新川帆立、ジェーン・スー、山内マリコ、犬山紙子、…文筆家たちの「心に響く」シゴト名言集

忙しく働いていると、あっという間に毎日が過ぎ去ってしまうもの。
そんな中で、働き方や生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれるのが、文筆家たちの言葉です。
この記事では、過去にWoman typeが取材した小説家・エッセイスト4人のインタビュー記事をピックアップして紹介。
新川帆立さん、ジェーン・スーさん、山内マリコさん、犬山紙子さんの名言集をお届けします。
新川帆立「絶対に答えが出ないと分かっていることに悩む必要はない」

政治の世界で生きる女性の闘いをエンターテインメント色豊かに描く『女の国会』(幻冬舎)で、第38回山本周五郎賞を受賞した新川帆立さん。
高校生の頃から小説家になることを決めていましたが、大学卒業後はプロ雀士、弁護士、一般企業の会社員と仕事を経験しています。
結果として、長く小説を書かない時期もあったものの、その間も「小説家になる」という気持ちはずっと失わなかったそう。
やりたいこととは別の仕事をしている間に焦る気持ちや、自分の才能を疑う気持ちが湧かなかったのかを問うと、「才能がなくて苦しむかもという問い自体が検証不可能じゃないですか」と新川さん。
「絶対に答えが出ないと分かっていることに悩む必要はない」と、自分の気持ちをコントロールする方法を教えてくれました。
ジェーン・スー「損しないことだけを考えないで」

コラムニスト、ラジオパーソナリティ、作詞家として、女性から熱い支持を集めるジェーン・スーさん。
『ジェーン・スー 生活は踊る』(TBSラジオ)ではあらゆる年代、属性の人からの相談に答え、「楽しく生きる」先輩女性の姿をいつも見せてくれます。
そんなスーさんに「なりたい自分」になるための秘訣について聞いてみると、「損しないことだけを考えないこと」ときっぱり。
損しないことだけを考えていると、得意なことは見つからない。損得勘定だけで仕事を選ぶことは、長期的に見て大損ーー。
スーさんがそう話す真意とは?
山内マリコ「20代で完成しようと思わなくていい」

小説家・山内マリコさん。『あたしたちよくやってる』(幻冬舎)など、今を生きる女性たちに優しく寄り添い、共感されるエッセイ・物語を世に送り出し続けています。
そんな彼女が「何者かになりたい」と焦りもがく20代女性に向けて話してくれたのは、「20代で完成しようと思わなくていい」ということ。
「自分は早熟の天才じゃないし、特別な人間じゃない」
そのことを自覚して、年を食いながらじわじわ成長するしかないーー。山内さんがそう考えるようになった理由とは?
犬山紙子「母親も人間なので楽しい時間は絶対に必要」

イラストエッセイストの犬山紙子さん。
犬山さんの20代は、ちょっと特殊。親の介護を理由に勤めていた出版社を退職し、6年間のニート生活がスタート。「書くことを仕事にしたい」という希望を胸に、東京と地元仙台を往復しながら自身のブログ更新を続けていました。
介護をしながら過ごした20代を振り返り、「自分らしく生きられるようになったのは、30代からだと思う」と打ち明けてくれた犬山さん。
出産後は「仕事と育児」に加え、「遊びと睡眠」の時間も大切にすることが、「今」を自分らしく生きることだと言います。
「母親も人間なので楽しい時間は絶対に必要」犬山さんの考え方に励まされる記事です。