31 MAY/2019

事務がいいとは限らない? 結婚、出産後も長く働き続けたい20代女性が「自動車教習所の指導員」になった理由

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「ライフステージが変わっても、長く働き続けられる職場を見つけたい」

そんな思いを持って、転職先を探している女性は少なくないだろう。では、ライフステージが変わっても長く続けられる仕事とは、一体どんなものだろうか。

オフィスワークで定時に帰れる仕事?
土日にお休みがしっかり取れる仕事?

いわゆる、一般事務のような働き方をイメージする人も少なくないはずだ。

自動車教習所KANTOモータースクールで「教習指導員」として働く北村瑞紀さんも、かつてはその一人だった。婚約を機に転職活動を始め、一度は安定したイメージのある事務への転身を検討した。しかし、「自分に合う仕事は何か」よく考えた末に、思いとどまったのだという。

では、なぜそこから教習所の指導員という仕事に行き着いたのだろうか。“長く働く”を実現するために、北村さんが重視した仕事選びの軸を聞いた。

KANTOモータースクール

KANTOモータースクール
教習部 教習指導員
北村瑞紀さん

高校卒業後、3年間旅館で仲居の仕事に就き、ライブやコンサートの設営・配線の仕事をする企業へと転職。ライブの開催地とともに、全国を転々とする日々を送る。婚約を機に、再度転職を決意。派遣社員として約半年間、接客・販売関連の経験を積み、2018年6月にKANTOモータースクールへ転職。18年11月より現職

「働きやすい」=事務系職種とは限らない。
固定観念を捨てたら見えた、自分らしいキャリア

高校を卒業してすぐ就職したのですが、これまでに経験してきたのは接客系のお仕事がほとんど。旅館の仲居さん、コンサート会場の設営スタッフ、飲食のホールスタッフなど、いろいろな職場を転々としてきました。

そんな私が「長く続けられる仕事」に興味を持ったのは、昨年婚約してから。夫に転勤の可能性があるので、一緒に地方に移り住んだとしても続けられる“手に職”をつけたいと考えるようになりました。

そこで最初に頭に浮かんだのは、事務職。家庭との両立もしやすそうだし、事務のスキルがあればどこでも使えるのかな、と思ったんです。でも、実際に転職サイトを見てみると、「もしかして、事務は私に向いていないかも……?」と思い直して。実際、パソコン作業は苦手だし、一人で黙々と仕事をするのも得意じゃない。これまでやってきた仕事を振り返ってみて、一番楽しくてパワーが湧いてきたのは“人と接するとき”だったと気付いたんです。

結局、仕事が楽しめないと、長く働き続けるなんて無理ですよね。それで、「興味を持って取り組めそうか」「楽しく続けられそうか」を重視して、求人を見るようになりました。

KANTOモータースクール

教習指導員の仕事に興味を持ったのは、KANTOモータースクールから届いたスカウトメールがきっかけでした。メールに書かれていた仕事内容を見てみると、お客さま(教習生)と毎日コミュニケーションを取る仕事で、入社したらまず「指定自動車教習所指導員」という国家資格が取得できると書いてありました。当時はペーパードライバーでしたが、運転はすごく好きだったので心が動きましたね。

また、「指定自動車教習所指導員」の国家資格があれば、全国どこでも働けるというのも入社の決め手に。教習所は全国各地にあるから引越しをしても同じ仕事を続けられるし、仮に、今の経験を生かしてドライバーに転身したい場合も有利に働く資格です。夫の転勤や出産など、将来生活に変化があっても働き続けられるところが私の希望とぴったりはまりました。

実際、KANTOモータースクールで働く先輩たちの中には、女性の教習指導員も多かったので驚きました。私の働いている横浜西口校では今、8人の女性が教習指導員として働いていて、前職は販売員や保育士、専業主婦などさまざま。シングルマザーや子育てがひと段落した方もいます。職場での会話も多いので、これからの働き方や生き方について相談もできます。

全体的には男性の多い職場ですが、やってみて分かったのは、この仕事に性別はまったく関係ないということ。「女性だから」と特別視する人もいない職場ですし、とても心地よく働いています。

自分もペーパードライバーだったからこそ、
お客さまの気持ちに寄り添える

初めてお客さまの運転する教習車に乗った時のことは今でもよく覚えています。すごく緊張してしまって、言おうと思っていたことが、ほとんど飛んでしまったんです(笑)。でも、一緒に乗車してくれた先輩指導員にたくさん助けられて、無事に教習を終えられました。

入社から半年経った今では、お客さまとコミュニケーションを取る余裕も出てきて、それがすごく楽しい。お客さま一人一人のタイプを見ながら安全運転を教えているので、「北村先生の説明は分かりやすい」って言われると、嬉しくて心の中でガッツポーズしちゃいます。

そして、教習指導員としての私の強みは、お客さまへの共感度の高さKANTOモータースクールに入社するまでペーパードライバーだったので、初めて運転する人がどんなところに躓いたり、「こわい」と感じたりするかがよく分かります。

以前、教習所指導員の資格を取る際にS字クランクの練習を改めてやってみたのですが、すごく難しくて。自分が難しいと感じたことはちゃんと記憶しておき、お客さまの気持ちに寄り添った指導ができるようにしたいと思っています。

もてなすだけではダメ。
お客さまに“厳しいこと”を言うのも大事な仕事

KANTOモータースクール

私が教習指導員の仕事で気に入っているのは、仕事内容だけではありません。メリハリのある働き方も、入社前に希望していた通りでした。学生の方の来校が集中する冬休みや春休みは繁忙期を除けば、定時退社が基本。繁忙期であっても、急な残業は発生しない環境です。

大変だと感じるのは、ずっと緊張感を持って仕事に臨まないといけないところ。お客さまが誤った判断をしたときには自分がすかさずハンドルを取れるよう、常に気を張っていないといけません。

これまで接客の仕事をしてきた私ですが、以前までの仕事と教習指導員の仕事が一番違うと感じるのは、お客さまに厳しいことも伝えないといけないところ。お客さまとしてにこやかにもてなすだけではダメで、危険なことがあれば、人の命を守るためにも絶対に直していただかないといけません。でも、注意する際は、ただダメ出しをするのではなく、「こうするともっと良くなるよ」と前向きに伝えるよう心掛けています。

今後は、普通自動車以外の免許を取得したり、学科の指導をしたり、新しい仕事にも挑戦してみたいです。20代のうちにもっとスキルアップして、30代でできることの幅を広げていくことが今の目標ですね。

そんなふうに「チャレンジしたい」という意欲が自然と湧く仕事に就けたのは、転職活動中に「興味」と「やりがい」を軸に職場探しができたから。「長く働く」ための条件は一人一人違いますが、自分にとっての正解を問い直すことができたから、こうして納得のいく選択ができたんだと思います。

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取材・文/石川 香苗子 撮影/赤松洋太