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SEP/2016

「フリーランス型正社員」で働く女性が一般的に!? 今後10年で起こる働き方の変化とは【経済のプロ崔真淑が未来予測:前編】

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オックスフォード大学の調査によれば、今後10年で「現存する702の職種のうち半数以上がなくなる」と言われている。特に事務作業などは、人工知能に真っ先にとって代わられる分野だという。そう聞いて、不安を感じる女性も多いかもしれない。

「この先、働き方はどう変わるのだろう……」
「今の仕事をしていて安定した収入を得られる?」

そんな疑問を解消すべく、経済のプロであるマクロエコノミスト、崔 真淑(さい・ますみ)さんに、前編で「今後10年の働き方の変化」および、後編でこれから先「稼げる仕事・稼げなくなる仕事」の特徴について伺った。

今後、長く働き続けていくために、今から準備しておくべきことが見えてくる!?

2020年までに世の中の働き方は激変! 会社が社員の面倒を見る時代は終わる

マクロエコノミスト 崔 真淑さん
マクロエコノミスト
崔 真淑さん
Good News and Companies代表。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。化粧品会社エイボン・プロダクツ社外取締役。1983年生まれ。神戸大学経済学部、一橋大学大学院(ICS)卒業。MBA in Finance。大和証券SMBC金融証券研究所(現:大和証券)では株式アナリストとして活動し、最年少女性アナリストとして株式解説者に抜擢。2012年に独立。経済学を軸にニュース・資本市場解説をメディアや大学などで行う。若年層の経済・金融リテラシー向上をミッションに掲げる
Good News and Companies
http://www.goodnews.jp.net
エイボン・プロダクツ
http://aboutus.avon.co.jp/

人工知能技術の発達やグローバル化、人口減少などが進んで行く中、今後10年の間に労働市場は一体どう変化するのだろうか。

崔さんの予想では、まず正社員雇用の形態が変化し、“フリーランス型正社員”が増える可能性が高いという。

「これまでの日本の企業では、社員を抱えるストック型の雇用形態が基本でした。しかし、年功序列型の現在のシステムを維持するのは、企業にとって非常に負担が大きい。今、“副業OK”の会社が増え、総務省でも副業の推進について議論されているところですが、これは正社員であっても『自分の面倒は自分で見るフリーランス型』の雇用へと変化する過程の一つだと思います」

また、人事評価においても、あらゆるビッグデータや人工知能を利用した『HR(ヒューマン・リソース)テック』というシステムで、評価軸の可視化を行う企業が増えてきているという。

「既存の評価方法では線引きできなかった能力の差が明確になり、事務職などのバックオフィス系業務についても明確な評価軸ができる」と崔さん。

こういった変化を悲観的に捉えてしまう人もいるかもしれないが、仕事への意欲が高い女性にとってはポジティブな影響も大きい。

「実は、社会学や行動経済学上では、人事担当者は無意識下で男性を採用する傾向にあると言われています。しかし、人工知能が採用のシーンで用いられるようになれば、性別のバイアスがかからなくなり、個人の能力そのものが採用の判断軸となる。それは、昇進・昇格などの評価にも応用できるでしょう。女性が仕事の世界で感じる“不条理”が減り、頑張れば報われる世界になると考えています」

言われたことをこなすだけの人材では生き残れない
課題発見能力の有無が賃金格差を生む

マクロエコノミスト 崔 真淑さん
女性採用に追い風が吹く反面、人口知能が発達・普及することによって、この先に淘汰される仕事は本当に出てくるものなのだろうか。

「どんな単調な仕事であっても、人間がやるのと機械がやるのとでは違いが出てくるもの。なので、事務職のような仕事に就く人が一切いなくなるかというと、そういうわけではありません。ただし、仕事に求められる内容そのものは変化してくるはずです。人工知能は目的を与え、その問題を解決するための仕組みなので、人間側はそもそもの『問題発見』や『課題解決』の力が問われることになります。そういった能力の有無によって、労働者の賃金格差はさらに広がるはずです」

また、ルーティン作業は人工知能に任せられるようになるので、事務職であっても「問題発見」や「課題解決」能力の有無が重要性を増す。

“言われたことをただ遂行するだけ”という働き方では、十分なお給料はもらえなくなっていきますね。ルールが決まっている世界で指示に従って動くのではなく、ルールを決める側の仕事に就くことを意識した方が賢明です」

一会社員であっても、個人事業主のような視点を持ち、自己マネジメントしていくことがよりいっそう重要になっていく時代。今からでも、普段の仕事に「問題意識」を持って取り組めるよう意識付けしておきたい。

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・「フリーランス型正社員」で働く女性が一般的に!? 今後10年で起こる働き方の変化とは【経済のプロ崔真淑が未来予測:前編】
・2020年以降、格差が広がる社会で“稼げる女”でいるために知っておくべきこと――「どんな仕事をして、何のスキルを磨けばいいの? 」【経済のプロ崔真淑が未来予測:後編】

取材・文/上野真理子

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