26 FEB/2018

「デキる社長は働かない」平成生まれの女性経営者3人が働く女性の未来像を語る【ハヤカワ五味×関口舞×村田あつみ Vol.4】

20代でありながら女性社長として活躍する3名に登場してもらい、女性の働き方について深堀りしていく本連載。最終回となる今回は、「結婚・出産・仕事のために、女子たちが考えていること」がテーマ。経営者だから、女性だからこその視点で、働く女性たちの未来を予想します。

平成生まれ

写真左:Lip Inc. 
共同創業者/IT起業家 関口舞さん

平成2年生まれ。22歳で起業し、「好きな人と両想いかどうか確認できる」純愛アプリをリリース。2016年始めには写真を通したマッチングアプリ「nine」をリリースし、事前プロモーションにはオバマ大統領夫人やドナルド・トランプを始めとする1500万人が参加。2016年10月には恋人提案サービス「恋人プランナー」をリリースした
写真中央:株式会社ウツワ 代表取締役/ファッションデザイナー
ハヤカワ五味さん

平成7年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科在学中。高校時代から創作活動を始め、大学生になって胸の小さな女性のためのランジェリーブランド「feast by GOMI HAYAKAWA」を立ち上げ、「品乳ブラ」として一躍有名に。2015年に株式会社ウツワを興し、代表取締役に就任。同年5月にラフォーレにてポップアップ出展を行った
写真右:株式会社ラブグラフ co-founder CCO/WEBクリエイター
村田あつみさん

平成3年生まれ。大学時代初期より「美学生図鑑」などのヒットメディアのデザイン・コーディングを長期にわたり担当。卒業後、リクルートホールディングスに入社。現在は在学中に立ち上げたフォト撮影サービス「Lovegraph(ラブグラフ)」の取締役CCOであり、同時に同サービスのブランディング、マーケティング、デザイン、開発をマルチにこなす女性クリエイターとして活躍している

産後の働きやすい環境は、それまでの準備がカギ!

――今回は、結婚や出産後の働き方についてお話を聞いていきたいと思います。結婚であればそこまでライフスタイルが変わることはないかもしれませんが、妊娠・出産となると、それまで通りに働くというのはなかなか難しくなってきますよね?

関口 そうですよね。私の周りにいる産後の女性を見ていても、やっぱり大変そうだなって思います。子どもがいるとなかなか時間も作れなくて、今まで通り普通に勤務するというわけにはいかないですからね。私ももし今子どもが生まれたらかなり大変だと思います。今のままでは全然ダメでしょうね。いずれ子どもが生まれた時にしっかり子育てできるようにするには、今のうちにちゃんと仕事を整えないといけないなって感じています。

ハヤカワ 妊娠じゃなかったとしても、もしかしたら明日病気が発覚して急遽働けなくなるかもしれないですからね。そういった時、私一人が抜けただけでブランドがなくなってしまうような状況では不安ですね。

関口 その頃までに事業をある程度安定した経営状態にしておかないとって思いますよね。

ハヤカワ それで言うと、できる社長って意外と働いていなかったりするんですよね。でもそれは、それまでにちゃんとスタッフを育てていたり、それだけマネジメントがうまいから空き時間をつくれる。

村田 経営者だからこそ準備ができる部分もあると思うんですけど、そうじゃなくても女性だからこそできる準備もあるのかなって思います。例えば日頃から細かなフォローをしておくことで、自分がいなくなってもその人が一人で仕事を回せる環境を作ったり。あと、自分だからこそできる準備もある。私だったらデザイナーやエンジニアもやっているので、家でできることも多いんです。だから事前にリモートで仕事ができる環境を準備しておくとかは大切ですよね。

20代女性起業家たちが切り開く、働く女性の未来像とは?

平成生まれ ゆとり世代

――最後に、これからどうしていきたいかという展望をみなさんにお伺いしたいと思います。

関口 今の目標は『恋人プランナー』をもっと成長させるということですね。自分が自分らしく生きているだけで、自分に合う異性とちゃんとつながれるっていう時代を作っていくというのが一番の展望です。そして自分自身もちゃんと結婚して、それでもしっかり働けるんだっていうことを証明したいですね。

ハヤカワ 私も、ハヤカワ五味としてっていうのと、経営者としての二つの目標があるんです。ハヤカワ五味としては、多くの女性から憧れられて、一つのロールモデルになれるような女性になりたい。人生謳歌して、しっかりと働きながらいろんな人に幸せを分け与える。それでいて自身も女性として可愛くある。それが一つ目標ですね。経営者としては、自分の会社が「社員が好きなことができる環境」であったらいいなと思います。そういう場所があるのは、素敵なことだから。

村田 私もまず経営者としては、『Lovegraph』を通じて、日常だと忘れがちな、大切な人と過ごす時間のありがたみをもっと広めていきたいと思っています。それで会社が大きくなることで、結婚・出産も大事にしながら経営者として成功している人のロールモデルになりたい。

ハヤカワ ちゃんと結婚や出産をしても、経営者として成功できることを知らしめたいっていう感覚はありますよね。

村田 そう、知らしめたい。そのためには成功しないといけないから、今日お会いしたみなさんと協力しながらやっていきたいなと思います。

ハヤカワ 普段お会いする人の中には考え方やモチベーションが違う人が多いんですけど、今回は環境や考え方がすごく近いように思いました。今後も一緒に切磋琢磨できたらいいなって。だから今回この企画に、すごく感謝しています。

>>Vol.5 “夢を叶えた女”は必ず●●を書いている!――ミレニアル世代の女性起業家3人が実践する思考整理術

※このコンテンツは、2016年にtypeメンバーズパークに掲載された動画を新たに記事化したものです。


この対談は動画でも視聴することができます。ぜひこちらからご覧ください。

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