名刺ケースは地味な色じゃないとダメ? ビジネス小物選びで心得ておきたいこと

美月あきこ
マナーのプロが華麗に回答
もう迷わない!働くオンナのビジネスマナー

挨拶、言葉遣い、身だしなみ、所作――。もう新人ではないという人の中にも、「あれ!? こんな時どうすればいいんだっけ」とビジネスマナーで急に困った経験があるという人は多いのでは? そこで、マナーのプロ・美月あきこさんが皆さんの悩みにキッパリ華麗に回答していきます。

人財育成トレーナー、ビジネスマナー講師
美月あきこ
大学卒業後、日系および外資系航空会社にて国際線客室乗務員として17年間勤務。その後、人財育成トレーナーとして、接遇サービス、対人コミュニケーションについての講演・研修を企業や団体にて行う。客室乗務員時代に身につけたファーストクラス仕様のサービスを元にした、ユニー クな研修手法が好評を博す。すぐに効果の上がる「売れる営業マン・販売員」研修は全国からオファーが絶えず、年間180回以上の研修と講演を行う。著書に、ベストセラーとなった『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』(祥伝社)。シリーズ最新刊は、『15秒で口説く エレベーターピッチの達人』(祥伝社)
■FB:https://www.facebook.com/Akiko.Mizuki ■ブログ:http://ameblo.jp/lucille/
名刺ケースは地味な色じゃないとダメ? ビジネス小物選びで心得ておきたいこと

今回の質問

私は明るい色が好きなので、ピンクや赤などの小物を使うことが多く、名刺ケースも赤いものを使っています。しかし先日、上司から「仕事で使う小物類は黒や茶色などの暗い色にしなさい」と言われました。クライアントが女性だった場合など、自分らしい色の小物がコミュニケーションのきっかけになることもあるので、私は好きなカラーのものを使いたいと思っていますが、だめなのでしょうか?(24歳/営業職)

プロの回答

仕事で使う小物にピンクや赤などの明るいカラーのものを使うことは、決して厳禁ではありません。ご質問者さまのおっしゃるとおり、それらの色やデザインがコミュニケーションのきっかけになることも多いと思います。

ただ、今回の場合は上司の方に、「仕事で使う小物類は黒や茶色などの暗い色にしなさい」と言われたとありますので、もしかすると、業種や仕事内容的に、明るい色が向かないお仕事をされていらっしゃる可能性も考えられます。なぜ、上司がそのような注意をしたのか改めて考えてみた方がよいでしょう。

ビジネスパーソンとして最優先すべきは、クライアントや、自分が所属する組織から「求められている自分」であるかどうか。身に着ける服や小物1つでも、それが表れるものです。

その上で、どのような小物を使うか迷ったときには、素材やパーツなどが、全体的に「華奢」なイメージを与えるものをチョイスするのがオススメです。

具体的には、シックな色味の皮で、ふちに細かいステッチが施されていたり、ワンポイントで小さめのブランドロゴやパーツが付いているものなど。

大人の女性らしい、上品な印象を与えることができますよ。

取材・文/栗原 千明(編集部)