9.11テロを経験してうつ病に――NYの幼稚園教諭・サラがたった1年で職場復帰できたワケ【連載:ミサコ・ロックス 「NY女のここがすごい!」働く女性、最先端】
全米唯一の日本人漫画家、NY在住のミサコ・ロックスがNYの働く女性のシゴト&生活事情を描きます。スピーディーに変わっていくNYの街でタフにサバイブしていくNY女の生き方や考え方は、私たちにしなやかに働き続ける知恵と、勇気を与えてくれます
ミサコ・ロックス
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Woman type読者の皆さん、こんにちは!
NY在住のマンガ家ミサコロックスです。
連載6回目となる今回は、NYの働く女性の「不安・恐怖への対象法」についてご紹介します。
NYには、2001年の9.11同時多発テロを目の当たりにし、心に傷を負っている人が未だ少なくありません。あの日をきっかけに平和な日常が一変し、世の中は不安と恐怖に包まれたのです。そんな中、サラのようにうつ病になってしまう人や、仕事が手につかず退職してしまう人は珍しくありませんでした。
そんな時、NYの人はよく、同じ悩みを持った人同士で集団をつくって不安や恐怖を克服するようお互い支えあいながら行動します。サラの場合は、「9.11サバイバー(生存者)ミーティング」に参加していました。
その他にも、アルコール依存症を克服するための会、薬物依存を断ち切るための会、レイプ被害者の会など、さまざまな会が存在します。NYでは、同じ課題を抱えた人同士が共に社会復帰にむけて助け合うカルチャーが根付いているのです。
日本では、「忍耐強いこと」が美徳とされる風潮がありますが、一人で悩んで苦しむくらいなら、もっと気軽に人の助けを借りてもいいと思います。同じ悩みを持った“仲間”が身近にいること、自分の不安を理解してくれる人が側にいること、それってすごく心強いですよね!
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