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JUN/2019

派遣、契約、正社員、フリーランス――あらゆる働き方を経験した私が“女性のキャリア”について思うこと

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持つべきものは、頼れるメンター!
「後輩たちへ」

長く仕事は続けていきたい。でも、どんな仕事が自分に合っているのか、そもそもどんな人生を送りたいのか、自分のありたい姿が明確にならない女性も多いはず――。そこでこの連載では、さまざまな人生経験を積んできた『育キャリカレッジ』のメンターたちが、“豊かなキャリア”を描いていくためのヒントを後輩女性に向けて送ります

こんにちは。働く女性にキャリアを育むメンターをマッチングする、『育キャリカレッジ』の公式メンター、櫻木友紀です。私はこれまで製薬業界で長年働き、その間に子育てや管理職の仕事を経験してきました。

現在、メンターとして多くの働く女性と関わっていますが、「キャリアのつくり方が分からない」「管理職に興味はあるけれど自信がない」等の声を聞くことが多々あります。

確かに、働く環境が整い、いろいろな選択肢が増えたことで進む道を悩んだり、選んだ道に不安を感じたりすることも増えたのではないでしょうか。特に管理職については事例がまだ少ないだけに、漠然とした不安を持つことも多いのではないかなと思います。

私がこれから行う3回の連載では、「ワーキングマザー&管理職」を経験した立場から、私のストーリーや、あるいは私が出会ったワーママ管理職や女性リーダーの方々のリアルな話をお伝えしたいと思います。皆さんにとって、ご自身のキャリアを考えるきっかけになったり、まだまだ少数派の女性管理職のポジションを身近なものと感じてもらえたら嬉しいです。

自分のキャリアを主体的に生きるための3つのポイント

キャリア

まず今回は、私が思う、「自分のキャリアを主体的に生きるための3つのポイント」をお伝えします。それは「自分で自分のキャリアストーリーを描こう」、「上のポジションに行くことを恐れない」、そして「自分に向き合える場を確保しよう」の3つです。

1.自分で自分のキャリアストーリーを描こう

仕事上、自分のキャリア設計に悩み、「私のキャリアってあまりキレイじゃないんですよね」と自分が歩んできた道に否定的な感情を持つ方にも多く出会います。そんな時、私が感じるのは「キレイじゃないって自分で決めつけてしまうのはもったいない」ということ。

私はこれまでに、日系企業、外資系企業、規制当局での勤務経験があります。また、就労形態も派遣社員、契約社員、正社員など、さまざまです。さらに今は全く予想していなかったフリーランス。人生どう転ぶか分かりません。でも、毎回転機を迎えた時には自分の「履歴書・職務経歴書」とにらめっこして、ストーリー性を持たせるように意識してきました

「キャリア」は自分の人生のストーリーです。そして、履歴書・職務経歴書は、自分のキャリアという物語の本の1ページ目に差し込む、「目次」のようなもの。まずは作家になりきってみてください。そして、過去を振り返り、印象的だった出来事を洗い出し、そこで書き出した出来事が、自分の価値観に基づいた文脈の上で一つの物語として繋がっていくようなストーリーを描き出してみてください。それはきっと、あなたのキャリアに自信を持たせてくれます。

そして、次のステップに進む時には、新しい選択肢が、過去から紡がれたストーリーにフィットするかどうか、そんな視点でも考えてみてはどうでしょうか?「自分のキャリアストーリーを描けるのは自分だけ」です。是非、歩んできた道に自信を持って、自分なりのストーリーを描き出してみてほしいなと思います。

2.上のポジションに行くことを恐れないこと

私がワーキングマザー管理職経験者ということもあり、「管理職」をキーワードとして悩む女性に多く出会います。実は、私も会社員時代は「管理職になること」には、長い間否定的でした。「大変そうだし、子どもいるし、今でも十分忙しいし、別に今でそれなりに満足だし、無理」と(笑)。

でもある時ふと「管理職も悪くないかも」という思いがムクムクと出てきました。それは、たまたま社内の人材育成プロジェクトで、長期間にわたり管理職や役員の方々と人材育成や組織運営に関して膝を突き合わせて話す機会を頂いたことがきっかけでした。その方々との高い視点と幅広い経験に基づいた深い会話に刺激を受けたのです。

もっとこのような方と話をしたい!と思い、「その機会を増やすためには、私自身が管理職になることが近道だ」と気づいたのです。

そして、管理職に挑戦することとなり、いざ昇格すると、高い視点を求められる会話の機会が増え、さらには、時間をコントロールする権限や、組織改善に向けた提案機会が増えたりと、副次的な良いことも沢山ありました。上司からも業務を任せてもらえるだけではなく、自分で決められる範囲も広がったと感じました。正直、「これならもっと早く挑戦しておけばよかった」と思いました。

この記事を読む後輩達に伝えたいのは、上のポジションに興味が湧いたならば、きっと、それは自分が成長した証です。なので、自信をもって扉を叩いてみては? ということです(これについては、次号以降に詳しく触れますね)。

3.自分に向き合える場を確保しよう

私が社外メンターとして働く女性のメンターをしている一番の理由は、私が企業で働いていた時に一番欲しかった存在に自分がなりたいと思ったからです。長いキャリア人生の中では色んなことが起こります。

例えば、私は、パートナーが大病で倒たり、親の難病も経験しています。さらに、子育てでも山あり谷ありのことが多々ありました。でも、会社ではプライベートの悩みを持ち込みたくはなく、その結果、逃げ場もなくなり洗面器に顔を突っ込んだかのように四方八方塞がれた気持ちになった時期がありました。

もし当時の私がきちんと自分に向き合える場を持っていたならば、もっと楽に過ごせたり、違う視点で物事を考え、あの辛さを一人で耐えずに済んだかもしれないな、と思います。それこそ、私自身のキャリアストーリーに繋がる良いヒントをもらえたのかもしれません。

特に、ライフイベントにより色んな役割を担いがちな女性は、自分の存在を真っ先に小さくしがちです。自分のキャリアを主体的に生きていくためにも、自分を大切にし、足場を固めなおせる場をぜひ確保してほしいなと思います。

以上3つが、私自身のワーママ管理職としての経験、メンターとしての経験から導かれた、「自分のキャリアを主体的に生きるための3つのポイント」です。

次回の連載では、これまで出会ったさまざまな働く女性の事例を踏まえて、管理職やリーダーを目指す方々にお伝えしたいことに触れていきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに。

>>【前回の記事】もあわせて読む

 育キャリカレッジ

【この記事を書いたメンター】

櫻木友紀さん
育キャリカレッジ公式メンター ウィメンズキャリアメンター認定講師

製薬業界で管理職等を経験した後、現在は育キャリカレッジのウィメンズキャリアメンターとして、働く女性のキャリア構築の伴走をしている。キャリアコンサルタント、研修講師としても多方面で活躍中。帰国子女でもあり、その経験を活かして外国人女性の社外メンターにもなっている。高3男子の母

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