3年後「自分らしい働き方」を実現できる人になるためには何が必要?『type女性の転職エージェント』イベントレポート
2018年11月13日(火)WeWork 日比谷にて、『type女性の転職エージェント』が主催する「20代・30代女性向け3年後に働き方を選べる自分になるためのキャリアメイクセミナー」が開催された。
イベント当日は、「社員全員がリモートワーク・副業OK」を実現している株式会社キャスターCOO石倉秀明さんと、「“働き方”を選択できる社会へ」をビジョンとして掲げる一般社団法人at Will Workで代表理事を務める藤本あゆみさんがトークセミナーに登壇。
「ライフステージの変化を経ても、長く働き続けたい」「自分らしい、柔軟な働き方を実現したい」と願う約45名の女性が会場に集まった。
最初に行なわれたのは、石倉秀明さんによるトークイベント。
講演の冒頭で石倉さんは、「収入の差は何によって決まると思いますか?」と参加女性らに質問を投げかけた。
会場からは「仕事の成果」「役職」という声が上がった。しかし、実際は性別や居住地域、雇用形態などによって収入額には大きな差が出ると石倉さんは指摘。属性による収入格差を無くしていきたいという想いを語った。
続いて、藤本あゆみさんが登壇。これからの時代に、女性たちが覚えておきたい「キャリア」の考え方について自身の経験を交えて紹介した。
会場からは二人への質問が数々寄せられ、質疑応答の時間がスタート。
「好きなことを仕事にするにはどうしたらよいでしょうか?」という参加者からの質問に回答したのは藤本さん。好きなことを趣味レベルにとどめるのか、仕事にするのかで、そこには大きな差が出るはずだと語る。
「憧れの気持ちだけでなく、そこにコミットする覚悟がないと、『好きなことを仕事にする』というのは難しいですよね」(藤本さん)
また、「ライフイベントを経て、時短勤務をしながらキャリアアップし続ける方法はあるの?」という質問に対し、石倉さんは「今はまだ難しいのが現実」と前置きした上で、次のように続けた。
「極論、正社員じゃなきゃキャリアアップできないような会社は辞めていいと個人的には思います。労働時間が短かろうが、チャレンジできることをチャレンジできる会社は世の中にたくさんある。自分の可能性を広げていくためにも、まずは転職活動をしていろいろな会社に目を向けてみてはいかがでしょうか」(石倉さん)
藤本さんも、「何が自分にとってのキャリアアップなのか、その意味をよく考えてみて」と助言する。キャリアアップ=役職を上げること、収入を上げることとは限らない。その答えは、人それぞれのはずだ。
「この先、自分がどうなりたいのかということをきちんと言語化し、それが叶えられる方向に進むのがいいですよね。焦らずに答えを探し、少しずつそこに近づいていけばいいのではないでしょうか?」(藤本さん)
イベント開催後のアンケート調査では、約87%の人が「参加してよかった」と回答。
「特別なスキルや経験よりも、まずはやり切る力が大切だというお話が印象的でした」
「自由=責任という言葉がとても腑に落ちました。何を選択するにも、自分の行動に責任を持たなければと思いました」、「キャリアアップとはそもそもどんな意味なのかという投げかけにハッとしました」
などの感想も寄せられた。
働き方や生き方の多様化が進む今、「選択する」ことの難しさは増している。自分が何をしたいのか、どう働いていきたいのか、悩むことも多いだろう。そういう時には、こうしたイベントに足を運んでみてほしい。
ロールモデルとなるような人、キャリアや仕事の悩みを相談できる人との出会いが、きっと「今」「未来」を変えてくれるはずだ。
取材・文/於ありさ 撮影/type女性の転職エージェント