“平成女児ゴコロ”をくすぐるシールの活用術&デコアイデアを『ボンボンドロップシール』開発者に聞いてみた

“平成女児ゴコロ”をくすぐるシールの活用術&デコアイデアを『ボンボンドロップシール』開発者に聞いてみた

平成レトロブームの到来で、再び注目を集めているシール文化。

お店で可愛いシールを見かけても、「懐かしいけど、大人の私がどうやって使えばいいの……?」と二の足を踏んでしまう人もいるのではないだろうか。

実は今、手帳タイムや推し活を楽しむ大人の女性たちの間で、あるアイテムが「神シール」として大人気となっている。それが、宝石のように輝く『ボンボンドロップシール』だ。

ボンボンドロップシール

今回は、発売元・株式会社クーリアのデザイナーチームから、山﨑菜央さん、山脇優美さん、片山美沙さんにインタビュー。

開発者だからこそ知っている、明日から真似できる「大人女子のための活用術」と、次に流行る注目アイテムを紹介してもらった。

ボンボンドロップシール開発チーム

開発を担当した(左から)山脇さん、山﨑さん、片山さん

スマホは“持ち歩ける宝石箱”。クリアケースに貼るだけで完成

取材中、「実はこれ、私の私物なんです」と片山さんが見せてくれたのは、キラキラにデコレーションされたスマートフォン。 クリアケースの裏面に、ボンボンドロップシールがびっしりと、しかしバランス良く配置されている。

片山さんのスマホケース(実際にデコレーションされている様子)
片山さん

私はもう、直感で好きなように貼っています(笑)。ボンボンドロップシールは厚みがあって立体的ですが、表面がツルッとしているので、スマホケースに貼っても意外と邪魔にならないんです。光に当たるとキラキラして、見るたびにテンションが上がりますよ。

手帳タイムを格上げ「異素材ミックス」のススメ

「仕事用の手帳に貼るには、ちょっと可愛すぎるかも……」 そんな風に躊躇してしまう方におすすめなのが、他のシールとの「組み合わせ技」だ。大人向けの文具デザインも担当していた片山さんが、プロならではのテクニックを教えてくれた。

片山さん

ボンボンドロップシール単体だとポップになりすぎる場合は、質感の違う大人向けシールと組み合わせるのがおすすめです。

例えば、『ステンドグラス風シール』や、キラキラとした『シーリングスタンプ風シール』など、少し落ち着いたマットな質感や、透け感のある大人っぽいデザインのシールをベースに貼って、アクセントとしてボンボンドロップシールを1粒置くんです。

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柔らかな雰囲気の中に、異素材が加わることで、ページ全体にメリハリと高級感が生まれる。 手帳のマンスリーページの「特別な日」に一粒貼るだけでも、予定を確認するのが楽しみになりそうだ。

ユーザー発の「リメイク」アイデア

さらにSNSでは、開発チームも予想していなかった進化した使い方が生まれている。まずは、シールを「アクセサリー」にしてしまうアイデアだ。

山﨑さん

これには本当に驚きました! 同じ形のシールを2枚、裏表で貼り合わせて、その間に紐や金具を挟むんです。そうするとコロンとしたチャームになるんですよ。

これをストラップにしたり、ピアスのパーツにしたり……。ユーザーさんの発想力には本当に脱帽です。

ボンボンドロップをアクセサリーにしている画像

また、商品を包んでいる「パッケージ」すらも素材にしてしまう猛者もいるという。

山脇さん

私が驚いたのは、シールの入っていた『パッケージ(ブリスターケース)』を使ってミニチュアを作っている方です。ブリスターの形を活かして、中にビーズを詰めたりして……。

私たちのこだわりであるパッケージまで余すことなく楽しんでくださる発想力には、ただただ感心するばかりです。

スマホのショルダーストラップに付けたり、推しのぬいぐるみ(ぬい)に持たせたり。 「貼る」だけでなく「愛でる」楽しみ方ができるのも、3D形状のボンボンドロップシールならではの魅力だ。

シール開発者イチオシの新作アイテム

シール開発者イチオシの新作アイテム

最後に、シールブームを牽引するクーリアの「次なる注目商品」を教えてもらった。

女児の心をくすぐる『マジカルボンボン』

山脇さんが「どうしても作りたくて企画した」と語るのが、ボンボンドロップシールの進化系、その名も『マジカル』シリーズ。

山脇さん

昔憧れた、変身コンパクトやステッキのようなモチーフを詰め込みました。ハートや星の形に、金色のラインが入っていて……まさに『魔法少女』の世界観です。

平成女児が憧れる魔法少女風の王道のデザインは、大人のコレクター心を直撃することに違いない。

癒やし効果抜群! 『ウォーターシール』&『もっちもちシール』

見た目だけでなく「触感」を楽しむシールもトレンドだ。

山﨑さん

中に水が入っていて動きを楽しめる『ウォーターシール』や、分厚いスクイーズ素材が付いた『もっちもちシール』も人気です。指でプニプニ触ると、すごく癒やされるんですよ(笑)

ウォーターシール

「私自身、まさに『平成女児』世代なので、大人になった皆さんに、こうしてまた注目してもらえることが本当に嬉しいです」と語る山﨑さん。

忙しい仕事の合間、ふと目に入るスマホや手帳に、キラリと光る小さなお気に入りのシールがある。それだけで、少しだけ肩の力が抜けて、明日も頑張ろうと思える。

かつてシール帳を宝物にしていた私たちは、大人になった今も、やっぱりシールに救われているのかもしれない。

全国の文具店やバラエティショップで見かけたら、ぜひ童心に帰って「大人買い」を楽しんでみてほしい。

“平成女児”世代が発案で2025年大ヒット商品に!『ボンボンドロップシール』開発の裏側 woman-type.jp
“平成女児”世代が発案で2025年大ヒット商品に!『ボンボンドロップシール』開発の裏側

取材・文/大室倫子(編集部)