”へ「あっという間に人は死ぬから」著者・サトマイの自分らしく働くための選択 https://woman-type.jp/wt/feature/35906/
就活全滅のどん底から“統計のお姉さん”へ「あっという間に人は死ぬから」著者・サトマイの自分らしく働くための選択

元SDN48の小説家・大木亜希子さん

SDN48でアイドルと活動したのち、会社員、フリーライターとキャリアを積んできた小説家の大木亜希子さん。

こじらせたり、病んだり、迷って悩んだ20代を経て、30代の今思うこととは……?

大木亜希子さん

大木亜希子さん

1989年8月18日生まれ。千葉県出身。2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。
数々のドラマ・映画に出演した後、10年、アイドルグループ・SDN48のメンバーとして活動開始。12年に卒業。15年から、広告代理店系の大手ニュースメディアに記者として入社。PR記事作成(企画~編集)を担当する。18年、独立。現在は小説家として活動中。著書に『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(2023年に深川麻衣さん・井浦新さん出演で実写映画化)、『シナプス』(講談社)などがある。
■Twitter:@akiko_twins/■Instagram:akiko_ohki/■note:https://note.com/a_chan

28歳の時、何していた?

大木さん

私は10代前半から芸能界で女優やアイドルとして活動していましたが、28歳は記者業に転職して3年目の頃でした。

当時は日々、朝から晩まで著名人のインタビューや原稿の執筆に追われて、日本中を飛び回る生活。

少ない休日は身体に鞭を打って婚活に励み、今後のビジョンが全く見えない不安と戦いながら過ごしていました……。毎日充実はしていましたが、とにかく忙しく、夜遅くまでお酒を飲んだり運動不足が続いたりすることも、しばしば。

身体のメンテナンスはほとんど出来ず、ベストコンディションとは言えないトホホな状態でした。ただ、そんなハードな毎日の中でも、今考えると仕事上ではスキルアップが出来た日々ではあったかな、と思います。

28歳の時、やっておいてよかったことは?

大木さん

二つあります!一つは、「組織の中で仕事をすること」。これは、本当にやっておいて良かったです。一人で仕事をするのと、複数人で一緒に仕事をすることを比べたら、やはり一人で仕事をしたほうがストレスも少ないと思います。

それでも会社という組織に入って、価値観の違う多くの人と一緒にお仕事をさせて貰えてよかった。「どうしたら価値観の異なる相手に、自分の考えを穏便に伝えられるか」ということを学べました。

25歳から28歳までの3年間、組織(会社)で働かせて貰ったことは、その後のキャリア形成(フリーランスライター→作家)においても大きな財産です。

その後、私は30代でフリーランスの道を選ぶことになりましたが、20代のうちに短い期間でも会社員生活をしておいて良かったと今でも心から思います。

大木さん

もう一つは、専門的なスキルを学んでおくことです。

私の場合は、それが「WEBに特化した文章を書くこと」でした。「バズりやすいWEBタイトルの付け方」や「WEB記事の書き方」を学んだことで、29歳で独立後すぐフリーランスライターとして働くことができました。

28歳の時、やっておけばよかったことは?

大木さん

資産運用や月々の支出のバランスの見直し、総じて「お金のこと全般を学ぶこと」ですね!

30代になった今でこそ、しっかりと専門書を読んだり、専門家の方の意見を参考にしたりしていますが、刻一刻と変わる経済状況において、お金のことは出来るだけ早いタイミングで学んだ方が良いですね。

積立NISAとかiDeCoとかも、その一つですよね。「お給料のうち、何にどれだけお金を自分は使っているのか」という家計簿をつけておくというのも習慣化することをオススメします。

大木さん

「どんな生活をしたら自分にとって豊かな暮らしと言えるのか」、「働いたお金をどうやって使うか」を慎重に考えながら30代を迎えると、後から楽だということに私も最近になって気付きました。

ぜひご参考にしてもらえたら幸いです。(私もまだまだ勉強不足なので、お金の勉強について頑張ります!)

「上司からの指摘がストレス」「自分のことを発信するのが怖い」働く女性たちの悩みに元アイドルの小説家・大木亜希子が回答 https://woman-type.jp/wt/feature/33814/
「上司からの指摘がストレス」「自分のことを発信するのが怖い」働く女性たちの悩みに元アイドルの小説家・大木亜希子が回答

登山家・渡邊直子さん

現役看護師でありながら、登山家として日本人女性初の8000m峰14座制覇を果たした渡邊直子さん。

前人未到の偉業を成し遂げた渡邊さんが28歳の頃にやっておいてよかったと思うこと、やればよかったと思うこととは。

渡邊直子さん

登山家
渡邊直子さん

1981年、福岡県生まれ。3歳から登山やサバイバルキャンプの企画に参加する。長崎大学水産学部卒業後、日本赤十字豊田看護大学看護学科卒業。2006年、在学中に初の8000m峰「チョオユー(8201m)」に登頂。以来、看護師を続けながら8000m峰に通い続ける。13年には世界1位の「エベレスト(8848m)」に登頂。24年、中国の「シシャパンマ(8027m)」の登頂に成功し、「日本人女性初8000m峰14座制覇」を達成
■X:@nimayanji ■Instagram:naokowatanabe8848

28歳の時、何していた?

渡邊さん

私が28歳のときは、日本赤十字豊田看護大学4年生で、看護実習、国家試験の勉強、就活と、毎日緊張と不安を感じながら、目まぐるしい日々を過ごしていました。

また、すでに8000m峰は1座登頂していましたが、これから看護師になれば、長い休みは取れないと思っていたので、28歳の春休みに最後のヒマラヤ遠征になるだろうと思い、メラピークという6000m峰に登りに行ったのも良い思い出です。

28歳の時、やっておいてよかったことは?

渡邊さん

愛知県の学生でしたが、就活で東京の病院も見てみたかったので、いろいろな病院を見学して、勉強になりそうなところをいくつか受けました。

東京に来たことで、看護師の働き方は病院だけではなく、いろいろな場所で多様な働き方があると知ることができて、私自身も働き方を変えられたので、8000m峰遠征に行き続けることができるようになりました。あの時、東京に行ってみようと思って行動したことは良かったと思います。

28歳の時、やっておけばよかったことは?

渡邊さん

遊んでいたら看護師国家試験には受からないと思って、根詰めて勉強していましたが、就職後に同期たちは休みに海外旅行に行ったり、留学したりしていたと聞いたので、私も海外旅行に行っておけばよかったと思いました。

子どもの頃にパキスタンなどで海外の子どもたちと海外で冒険したりしていたので、若い時に行く海外というのは感じ方も違うし、将来の勉強にもなるということが分かっていたので、オンオフを使い分けて、行っておくべきだったなと思いましたね。

登山家・渡邊直子が日本人女性初8000m峰14座制覇に挑む本当の理由「破天荒な人を増やしたい」 https://woman-type.jp/wt/feature/33306/
登山家・渡邊直子が日本人女性初8000m峰14座制覇に挑む本当の理由「破天荒な人を増やしたい」

バヤコさん

アパレル企業アダストリアのアルバイト販売スタッフとして、新潟県の店舗に立っていたバヤコさん。

30代半ばから始めたInstagramをきっかけに、フォロワーは25万人を超え、今年2月には40歳にして正社員として登用され、東京本社のSNS運用の専門部署へ異動しました。

年齢を意識する場面が多いアパレル業界で、年齢にとらわれず、明るく元気に仕事をエンジョイしている彼女は、なんとこれまでの人生に「全く後悔がない!」と即答してくれました。

バヤコさん プロフィール写真

株式会社アダストリア
バヤコさん

高校卒業後、アルバイトでアパレルを含むさまざまな仕事に従事。2年後にアパレル企業に就職。2009年アダストリアに転職。2012年、目の病気をきっかけに退職し、自営業へ。2016年アダストリアから短期バイトの声がかかったことをきっかけにアルバイトの販売員として再度従事。24年2月アルバイトから正社員になり、本社のドットエスティメディア部に異動 InstagramTikTokSTAFF BOARD

28歳の時、何していた?

バヤコさん

転職をしたのがちょうど28歳でした。心機一転引っ越しをして、同時に自営業を手探りで始め、毎日が新鮮で楽しいながらも、収入面や人生設計において不安も多かったのを覚えています。

28歳の時、やっておいてよかったことは?

バヤコさん

このタイミングで自営業を経験したことです。周りにも「独立したい」という人はたくさんいますが、なかなか実行する人は少ないので。

私が実際にやってみて思ったのは、意外と何とかなるということ! そしてその時の経験や知識、人との繋がりが今の私をつくったのだと思います。

28歳の時、やっておけばよかったことは?

バヤコさん

仕事もプライベートも後悔していることが一切なくて、一番楽しく充実している時期でした。失敗も反省もたくさんあったけど、結局今の自分にはプラスになっているので、後悔は全くないです!

地方のバイトスタッフだったバヤコが、40歳で大手アパレルのSNS戦略のカギを握るインフルエンサーになるまで https://woman-type.jp/wt/feature/35487/
地方のバイトスタッフだったバヤコが、40歳で大手アパレルのSNS戦略のカギを握るインフルエンサーになるまで

ぼのこさん

漫画『マイカのアパレル日記』が大人気のぼのこさん。店長として働いていたアパレルショップを退職し、本格的に漫画に向き合い始めたのがちょうど28歳だと言います。

ぼのこさん

ぼのこ

アパレルショップで約7年勤務し、店長職を経験。その後フリーランスのクリエイターとしてブログやInstagramで漫画を執筆中。自身の経験をもとにした漫画『ぼのこと女社会』シリーズが人気を呼び、読者は月間10万人に上る。著書『女社会の歩き方』(KADOKAWA出版)
ブログ:ぼのぐらし。
Instagram:bono_gura
Twitter:@bono_gura

28歳の時、何していた?

ぼのこ

28歳は、私にとって新しいスタートを切った思い出深い1年。

アパレルショップの店長職を辞め、SNSでの活動に本格的に取り組むことを決意した時期で、毎日が学びと挑戦の連続でした。初めて漫画というジャンルに挑戦し、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら執筆と発信に励んでいたことを今でも鮮明に覚えています。

その結果、SNSの運用開始から約半年で3万フォロワーを達成し、翌年には書籍を出版できるまでに成長しました。また、プライベートでは、同時期に旅行で訪れた北海道に魅力を感じ、その1年後には東京から札幌へ移住するなど、公私ともに人生を大きく変えるターニングポイントだったと実感しています。

28歳の時、やっておいてよかったことは?

ぼのこ

キャリアチェンジをしたことです。念願の店長職に就き、せっかく手にしたキャリアを手放すことに迷いもありましたが、ちょうどその頃心身の不調が重なってしまい、苦渋の判断で退職を決意しました。

ですが、そのおかげで今では在宅で仕事ができる環境が整い、体調も回復。店長時代にやり残してしまったことは、現在『発信』というかたちで叶えることができているので、あの時勇気を出してよかった! と心から思っています。

28歳の時、やっておけばよかったことは?

ぼのこ

体力作りです。ずっと立ち仕事をしていたのですが、プライベートでの運動はほとんどしておらず、当時の体調不良も運動不足が一因だったのかも……と今になって考えています。

フリーランスになってからは一転して日中のほとんどを座って過ごすことになり、今度は腰痛が悪化してしまいました。会社員時代とは違い、今は自分の体力がそのまま収入に直結する仕事でもあるので、なおさら「若いうちからもっと運動をしておくべきだった」と感じています。あと余談ですが、投資ももっと早くから始めていればよかったと思っています(笑)

「後輩に頼るなんて…」見栄を張り苦しんでいたママ販売員を救ったシンプルな行動【マイカのアパレル日記 by ぼのこ】 https://woman-type.jp/wt/feature/36662/
「後輩に頼るなんて…」見栄を張り苦しんでいたママ販売員を救ったシンプルな行動【マイカのアパレル日記 by ぼのこ】

元鈴木さん

SNSを中心に大人気のコルセットとアパレルブランドを手掛ける社長として活躍する元鈴木さん。

「26歳くらいまで自立とはほど遠い生活を送っていた」という彼女の28歳当時は、経営者としてまさに奮闘していた時期だといいます。

元鈴木さん(株式会社Alyo 代表取締役社長 大橋茉莉花さん)

元鈴木さん/株式会社Alyo 代表取締役社長
大橋茉莉花さん

1988年生まれ。獨協大学外国語学部を卒業後、アルバイトなどしながら日銭を稼ぐ日々をへて、26歳でイベントコンパニオンに転身。ウェブの美容ライターとして書いたコルセットに関する記事をきっかけに29歳の時にAlyoを設立。ECサイト『Pinup Closet』でコルセットブランド『Enchanted Corset』、アパレルブランド『CINEMATIQ」などを運営 XInstagram

28歳の時、何していた?

元鈴木さん

何の知識もなく会社を設立したため、商品(コルセット)がどんどん売れて成長する中、組織がそのスピードに付いていけていませんでした。

28歳の時、やっておいてよかったことは?

元鈴木さん

公庫さんと銀行さんから一期目で借金をしたこと。何があっても全てが自分の責任であるという経営者としての重みと、そこで法律や誰も経営者を助けてくれないという孤独を知りました。

それまで一度も就職したことがなかったので、権利と責任を知る大きな社会経験になりました。

28歳の時、やっておけばよかったことは?

元鈴木さん

散財せずにドルを買っていれば今頃良い感じだったのに……と思いつつ、ちゃらんぽらんで夫の世話になってばかりだった私が、自分の力で夫を旅行に連れて行けるのが嬉しかった時期でした。

でもやはりちょっとは買っておけば良かった……。

【元鈴木さん】起業のきっかけはネットでの大暴れ!コルセット&巨大ポケット付きアパレルブランド誕生の背景にある“割り切り力” https://woman-type.jp/wt/feature/33581/
【元鈴木さん】起業のきっかけはネットでの大暴れ!コルセット&巨大ポケット付きアパレルブランド誕生の背景にある“割り切り力”