【FP監修】私のボーナス少な過ぎ? 入社1年目女子「思ったよりしょぼい」冬の賞与へのモヤモヤ

高山一恵さん
お金のプロに聞きたい!
働く女性のマネーのお悩み相談室

この連載では、女性から大人気のファイナンシャルプランナー・高山一恵さんに、読者の皆さんから寄せられたマネーのお悩み相談に乗っていただきます! 自分のお金を賢く貯める・増やす・使う術を学びましょう

ボーナス

入社1年目は見習い期間。ボーナスも半人前が多い?

ボーナスが振り込まれる前って、「何に使おうかな」なんて考えながらワクワクしちゃいますよね。ただ、今回の相談者さんは、金額について不満があるご様子(笑)

1回の賞与額ですが、新入社員の場合、ほとんどの会社で寸志程度、もしくは月給の3分の2程度が支給されるというケースが多いようです。

というのも、入社1年目は見習い期間となるので、会社としても主戦力とは見ていません。

もちろん、業種や企業の規模にもより異なりますが、夏と冬合わせて月給1カ月分のボーナスを支払うという会社も少なくありません。ですから、今回のご相談者さんのボーナスの支給額は妥当といえます。

ちなみに、きちんと仕事で成果を出すと、3年目あたりからボーナスの支給額がぐっと増える会社も多いと思います。今の会社であと数年働き続けた場合にお給料がどう変化するのかを確認してみましょう。

また、イマドキは、会社の業績が悪くなれば、すぐにボーナスがカットになったり、大幅に減ったりするので、ボーナスがもらえるのはありがたいことでもあります。せっかくもらったボーナスは、有効に使いたいですね。

ネット銀行や投資を活用!若いうちから賢いお金の増やし方を学ぼう

会社員1年目のうちは、貯蓄は少ないと思うので、まずは、月収の3カ月~6カ月分を貯めることを目標にボーナスは、半分貯蓄する習慣を身に付けましょう。

残りの半分は、自分へのご褒美に洋服を買ったり、旅行に行ったりすることに使っても良いと思います。

月収の3カ月分~6カ月分が貯まるまでは、投資など元本が割れる可能性のあるものにまとまったお金を預けるのは危険なので、銀行の定期預金に預けることをオススメします。

とはいえ、現在は、普通預金も定期預金も超がつくほどの低金利です。

そこで、少しでも金利にこだわりたいなら、ネット銀行のネット定期がオススメ。大手都市銀行の1年ものの定期預金の金利は、0.01%程度ですが、大手ネット銀行を見ると、1年ものの定期預金の金利は0.15%〜0.5%程度の金利が期待できます。

例えば、100万円を0.01%の定期預金に1年預けると、1年後の利息は100円(税引前)ですが、100万円を0.5%の定期預金に1年預けると、1年後の利息は5000円(税引前)です。

こう見ると、かなり大きな差になりますよね。貯金額が増えるまでは、安全性が高く、少しでも有利な商品で着実に増やしていきましょう。

男性も女性も収入が伸び悩んでいる時代。入社1年目から少しでも手元にあるお金を賢く増やすための知識や習慣をつけておくと、その後の人生が変わってきますよ。

仕事もそうですが、失敗しても取り返しがつくのが若い頃の特権。そういう時期に、いろいろ試行錯誤を重ねながら、お金に対する自分の経験値を増やし、価値観を磨いていきましょう。

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ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』『1000円から増やす積み立て投資術』など多数