今の会社で管理職になりたくないなら転職すべき? 後悔しない選択をするために20代女性が知っておくべきこと
これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。
“女性はこの国に残された最後の資源”――。国も企業も、女性活躍推進に力を入れている昨今。女性管理職比率を向上させるため、各社がさまざまな取り組みを実施している。
そんな中で、「今の会社で管理職になる自信はないなあ」とモヤモヤした気持ちを抱いている20代女性は多いのではないだろうか。
しかし、キャリアアップせずにずっと今の状態のままで仕事を続けていくのも難しい。今の会社で管理職になる意志がないなら、いっそのこと転職をした方がいいのだろうか。
キャリアカウンセラーの水野順子さんに聞いてみた。
「管理職になることに対する漠然とした不安」は転職理由にはならない!
「管理職になることに躊躇してしまう女性はいまだに少なくありませんね。でも、それを理由に転職した方がいいかどうかを決める上で重要なのは、『なぜ今の会社で管理職になりたくないのか』の理由を明確にすること」と水野さん。
「管理職はきつそう」という漠然とした不安からであれば、今の会社から逃げても他社で同じ課題にぶつかることに。「“管理職になりたくない”という理由で転職を重ねてしまうと、余計に次の職場が見つかりにくくなってしまいます」とも水野さんは指摘する。
一方で、「今の会社だからこそ、管理職になりたくない」場合はどうだろうか。
「3~5年以上働いているにも関わらず、今の会社や自分の仕事がどうしても好きになれないから『管理職になれそうにない』という場合、転職するのも一つの手ですね。しかし、そういうケースでも、早急に転職を決めてしまう前に、なぜそう感じるのかをよく考えてみてください。上司や人事など、会社に相談して解決できることも中にはあるかもしれません。
また、今の時代に女性管理職に求められているのは、“これまでとは違う働き方やマネジメント”です。新しい価値を創造し続けることが生き残る鍵になる現在、新しい価値観を取り入れるために優秀な女性に管理職として活躍してほしいという会社も多いものです。今の管理職を見ていて『こうはなりたくないな』『こういう仕事はしたくないな』と思っても、あなたはあなたで違うやり方をした方が評価されるということもありますよ」(水野さん)
転職で引く手あまた!? 管理職を経験した女性の市場価値は高い
さらに、「管理職になってマネジメント経験を積んでから転職をした方が、より良い条件で転職できる可能性が高い」と水野さんはアドバイスする。
「マネジメントができる女性を採用したいと思っている企業はここ数年ますます増えています。転職時に管理職経験があるかないかで、転職先の選択肢はかなり広がるはずですよ。
『管理職になってすぐ転職』となると逆にマイナスポイントになってしまう可能性もあるので注意が必要ですが、しっかり実績を積み、管理職として成果を出した後の転職であれば、かなり有利です」
“一時的に不安から逃げる”ための転職は、後悔する結果につながりやすい。より良い条件で働き続けるためにも、今の会社で活躍し続ける道も考慮した上で、転職活動を始めるようにしよう。
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取材・文/栗原千明(編集部)
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