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SEP/2012

クックパッド 片山育美さん/UIデザイナーとしてユーザーが幸せになるものだけを作りたい【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.11】

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突撃! 隣のステキ女子
ワーキングビューティ・アルバム

仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

クックパッド 片山育美さん/UIデザイナーとしてユーザーが幸せになるものだけを作りたい【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.11】
クックパッド株式会社
サービスデザイン部 UIデザイナー
片山 育美さん
美大で情報デザインを専攻し卒業。2011年に新卒でエンジニアとしてクックパッドに入社。同年8月よりUIデザイナーとして活躍。
今回紹介するワーキングビューティーは、株式会社クックパッドのUIデザイナー、片山育美さん。入社2年目にして新規事業の『やさい便』をはじめ、数多くのサービス開発に携わっている彼女。あまり聞きなれないUIデザイナーの仕事内容から、揺らがない仕事軸、そして根っからのエンジニア魂を感じられるプライベートに迫る!

入社当初はまったく知らなかった
「UIデザイナー」の仕事

編集部:いまのお仕事は「UIデザイナー」ということですが、どのようなお仕事なのですか?

UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、仕事を簡単に説明すると、ユーザーがインターネットサイトの画面を使いやすくなるよう、レイアウトや文字やアイコンの表示の仕方、入力方式などを設計・実装するのがUIデザイナーの役目です。レシピサイト『クックパッド』の画面で例えると、レシピの並べ方、アイコンのかたちや付け方、レシピへの誘導の仕方などをカタチに落とし込む仕事です。

編集部:そもそもなぜUIデザイナーに?

新卒で当社に入社したときは、サービス開発のエンジニアでした。「UI」についてもよく分かっていなかったですね(笑)。入社1年目の春に、ユーザーを新機能サービスへ誘導するためのユーザーテストのページを作る機会がありました。わたしと先輩がそれぞれ1パターンずつ作ったのですが、わたしは、ゴチャゴチャしたデザインだとユーザーは広告バナーだと勘違いしてスルーしてしまうだろうと考え、興味を引くキーワードだけを掲載したシンプルなものを作ったのです。ユーザーテストの結果、わたしが作ったページには、先輩が作ったページの20倍ものアクセスが! 「ユーザーの気持ちになってサイトの画面や機能を作る仕事っておもしろい!」と思って上司に話したら、それが「UIデザイナー」なのだと教わりました。それからまもなくUIの新規部署が立ち上がり、異動することになったんです。

編集部:まさに、“転機”だったのですね! 現在、異動されて約1年ですがどんなお仕事に携わっているのですか?

同じ部署には4名のデザイナーがいるのですが、それぞれ担当業務がはっきり別れていて、わたしは新規事業の『やさい便』や、『クックパッド』のiPhone・iPad専用アプリなど、新しいサービスや新しいデバイス向けのクックパッドアプリを手がけています。一度リリースして無事にシステムが動けば終了というわけではなく、ユーザーにとって本当に使いやすい導線になっているか、分かりやすい設計になっているかなど、社員や友人、実際のユーザーさんに直接ヒアリングして試行錯誤しながら改良を続けていきます。

編集部:UIデザイナーのなかでも一番若手だと伺いましたが、新規事業も任されているなんてすごいですね! ベテランのオーラが見えます。

ありがとうございます。よく老けてみえるって言われます(笑)。以前は、それが嫌だなって思うこともあったのですが、社会人になってからは「新卒に見えない=しっかりしている」と言ってくださる方も多いので、いまは老けて見えることが自分の“武器”だと思えるようになりました。

とりあえず終わらせることはできる、
でも「投げ出さない」が仕事のモットー

クックパッド 片山育美さん/UIデザイナーとしてユーザーが幸せになるものだけを作りたい【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.11】

編集部:お仕事内容を伺っていると、「終わりのない仕事」というイメージがあります。毎日お忙しそうですが、モチベーションはどうやって保つのですか?

そうですね、モチベーションを保つというよりは、仕事をする上で大切なことを忘れないために、「投げ出さない」という言葉をデスクに貼っています。というのも、昨年の11月に、スマートフォン版クックパッドのUI改善合宿を行った時の衝撃があったから。そこでは、弊社創業メンバーの1人もUIデザイナー3人と一緒にデザインを作っていたのですが、そのときびっくりしたのが、彼が1ピクセルにこだわるんですよ。デザイン性や見た目の美しさではなく、「ユーザーにとって使いやすいかどうか」の1ピクセルにこだわるのです。ユーザー視点のサービス開発において「絶対あきらめない」という彼の姿勢に感動してしまいましたね。それからは、常にいまあるものはベストではない、投げ出さず改善していこうという気持ちを忘れないようにしています。

編集部:常に「ユーザー視点を忘れないこと。そのためになることは絶対投げ出さない」というのが片山さんの“仕事の軸”なのですね。素敵です! ちなみに、尊敬している人はいますか?

先ほどお話した上司もそうですが、やっぱり小さいころから近くで見てきた母ですね。母は小学校の教師だったのですが毎日朝から晩まで忙しく働いていました。でも、家族の前ではいつも笑顔で。きっと落ち込むこともあったでしょうが、決してそんな素振りは見せませんでした。いつも前向きに物事に取り組んでいる背中を見て育ったので、私もそうなりたいと強く思います。

ストレス解消の趣味は
休日にiPhoneアプリを作成すること!?

編集部:忙しい毎日を乗り切るために、健康に気を付けていることはありますか?
外食するとどうしても野菜が不足してしまうので、弊社のサービス『やさい便』を実際に利用して旬な野菜を自宅に届けてもらい、なるべく自炊するようにしています。なかなか買い物にいく暇がないのでとても重宝していますね。また、社内のキッチンに数種類のお茶のティーパックがあるので、気分に合わせて温かいものを飲み、冷え性対策をしています。

編集部:なるほど! ではストレス解消法はどうですか?

実は、プライベートでiPhoneアプリを作ることがストレス発散につながっています。意外と1日くらいで作れちゃうんですよ? いままでいくつかリリースしているのですが、恋人と会うまでの時間をカウントしてくれる『恋人アラーム』や、カップルで楽しめる『恋人クイズ』など恋愛ツールネタはとくに人気で、後者は20万ダウンロードを記録しました。自分の好きなこと、やりたいことをしたら誰かを幸せにできる。これって、まさに一石二鳥じゃないかって(笑)。「一石二鳥」ってぐうたらなイメージで使われますけど、わたしは、仕事でもプライベートでもこの「一石二鳥」は良いことだと思うんですよね。

編集部:最後に今後の目標を教えてください。

先ほどの「一石二鳥」につながるのですが、自分のやりたいことでユーザーをもっともっと幸せにしたい。そのためにまず、自分が「やりたい」と思ったことが実現できるよう、デザインやプログラミングの スキルをしっかり身につけたいですね。


オンでもオフでも、何かをするときに迷ったら「自分のやりたいことかつ、誰かを幸せにできることか」と自分に問い、「◯」なものを選択するという片山さん。UIデザイナーという天職に出会い、今日も『クックパッド』のユーザーのために奔走しているに違いない。

クックパッド 片山育美さん/UIデザイナーとしてユーザーが幸せになるものだけを作りたい【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.11】
MTGでのメモや企画を考えるときにラフを書くノートはなんとA2のスケッチブック。「頭の中をわーと吐き出すのには大きい方がよくて、持ち歩ける限界のサイズがコレなんです」とのこと。
クックパッド 片山育美さん/UIデザイナーとしてユーザーが幸せになるものだけを作りたい【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.11】
スケッチブックとセットで愛用しているのが「STAEDTLER(ステッドラー)のシャープペン。普通の文房具店ではあまり見掛けない製図用でシンプルなかたちながら手に馴染み気持ちよく描けるのがお気に入り。
クックパッド 片山育美さん/UIデザイナーとしてユーザーが幸せになるものだけを作りたい【連載:ワーキングビューティー・アルバム Vol.11】
7月にリリースされた新サービス『やさい便(https://shop.cookpad.com/)』は片山さんが担当した仕事の一つ。自身もサービスを愛用中だ。

取材・文/岩井愛佳  撮影/赤松洋太

連載『ワーキングビューティー・アルバム』の過去記事一覧はこちら

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