●●な時に女性がお酌するのはNG! 上司と飲みに行く前に知っておきたい大人女子の酒席マナー

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、ビジネスマナーで困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/

今回の質問
会社の上司と飲みに行ったとき、お酌をしなければと思いつつ、いつもタイミングを逃してしまいます。私が慌てると「自分でやるからいいよ」と言ってもらえるのですが、「気のきかない奴」だなと思われているのではと感じてしまいます……。(25歳/専門職)
プロの回答
上司へのお酌は必須ではありません。ですが、相談者の方が心配されている通り、日本では「お酌=気遣いや配慮」と解釈されることも。お酌をして差し上げることで話しやすい雰囲気ができることもあるので、気になる場合は最初の1杯だけでも注いでみるよう意識してみてはいかがでしょうか。
今回のように上司が 「自分でやるからいいよ」と言ってくれている場合、「まあまあ……」と言いながらしつこくお酌をしようとするのはマナー違反。お酒は自分のペースで飲みたいという方もいらっしゃいます。お酌を申し出たときに「自分でやるから」と言われたときは、素直に「ではお言葉に甘えて。ありがとうございます」などと伝えて引くのが正解です。
また、シチュエーションによってはお酌をすること自体を避けるべきケースもあります。
例えば、高級なお店に行ったとき、お酌をするのは給仕担当の仕事。女性のみならず男性もお酌はしないというのが基本なので、よくお店の様子を見渡してみましょう。
さらに、お酌というのは日本独特の文化。欧米などでは、お酒の種類問わず「お酌は給仕担当者の仕事」という意識が根付いています。会話や歓談など、社交を優先すべきなのでお酌は二の次とされています。女性がお酌をして回っている姿は、外国人には奇異にうつることがあるので気を付けましょう。
春は歓送迎会やお花見などで職場の飲み会も増える時期。酒席のマナーを知っておけば、自分も相手も気持ちよく過ごせそうですね。
取材・文/栗原千明(編集部)
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