しつこい上司の誘いを断りたい! 正しい“お断り”マナーをおさえて印象アップする方法
挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/
今回の質問
飲みが大好きな上司がいて、しょっちゅう誘われているのですが、正直なところ毎回誘いに乗っていると金銭的にも厳しいため断りたいと思うことがあります。もちろん、用事があって行けないこともあります。でも、断る回数が増えれば増えるほど感じ悪く取られてしまう可能性もあるので心配です。どうしても断りたい場合は、どんな断り方をすればなるべく失礼にならないのでしょうか。(事務職/25歳)
プロの回答
上司の誘いを断る時は、相手のプライドを傷付けてしまう可能性があるので注意が必要ですね。「今日は行けません!」とはっきり伝えるだけでは、相手もがっかりしてしまいます。
誘いを受けられなかったとしても、まずはせっかく誘ってくれた上司に御礼を言いましょう。その上で、誘いを受けられない正当な理由と、また次の機会があれば参加したいという意思を伝えれば丁寧な印象になります。「行きたくない」という感情的に断っているのではなく、スケジュールややんごとなき事情があって行けない旨を伝えてください。
今回の質問の中には、「金銭的に厳しい」という理由が挙げられていますが、それも正当な理由の1つになるのではないでしょうか。例えば、このようなフレーズはいかがでしょう?
「お誘いありがとうございます! ただ、今月は金欠なので今日の飲み会への参加は難しいです、すみません。また別の機会にお誘いいただけるとうれしいです」
そこで「いいよ俺が払ってやるから」という流れになることもあるかもしれませんが、それが頻繁に続くようでは上司も金銭的に厳しいでしょうから「他の人を誘った方がいいかも」と思うようになるかもしれません……!
また、“お断り”をしてしまった翌日は、「昨日は残念でした。どちらに行かれたのですか」、「どのようなお店なんですか」、「私も是非うかがいたかったです」、「次回、どうぞよろしくお願い致します」など、過去・現在・未来を含めた話しをすると印象がよくなると思います。
お断りの方法も大事なのですが、日ごろから上司とコミュニケーションを取って何でも話しやすい関係をつくっておくことは最大の武器になりそうですね。
取材・文/栗原 千明(編集部)
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