キャリア迷子な女性たちへ。210万人の転職者データで分かった幸せに「長く働く」をかなえるための三つの秘訣【女の転職type編集長 小林 佳代子】

働くわたしの仕事地図 小林佳代子

こんにちは。正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』編集長の小林佳代子です。

『女の転職type』で求人を見てくださったり、Webマガジン『Woman type』の記事を読んでくださったりしている皆さんの中にはきっと、「自分らしい働き方ってなんだろう」「このまま今の会社にいても大丈夫?」……そんな漠然とした不安を抱えて仕事をしている方が少なくないと思います。

女性活躍が叫ばれて10年以上、女性の就業率は8割を超えていますが、それでも「長く働く」をかなえるのは簡単ではありません。それは女性が働く「正解」がどこにもないからなのではないでしょうか。

そこで今回『女の転職type』では、女性が幸せに「長く働く」ために知っておきたい40のTOPICSをまとめた『働くわたしの仕事地図』(ダイヤモンド社)という本を出版しました。

働くわたしの仕事地図
 

本書では、『女の転職type』がサイトオープン以降20年にわたって集めたユーザーさんたち210万人の声やデータをもとに、女性が長く働く道のりで何が起きるのか、どんな変化をどんな考えで受け止めると良いのか、その人らしいキャリアの「正解」にたどり着くためにどんなTOPICSを知っておけばよいのかを掲載しています。

働くわたしの仕事地図

この記事では、本書に載せたデータ等を活用しながら、仕事・キャリアに悩める働く女性たちを取り巻く環境がいまどうなっているのかを解説。その上で、私たちが幸せに「長く働く」ことをかなえる上で意識したい三つの秘訣をご紹介したいと思います。

【著者】Woman type編集長 小林 佳代子

【著者】
女の転職type 編集長 小林 佳代子

東京女子大学卒業後、新卒で(株)キャリアデザインセンターに入社。転職情報誌及び転職サイト「type」、「女の転職type」の求人広告制作に携わる制作部に配属され、1,000社以上の企業の求人広告制作に携わる。その後、新卒採用担当、働く女性のためのWebマガジン「Woman type」編集長を経て、2018年「女の転職type」編集長に就任。20年にわたり、多くの働く女性の、迷いや悩みを広い視点で捉えつつ、常に深く寄り添い続けてきた。私生活では二男の母として奮闘中

働く選択肢が広がり、キャリアの「正解」が見えづらくなっている

女性活躍推進が叫ばれ始めた2012年から2021年の10年間で、働く女性は約340万人も増加しています(※出典:男女共同参画局)。

特にコロナ禍を経た直近の変化は大きく、リモートワークをする人が増えたり、副業やフリーランスという働き方が広がったり、週休3日の企業が出てきたり。

働き方の選択肢が一気に増えましたよね。

働き方の多様化

また、女性活躍を推進する企業も増え、女性管理職や女性役員登用を後押しする動きも一層活発になったことも特徴です。

一方で、男女の賃金格差や産休・育休後のマミートラック、ハラスメント、男性の育休が取りづらい現状など、解決しないといけない問題がいまだにたくさん残されています。

さらに、働き方に大きな変化が訪れたのはうれしいことですが、選択肢が広がれば広がるほど自分にとっての「正解」が見つけづらくなったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

世の中の流れや市場のニーズをとらえながら選択し続けていかなければいけない現状に、戸惑う女性たちも多いはずです。

幸せに「長く働く」ために大切にしたい三つの秘訣

そんな中でも、これから先もキャリア選択を続けていく皆さんが幸せに「長く働く」をかなえるためにぜひ知っておいていただきたい三つの秘訣をご紹介したいと思います。

1.男女格差が少ない職場を選ぶ

ジェンダーギャップ

一つ目は、会社員として働く場合は「男女格差が少ない職場」を選ぶこと。

働く上でジェンダーギャップがある不平等な環境は、長く仕事をしていく場として決して幸せなものではありません。

皆さんもニュース等で目にしたことがあるかもしれませんが、日本はジェンダーギャップ後進国だと言われています。

実際に『女の転職type』ユーザーさんへのアンケートでは、約7割の女性がジェンダーギャップを感じた経験がありました。

また、その割合は年齢が上がるごとに増えていき、給与関連で男女格差を感じる人が多いことも特徴です。

図1 #年齢が上がるごとに格差を感じる

年齢が上がるごとに職場でジェンダーギャップを感じる女性の割合が増加

「給与」関連でギャップを感じている方が多い

「給与」関連でギャップを感じている女性が多い

ただ、上記の図で示したようなギャップは入社時には気付きづらいことも。

転職・就職で職場選びをする際には、賃金格差のようなジェンダーによる不平等が起きていない・起きづらい職場かどうか採用HPや求人票で確認したり、人事・採用担当に直接聞いたり、意識的に情報収集をする必要性があります。

また、現状は過渡期という企業も多いので、課題解決に本腰を入れて取り組もうとしているかなど、人事や上司のリテラシーを面接などの場で確認しておくことも重要です。

2.「管理職の打診」は思い切って受けてみる

昇進

二つ目は、「管理職の打診」があった時は、思い切って受けてみること。

管理職と聞くと「大変そう」「面倒そう」と感じる人も多いと思いますが、実はやってみるメリットはたくさんあります。

例えば、働き方を自分で選びやすい、働く環境への意見を出しやすい、年収が上がる、転職時に有利なスキルになりやすい……等々。

こうしたメリットをしっかり理解せずに、何となくのイメージで管理職になる道を避けてしまうのは、とてももったいないと思うのです。

実際、『女の転職type』の調査によれば、管理職になった女性たちの約8割が「なってよかった」と回答しています。

実際に管理職になった方に「管理職になってどうだった?」という問いをしたところ8割近くが「よかった」と回答する結果に

「非常によかった」「まぁまぁよかった」と回答した女性はあわせて約8割

実際に管理職になった方に「管理職になってどうだった?」という問いをしたところ8割近くが「よかった」と回答する結果に

成長実感やりがいが増えるほか、裁量が大きくなり「働きやすさ」もアップ

一方、女性は自分の能力を過少評価する傾向にあり、インポスター症候群に陥りやすい傾向も。

自分に自信が持てない場合は、最初から完璧な上司になることを求めすぎているのかもしれません。

ただ、皆さんの周囲で管理職をやっている人たちだって「完璧な上司」はそうそういないはず。みんな欠点があったり、失敗したりしながら、周囲の人と助け合って仕事をしていると思います。

さらに、会社から「ぜひ管理職を」という打診があるということは、「あなたならやれる」という期待を抱いてくれている人たちがいるということ。

完璧じゃなくてOK」という気持ちでまずはトライしてみてください。実は「働きやすくなった」と気付くことも多いはずですよ。

3.お互いの意思を尊重して協力し合えるパートナーを選ぶ

夫婦

最後に覚えておいてほしいのは、家庭やパートナーの存在が、女性の働き方・キャリアにも大きな影響を与えること。

結婚や家庭形成を希望する女性であれば、お互いの意思を尊重して協力し合えるパートナー選びを意識してほしいと思います。

一般的に、子育てや転勤など、結婚・出産等によって生活スタイルを大きく変えなければいけないとき、キャリアが途絶えてしまうのは女性に偏る傾向があります。

女性が「自分の都合以外で仕事を辞める理由」のTOP3は、「パートナーの転勤」「介護」「育児」

女性が「自分の都合以外で仕事を辞める理由」のTOP3は、「パートナーの転勤」「介護」「育児」
(出典:キャリアデザインセンター「働く意識調査」2024年10月)

転勤がある仕事にパートナーが就いている場合や、将来的に育児や介護の可能性がある場合、「自分はどうしたいのか」「相手はどうしたいのか」の認識合わせを早いうちにしておけるといいですね。

そうしておくことで、ワークスタイルやライフスタイルを急に変えざるを得なくなった場合も、価値観の違いにびっくりせずに同じ方を向いて対応ができるようになるでしょう。

人生の大切な決断についてお互いの意志を尊重しながら対話ができるパートナーを選ぶことは、あなたのキャリアを大きく左右する要因になることをぜひ心得てほしいと思います。

自分らしい「正解」を見つけるために、仕事地図を描こう

ジェンダーギャップ

今回『女の転職type』が出版した『働くわたしの仕事地図』は、今のあなたがどこにいて、これからどこへ向かう可能性があるのかを、目に見える形にしたもの。

地図があれば、将来の目標から逆算して、「今、何をすればいいんだろう?」と迷っている状態から抜け出せるようになります。

仕事を続けるのは楽しいことばかりではないけど、仕事でしか得られないすばらしい経験があるのも事実。

だからこそ、自分らしい「仕事地図」を描くためのヒントや、実際にあった事例、すぐに使えるノウハウをたくさん紹介しています。

自分だけの「仕事地図」を描き、自分らしい「正解」を見つけるために、ぜひ本書を手に取ってみてください。

書籍プレゼント

働くわたしの仕事地図

『働くわたしの仕事地図――長く幸せに働くために知っておきたい40のTOPICS』(ダイヤモンド社)
女性が長く、幸せに働くために、知っておきたい40トピックスについて、『女の転職type』編集長が、豊富なデータを交えて徹底解説。生涯賃金格差、転職、狙い目職種など実用的なテーマから、パートナー選びや妊娠・出産まで、幅広くキーワードをカバー

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