客先でお茶を飲むタイミングって? 大人の女性が知っておくべき“もてなされる”マナー

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。
美月あきこ
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/

今回の質問
訪問先でお茶を出していただいたときに、「どうぞ」と勧められるまで口を付けてはダメでしょうか? あと、お茶を飲み切ってしまうのも失礼と聞いたことがあるのですが、残す方が逆に失礼という気もします。どうすればいいのでしょうか?(30歳/営業職)
プロの回答
「どうぞ」と勧められるまで口を付けてはいけないというルールはありません。「頂戴します」「ありがとうございます」とお礼を伝え、好きなタイミングで飲んで大丈夫です。せっかく心遣いで用意していただいたお茶ですから、飲まない方が逆に失礼にあたります。「どうぞ」と声を掛けるのを忘れてしまう人も時にはいますから、こちらから感謝の気持ちを表していただきましょう。
そして、出していただいたお茶は全て飲みきった方がいいと思います。飲み残しがあると、用意した側は「お口に合わなかったのかな」「具合が悪いのかな……」など、あれこれ心配してしまうかもしれません。余計な気を使わせてしまうのは避けたいところです。
また、最近ではペットボトルで飲み物を出してくださる方も多いですよね。ただ、350mlや500mlのペットボトル飲料はその場で飲みきることが難しいもの。残した分に関しては、「飲み掛けですので、持ち帰ってもよろしいでしょうか?」「こちら、頂戴します」などと一言お声掛けし、持ち帰るのが良いと思います。
相手が用意してくださったものは、ありがたく頂戴すること。その上で、感謝の気持ちを言葉と態度でしっかり示すこと。それが、大人の女性として覚えておきたい“もてなされる”マナーです。
取材・文/栗原 千明(編集部)
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