06
OCT/2015

自分の人生からは逃げられない! 専業主婦になっても「働くこと」はずっと続く

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 ライフネット生命・岩瀬大輔

『入社1年目の教科書』の著者がアドバイス!
ライフネット生命・岩瀬大輔の「若手女子のお悩み」相談室

入社前に思い抱いていたイメージとのギャップに戸惑ったり、「この働き方でいいのだろうか?」と漠然とした不安を感じたり……。自分の進むべきキャリアが明確になっていないからこそ、若手女子はさまざまな悩みを抱えているもの。そんなお悩みに『入社1年目の教科書』の著者である、ライフネット生命・岩瀬さんがアドバイス!

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役社長兼COO 岩瀬大輔さん
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了。2008年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)、『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『直感を信じる力 人生のレールは自分で描こう』(新潮社)など著書多数
今回のお悩み

「こんな大変な思いをして、なぜ働かなければいけないのでしょうか? 早く結婚して、専業主婦になりたいです」(24歳/入社2年目)

人間にとって「働く」のは自然

「専業主婦になる方がよいのか、仕事を続ける方がよいのか」という悩みはよく耳にします。

もちろん、人によって事情はさまざまでしょう。自分で稼がなくては生活していけないのであれば、仕事をするしかありませんし、子育てや介護などいろいろな事情で、今は家庭に入らざるを得ないかもしれません。

どちらでも選べるのであれば、自分の望む道を進めばいいと思います。家庭に入るのも、仕事を続けるのも、「自分はどんなふうに生きていきたいのか」という個人の選択であって、そこにもちろん優劣はありません。

ただ、一つ思うのは、家事や育児に専念するにせよ、ビジネスに携わるにせよ、そもそも人間は何らかの形で働くのが自然ではないかということです。

原始時代を想像すると、男たちが狩猟に出かけている間に、女性たちは子育てをしながら、植物の実を摘みに行ったり、動物の乳を搾ったりしていたのでしょう。その中で、男性でも、女性でも、「自分だけは働かない」ということがあり得たでしょうか。

「働く」とは、いろいろな人と関わり協力しながら、何かを育み、誰かの役に立っていくということです。これは、動物として本質的な営みのように感じています。

その意味で、働くことは、生きることそのものと言えるかもしれない。どの道を選んだとしても、豊かな人生を送るために欠かせないことのように思うのです。

どんな道にも、苦労と喜びの両方がある

働くことは生きることだと考えてみると、家庭に入っても、仕事を続けても、実はそれほど変わらない気がします。

例えば子育ては、極めて責任の重いビッグプロジェクトと言えるでしょう。

子どもはこちらの事情にお構いなく、泣いたり怒ったり走り回ったりしますから、親は休まる暇がありません。予想外の行動に振り回されながらも、毎日世話をし見守り続けて、一人の人間を育てていくことは、偉大なる挑戦だと思います。子育てに比べれば、自分が頑張ればいいだけの仕事の方が、ずっと楽ではないかとさえ思えてきます。

僕の友人にも子育て中の専業主婦がいますが、最近彼女が偉業を成し遂げました。子供が通うインターナショナルスクールで日本人初のPTA会長になったそうです。もともと外資系企業でバリバリ仕事をしていた優秀な女性ですが、その能力を発揮して、今は家族のためにバリバリ働いているようです。

忘れないでほしいのは、何事にも裏と表があるということ。隣の芝生は青く見えるものです。プレッシャーのない自由な時間がほしいと、仕事を辞めて専業主婦になったものの、何か自分が成長している実感がほしくて習い事を始める人や、社会との接点を持ちたくて地域の活動を始めたという人もいます。

どんな立場になったとしても、その立場なりの苦労はつきまといます。人と関わりながら生きていく限り、何でも自分の思い通りというわけにはいきません。時には理不尽な思いをしたり、単調な毎日に飽き飽きすることもあるはずです。それでも自分を奮い立たせて、前へ進んでいった先には、必ず大きな喜びが待っています。

そして、仕事を通じて得られる喜びもたくさんあります。

一人では実現できないことを、皆の力を合わせて成し遂げる。それが誰かの役に立っていることを、給与や評価の形で実感すること。人との出会いやさまざまな経験を通じて、自分自身も成長していくことができます。

自分の時間とスキルと情熱を活かして、世のため人のためになる何かを生み出していく。そうした仕事の喜びを、あなたにもぜひ知ってほしいと思います。

困難を乗り越えた先にある、豊かな人生

もし、仕事の喜びよりもつらさの方が先にきてしまっているのなら、一度、自分の仕事の仕方を見直してみてください。

仕事量が多過ぎて限界を超えているのであれば、上司に相談して調整してもらいましょう。疲れが溜まっているようなら、無理をせず、しっかりと休みを取ってください。

親しい同僚や先輩に今の気持ちを話してみるだけで、気持ちが落ち着くということもあるでしょう。もしかしたら、自分でも気付かない不満や不安を抱えている可能性もあります。同じことの繰り返しで意欲が湧かない、先の展望が見えないなど、本当の原因が分かれば、解決策も見えてきます。

その上で、転職する、結婚して家庭に入るという選択肢が出てくるかもしれません。そのときに大切なのは、逃げの気持ちで決断しないということ。仕事の苦労は、どの会社に行っても変わりませんから、転職先でまた同じ不満が湧いてこないとも限りません。専業主婦になって初めて仕事を続けるメリットに気付いても、なかなか再就職できないということも考えられます。自分がより豊かに生きるための道を選んでください。

簡単に逃げてしまう人は、その後もずっと逃げ続けるものです。さらに言えば、たとえその場から逃げたとしても、自分の人生からは誰も逃げることができません。

どのような道を選ぶにせよ、人生で何かを成し遂げようと思えば、いろいろな困難にぶつかるでしょう。それでも逃げずに向き合って、一つ一つ壁を乗り越えていく。それが豊かに生きることにつながっていくのではないでしょうか。そうした観点から改めて自分の進む道について考えてみてください。

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