一次面接を突破できない女性に共通するNG行動って? キャリアのプロがポイントを解説
これまでのカウンセリング件数は2万件以上! 女性に大人気のキャリアカウンセラー水野順子さんへの連載取材で、長く働き続けたい女性に役立つ転職・キャリアの情報を発信していきます。初めての転職活動に役立つノウハウも盛りだくさん! 長期的な視点で今後のシゴト人生を考える上でも参考にしてくださいね。
転職活動の中でも、「面接」に苦手意識を持っている女性は多いはず。実際に転職活動を経験した人の中にも、せっかく書類選考を通過したのに、面接で落とされてしまった経験があるという人は少なくないのではないだろうか。
では、転職活動で面接がうまくいかない女性に共通することはあるのだろうか? キャリアカウンセラーの水野順子さんにお話を伺った。
面接で絶対に避けたいNG行動五つ

「書類選考をした上で面接に呼ぶことが主流と考えると、書類上は企業の採用の必須条件をクリアしている可能性が高いと言えます。にもかかわらず、一次面接が通過しないことが続くということは、基本的な面接マナーや面接姿勢が不足している可能性がありますね」と水野さん。
特に、下記の五つのポイントは働く女性たちがやってしまいがちな、面接NG行動だという。
「即戦力」にならない印象を与えている
中途採用では即戦力として人材を採用する狙いがあります。ですから、身だしなみや言葉遣い、挨拶と言った会社員として基本的なマナーは教えなくてもできていることが大前提。
また、『分からないことだらけですが教えてください! 頑張ります』という新卒のようなアピールをしてしまう女性が多いのですが、中途の面接なら、今の自分に何ができて、どう会社の役に立てるのかを説明しましょう。
臨機応変なコミュニケーションが取れない
転職後には、新しい環境にスムーズに溶け込むことが求められます。
ですので、その場の環境や雰囲気に合わせた対応や、コミュニケーションが取れそうだと人事に思わせることは非常に重要。
面接では緊張してしまってまともに話せないという女性もいるのですが、普通に会話をするつもりで、相手の質問の意図に沿った回答をする必要がありますね。
書類情報と本人にギャップがあり過ぎる
まずは書類選考を通過することは大事とはいえ、作り込み過ぎた書類と、面接に来た本人が同一人物? と思うほどギャップがあると、本当に自分で書いたの? と人事は不安を感じます。
話を大きく見せようと、職務経歴をうそで盛ってしまったりする人も時々いるようですが、絶対にNGです。
「とにかく転職したい」だけに見えてしまう
「とにかく転職したい」という気持ちだけを面接で伝えてしまう女性も中にはいますが、これはもちろんNG<です。
面接の中で、「うちの会社の事業内容や仕事内容を全然理解していない」という印象を人事に与えてしまうと、「うちの会社じゃなくてもいいんじゃないか」と思われて選考を落とされてしまいます。
面接前にはしっかり下調べをした上で、なぜその会社に入りたいのか理由を明確にしなければいけません。
自分本位な話ばかりしている
転職をするのは自分のためではもちろんありますが、採用する企業側からすれば即戦力として会社の利益を上げ、企業経営に貢献する人を採用したいもの。
「自分のスキルアップのため」、「自分がやりたい仕事だから」、「自分が今の会社を辞めたいから」など、会社目線を無視したアピールばかりしてしまうと、人事に採用するメリットを感じさせることができません。
面接がうまくいかないと感じている人は、上記の五つのポイントを改めて確認してみよう。
転職活動をする理由を明確にし、自分がビジネスパーソンとしてどんな価値を発揮できる人間なのかを客観的に把握した上で転職活動にのぞめば、面接での受け答えも自信を持ってできるようになりそうだ。
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キャリアカウンセラー 水野順子さん
株式会社キャリアコレクション代表取締役、All About女性の転職ガイド。公務員・外資系大手人材サービス会社を経て独立。キャリアカウンセリングや研修・講演を通じ、メンタルケアや人間関係の築き方などを含めた女性のキャリア支援を行っている。過去に20,000人以上へのキャリアカウンセリングと、60,000人以上への講演・研修によるキャリア支援実績がある
※この記事は2016年9月14日に公開し、2023年6月26日に更新しています。
取材・文/栗原千明(編集部)
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