「褒めない」「帰らない」は絶対NG! 先輩になる働く女性がやってはいけない9つのこと
挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/
今回の質問
4月に初めて、会社で後輩ができます。後輩から「できる先輩」と思ってもらえるために、気を付けた方がいいマナーはありますか? また、やってはいけないと思うことは何でしょうか?(23歳/事務職)
プロの回答
後輩たちは自然と先輩の振る舞いを見ているものですから、いいお手本になってあげたいもの。改めてこのタイミングで、自分のビジネスマナーを見直してみるといいと思います。
まず、下記のような行動をとっているとしたら「ダメ先輩」認定されてしまう可能性大!
【1】挨拶をしない。または、相手の目を見ずぼそぼそと挨拶する
【2】与えられた仕事はきっちりやるけれど、それ以上のことはしない
【3】仕事がらみの人付き合いを一切拒否する
【4】自分が頑張ったことは主張するが、他人を賞賛しない、周囲への感謝がない
【5】時間を気にせず、仕事中でもダラダラと話す
【6】生産性が低く、残業ばかりしている
【7】無駄にミーティングの時間ばかり取る
【8】「切り上げ方」をわきまえていない。会食や飲み会もだらだら続けて次の日二日酔いでダウン
【9】目上の人にはいい顔をして、後輩には心無い対応を取る
周囲への気配りがなかったり、時間への配慮がなかったり、相手によって態度を変えたり……、【1】~【9】のような行動を取っている人は、「仕事ができない」という印象を周囲の人に与えてしまいがちです。
特に、ビジネスマナーというのは「下から上」のためのものではないということを心得ておきたいもの。自分が目上の立場に立ったときこそ、部下、後輩、新入社員への気配りが必要なのです。
自分よりも年次が下だからという理由で上から目線で接したり、心のこもっていない言葉を使っていると、後輩自身も同様の振る舞いになっていき、職場の雰囲気が悪くなってきます。また、新入社員にとっては、最初に入社した会社の雰囲気やマナーが「常識」になるので、そのまま外回りに出たり、社外のお客さまにもその常識で接してしまう可能性もあるものです。
後輩だろうが、新入社員だろうが、大人と大人同士。敬語を使い合うこと、相手の時間を気遣ったりすることは当然です。関係性が堅苦しくなるような敬語を使う必要はないですが、相手を「●●さん」で呼ぶ、取引先の悪口などは絶対に言わない、社内の不平不満や悪口なども慎むことは先輩として意識すべきポイント。後輩が困っていたりミスを起こしてしまった時に、あなたに相談しやすい関係性を築いておけば、仕事にも支障が出難くなります。
また、後輩から尊敬される上司、先輩は「先に帰る」マナーもわきまえています。仕事でも、飲み会でも、上司が帰らないと後輩たちは帰りづらいものです。食事や飲みの場ならお金だけ渡して、自分は欠席したり、参加してもすぐに帰るのが良いでしょう。後輩をいつまでも連れまわしたり、使いっぱしりにさせるのは絶対NGです。
自分のマナーを見直してみると、先輩として輝くだけでなく、職場全体にいい影響を与えられるような存在になれると思いますよ。
取材・文/栗原 千明(編集部)
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