「人生100年時代」未来を豊かに生き抜くために、女性が知っておくべき4つのこと

2050年には先進国に生きる人の半数以上が90歳以上まで生きると予測されている。また、平均寿命が「110-120歳まで上昇する」という見方まであるらしい――。定年をむかえても、余生は30年以上。これまでの生き方の「常識」が劇的に変わる中、女性たちが豊かな人生を送るために必要なこととは――?

今回『Woman type』では、「お金」、「結婚」、「キャリア」、「健康」のそれぞれの分野で活躍する識者にその答えを求めた。

【お金編】
自分を幸せにできるだけの経済力は、自分で身に付けること

人生100年時代

>>「貯金があれば安心」は間違い!? 女の人生100年時代、20代のうちに身に付けたいお金の知恵/FP高山一恵さん

国民全体の給与水準が下がっていく中で、貯蓄だけで老後資金をどうにかするのは、今後ますます難しくなることが予想されている。20~30代の働く女性たちが今、「人生100年時代のお金」について特に意識すべきこととは何なのだろうか。女性に大人気のファイナンシャルプランナー、高山一恵さんにお話を伺った。

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【結婚編】
たくさんの依存先を持つことこそが、幸せに自立するための第一歩

人生100年時代

>>依存先を1つに絞るのは危険!人生100年時代の「結婚」について考える/独身研究家・荒川和久さん

一般的に、男性に比べて女性の方が平均寿命は長い。これからの時代、結婚したからといって必ずしも孤独な老後を回避できるかと言えば、答えはNOだ。結婚はもはや不安な未来から逃れるためのリスクヘッジにはならない。今、こうした現実を前にして、女性たちは結婚をどのように捉えるべき? 独身研究家・荒川和久さんに聞いてみた。

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【仕事編】
ITを味方につけると「働き方の自由度」と「市場価値」が上がる

人生100年時代

>>~ITスキルで広がる「女性の働き方」の未来~人生100年時代の「私らしいキャリア」発見塾【Woman type×TECH::CAMPコラボイベント】開催レポート

日本でもベストセラーとなった『ワーク・シフト』、『ライフ・シフト』(いずれも、リンダ・グラットン著:プレジデント社)の書籍内容を事例に、働く女性たちをとりまく社会環境が今後どのように変わっていくかを説明したキャリアカウンセラーの水野順子さん。

女性も生涯働き続けることが前提の時代。しかも、寿命はますます伸びていき、定年という概念さえも無くなるかもしれない。そんな中で、「今後も社会、会社から求められる人材でい続けることを意識してほしい」と語ります。

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【健康編】
「いかに働き続け、いかに遊び続けるか」がカギ

人生100年時代


>>ネガティブ思考は「脳の老化」を早める! 人生100年時代に女性たちが意識すべき“脳ケア”とは/医師・米山公啓さん

長寿化が進むことによって認知症や脳卒中になる人の割合が増えるそうだが、“不健康な老後”を長引かせないためには若いうちからの予防が大切。脳科学者・医師の米山公啓さんによれば、物事を否定的に捉えたり、ネガティブな考え方をしていると、脳細胞にダメージを与えるという。日々の仕事への取り組み方1つとっても、脳のアンチエイジングをすることができるのだ。具体的な方法を教えてもらった。

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まとめ

「人生100年時代」と聞き、「楽しそうだ」と感じる人よりも、「これからどうなってしまうのだろう」という不安感を覚える女性の方が多いのではないだろうか。実際、人生が長期化することによる老後の孤独や貧困などにフォーカスするメディアも多い。

だが今回、4つの分野の識者に話を聞き、皆が口を揃えて語ったのは「未来を案じ過ぎることはない」ということだった。世の中は状況に応じて変わっていく。「今の常識」で、未来のことを考えること自体、ナンセンスだというのだ。税制、結婚にまつわる制度や価値観、人間の働き方、医療分野の発展、さまざまなことが年々変化していく。そんな未来を豊かに生き抜ける人とは、そういった変化を感度高くキャッチアップし、その時々で自分にとってプラスになるものを取り入れていける人だ。

また、「生涯働き続けること」と「人とつながりを持つこと」は、あらゆる観点から見て、今後女性たちが幸せな人生を送るための条件だということが挙げられていた。仕事も、人付き合いも、ある程度の年齢がいってから始めようとするのはなかなか大変なもの。若いうちから、生涯働き続けていくためのベースづくりと、人間関係づくりを意識しておきたいものだ。

文/栗原千明(編集部)