「出会いは多いが恋愛に発展しない」26歳キャビンアテンダントの切実な悩み【連載:恵ママの部屋】
仕事は楽しいけれど、それだけじゃ嫌。恋だって楽しみたいし、プライベートも充実させたい。どちらも諦めずに自分らしいキャリアを築いていくためには? 働く女性たちから寄せられた「仕事と恋」の悩みに、キャリアコーチ兼スナックママの佐々木恵さんが回答します!
今回の相談
CA(キャビンアテンダント)をしているのですが、世の中にはCAと付き合ってみたいという男性が意外と多いようで、やたらモテます。ただ、「CAだから」という理由で寄ってくる男性が多いので、恋愛に発展することは少ないです。好きな仕事を続けながら、良い人と巡り合うにはどうすればいいのでしょう?
恵ママからの回答
⇒まずは自分が、自分自身のことを好きになろう!
やたらモテるのに恋愛に発展しない、ある意味人から羨ましいと思われるようなFさんに、私が送りたいアドバイスは、「まずは自分で自分ことを好きになろう」です。
Fさんは、自分に好意を持って近付いてくる男性に対してどんな感情を持っていますか?
私の場合は、男女問わず、そんな方が現れたら「私に興味持ってくれるなんて嬉しい! ぜひお話ししましょう♪」とデレデレになります(笑)
ひょっとするとFさんは、「どうせ私がCAだから、興味持っているんでしょ」と、相手の好意に対して少し否定的な感情や、諦めの気持ちを持って接していませんか?
相手の気持ちを素直に受け取ることができず、いつも身構えていたり、素の自分を出せないまま続ける人間関係は、窮屈でお互いにとって楽しいものではありません。ましてや、深い関係にはなかなか発展しにくいでしょう。
つまりFさんは、「良い人と巡り合えていない」のではなく、「巡りあった方と、良い関係を築けていない」のではないでしょうか。
私は、恋愛の最初のキッカケなんて何でもいいと思っています。人間性や相性なんて、付き合ってみないとお互い分からない。職業や容姿といった分かりやすい情報でピンときた方にアプローチしてしまうのは、恋愛だけでなく友人関係においてもしばしば起こり得る、ごく自然なことだと思います。
恋愛とは少し話が異なりますが、私が会社員時代に営業をしていた頃の話をしますね。「この方に気に入ってもらえたら大きな受注が取れそうだ」と営業目的で近寄っていったお客さんであっても、相手のことを知れば知るほど、「この方の力になりたい」と心から思うようになり、ビジネスを超え人と人との良好な関係が築けたという経験は多々あります。
いかなる理由であろうと、自分に興味を持って近寄って来てくれる方が多いというのは、それだけ出会いの機会に恵まれているということです。まずは「自分に興味を持ってくれてありがとう」という感謝の気持ちで、真っ直ぐに相手の気持ちを受け取ってみてはいかがでしょうか?
興味関心でつながる居心地の良いコミュニティーを見つけよう
でも皆さんの中には、よく知らない相手に対して「いきなりオープンに自分を出すなんて難しい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にオススメなのは、自宅・職場以外にもコミュニティーを持つことです。
サークル活動や習い事などはもちろんのこと、最近はSNSを通じて気軽に参加できるコミュニティーも増えています。共通の興味関心でつながる人間関係は、職業や肩書き関係なく、フラットに他者と付き合うことができるため、「CAとしての自分」ではない、新たな一面を持つことにもつながるのではないでしょうか。
私もさまざまなコミュニティーに出入りしています。趣味であるヨガや、同年代の子どもを持つ親のコミュニティー、かつては資格取得や自己啓発のためのスクールなどにも通っていましたし、現在はスナックや女性のためのキャリア支援コミュニティーの運営をしています。
そこで毎週のように顔を合わせ、日常的にコミュニケーションを取っている方であっても、相手が普段何をしている方なのか実はよく知らない、ということは割とあります。それでいて、それぞれの場が、私に取っては誰とでもフラットに付き合える居心地の良い場となっており、それぞれにおいて少しずつ違った表情の自分がいます。
出会いや恋愛目的というよりは、自分らしくいられる時間や場所を増やすぐらいの気軽な気持ちで、楽しく参加できるコミュニティーを見つけることがお勧めです。結果として、人間関係の幅が広がり、気の置けない仲間が増えれば、日々がいっそう充実しますよね。
Fさんが、自然体の自分でいられる場で、良い方と巡りあえることを祈っています。
【この連載の寄稿者】
佐々木恵さん
京都大学卒。リクルート、キッズラインを経て、2018年独立。“一人一人が自分の軸でしなやかに輝く“をミッションに、フリーのキャリアコーチとして活動中。これまで支援してきた女性の数は、800名を超える。自身もキャリアを模索する一人の女性として、枠にとらわれず仕事も育児も120%楽しむ独自の生き方を探求&実践中。週に1度”スナック恵”のママとしてカウンターに立ち、悩める老若男女の相談にのり、ご縁を紡ぐことがライフワーク。プライベートでは、甘えん坊な2歳児のズボラな母。好きな言葉はセレンディピティ。
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