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DEC/2019

「年上で経済力のある男性と結婚したい」女性たち。でも男性たちの本音は…? 【統計から考える若者の結婚観の変化】

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新居日南恵さん manma

この連載では、家族留学事業を行うmanma代表の新居日南恵さんが、各種データを使って20代の働く女性たちのリアルな姿を考察していきます。20代女性の仕事観、結婚観、人生観って?


皆さんは、結婚するなら何歳くらいの相手を選びたいですか? 

話の合う同世代、頼れる年上、可愛い年下……。好みは人それぞれだと思いますが、今回は統計を使って現代の若者たちが“結婚相手に求める条件”について考えてみたいと思います。

結婚するなら「経済力のある同世代」
男性の意識に大きな変化

国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した第15回出生動向基本調査によると、結婚願望のある18~34歳の女性のうち29.6%が「1~2歳上の人」との結婚を希望しており、最も多いことが分かります。

【グラフ1】

結婚したい相手の年齢

二番目に多いのは、「同じ歳」と回答した人で28.4%。「年下」と回答した人はたった3.9%しかおらず、全体の67.8%が「歳上の相手との結婚」を希望しているという結果です。

約30年前の第9回調査では89.3%の女性たちが歳上の相手との結婚を希望していたことから比較すると、低下が見られますがそれでもなお、根強い歳上志向が伺えます。

【グラフ2】

結婚したい相手の条件

また、【グラフ2】を見てみると、結婚相手の条件として考慮するポイントに関する質問では、93.3%の女性が「経済力を重視する」または「考慮する」と答えています。

女性活躍が進み男女平等が叫ばれていてもなお、「家計の中心は男性である」と考える女性たちの姿が浮かび上がります。

一方で、男性はどうでしょうか。【グラフ1】を見ると、「同じ歳」の女性と結婚したいという男性の割合が、この30年で5倍近くにまで急増しています。

約30年前には、88.5%が年下女性との結婚を希望していました。しかし、2015年の調査では51.5%にまで減少。9割が年下を希望する時代から、半数が年上もしくは同い年の相手と結婚したい時代へと、大きな変化を遂げていることが伺えます。

結婚相手の条件として「経済力」を重視する割合も、30年前は30%以下だったものが、今は41.9%にまで増加。男性がパートナーに望むライフコースとして「専業主婦」を選択した人は、30年前は40%近くいましたが、2015年にはたった10%にまで減少しています。

経済力のある同世代のパートナーを求めるようになった男性と、依然として経済力のある歳上をパートナーにしたいと望む女性たち。どうやらミスマッチが起こってしまっていると言えそうです。

また、ニッセイ基礎研究所の天野研究員も、平成27年度の人口動態調査を元に「現状およそ4組に1組のカップルが、妻が年上の姉さん婚」であるとしています。さらに、2010年時点で4組に1組以上の割合で妻の学歴が上位の結婚が成立していることも合わせて指摘しています。

このような統計を見てみると、自分より学歴も経済力も高い年上の男性との結婚がいかに実態とかけ離れているかが見えてきます。

時短勤務をするのは男性だっていい。夫婦の「当たり前」を見直そう

夫婦・家族

ここ数年、女性活躍推進は「男性の家庭参画なくして進まない」という意見が目立つようになってきました。それと同時に政府も、男性に育児休業取得を促す制度の検討に入っています。そんな今だからこそ、女性側も結婚相手の選び方を見直すべき時に来ているのかもしれません。

私が代表を務めているmanmaが運営する家族留学の受け入れ家庭にも、「ママだから」「パパだから」という性別役割分業にとらわれない方がたくさん登録されています。

夫婦ともに同じ会社で働いていたAさんは、一時的に子育てと仕事の両立が困難になったことから、夫が業務量を減らし時短勤務にするという選択をしました。その結果、今は妻の方が収入が高く、実質的な大黒柱となっているそうです。

「時短勤務に切り変えて働くのは女性」という考え方がまだまだ一般的かもしれませんが、Aさんの家庭のように、男性が時短勤務を選択するという事例も徐々に増えています。

ただ、多くの人たちが、こうした新しい家庭の事例をまだ身近に感じることができていない印象です。私の同世代の女性たちの中にも、いまだに自分たちの親世代が築いてきた家庭を理想としている人が多くいます。ただ、社会状況がまるで違うので、理想と現実のギャップはより大きなものになってしまいます。

では、どうすれば私たちは結婚や家族に関する「当たり前」をアップデートすることができるのか。効果的なのは、あらゆる家族の形があることを知ること、自分の目で見てみることだと思っています。

男性が時短勤務をしている家庭は一例ですが、その他にも、妻が子連れで海外赴任している家庭や、男性が専業主夫をしている家庭など、実はいろいろな夫婦・家族のかたちがあるのです。さらに言えば、一度決めた夫婦の形も、子どもの成長とともにその時々で変えていけばいい。先輩夫婦の話を聞くと、「こんな形もありなのか」と気付かされることがたくさんあります

すると、あなたが結婚相手に求めるものも、実は「年上で経済力があること」だけではないということが見えてくるかもしれませんね。

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