09 SEP/2022

【DJ KOOに相談】苦手な人が職場にいてつらい…「動物には必ず天敵がいる。いい仕事をすることに集中DO DANCE!!」

「今の仕事を続けていていいのかな……」そんなモヤモヤを吹き飛ばすべく、ダンス&ボーカルグループ『TRF』のリーダー、DJ KOOさんの元を訪ねたWoman type編集部。

DJ KOOさん

>>前編記事はこちら

DO DANCE!! な回答で明るく悩みを吹き飛ばしてくれるKOOさんに、「職場の人間関係」について読者から寄せられた相談をぶつけてみた。

【読者のお悩み】

28歳/事務職

職場に苦手な人がいて、ストレスを感じています。

その人とは考え方がどうしても合わないのですが、人間関係を理由に今の会社を辞めてしまってもいいものか悩んでいます。

合わない人=天災。風が吹きやまないなら別の場所へGO!!

自分と合わない人というのは、天災だと思った方がいいですよ

何か言われたら、「雨が降ってきちゃったんだな」「すげえ風が吹いてきちゃったな~」と考える。

だって、雨や風を憎んだって仕方がないですよね。吹き荒れる風に対して唾をぺって吐いたところで、自分の方に返ってきちゃうだけですし。

だから、下手にあらがわずに雨風が過ぎ去るのをただ待つことも大事

でも、その場所が一生雨や風が強く吹き荒れる環境なのであれば、穏やかに晴れているところに身を移せばいいと思います。

「ここは風が強過ぎて前髪が崩れちゃうから、別のところに行こ~!」っていう考え方も全然ありです。

DJ KOOさん

その際、今の会社でうまくいかなかったことを引きずり過ぎない方がいいですね。特に、人を憎まない方がいいですよ。

「あの人のせいで転職することになった」と恨むことは簡単ですが、それで相手がどうこうなるわけでもないし、自分もずっと苦しいだけです。

自然界において、動物には天敵って必ずいるじゃないですか。

自分を脅かしてくるような存在がいるのは当然で、人間には人間の中にその天敵がいるんですよ。

天敵がいることは誰のせいでもないし、天敵と合わないのはもちろん自分のせいじゃない。そう考えると、少し楽になりませんか?

天敵から逃げ出したら逃げ出したで早めにスイッチを切り替えて、「さぁ次はどうしようかな」って考えられるといいですよね。

苦手な人と一緒のときは、自分の仕事に集中DO DANCE!!

とはいえ、どこに行ったって苦手な人というのは必ずいますから、その人と一緒に仕事をしなければいけない場面もありますよね。

僕の場合、そういうときは「良い仕事をすること」を考えるようにしています。

DJ KOOさん

「この人苦手だな」と意識しながら仕事をするよりも、自分が良い仕事をすることに集中する。

そうやって、苦手な人が自分の仕事に対して「いいじゃん」と思ってくれるような関係性をつくった方がいいのかなと思いますね。

仕事に意識を向けることで、苦手な相手に対して尊敬の念が生まれることもあるかもしれません。

良い仕事ができれば、性格は関係ないですからね。

だから、苦手な人との関係性を克服しようとするよりも、まずは自分が良い仕事をして、その人にも良い仕事をしてもらって、良い結果につなげていく。そうやって仕事を成立させることかなと思います。

何よりも、「つまらない」と思いながら仕事をするのは、お客さんに一番失礼なことです。

だからポジティブに考えて、仕事に集中するようにしています。

「トライアンドフォロー」なチームが“最KOO”!!

DJ KOOさん

僕は結局のところ、仕事はチームワークだと思います。

何か一つプロジェクトがあって、そこに集まった人は、立場や属性に関係なくみんながチームの一員。

その中に好きな人がいようと嫌いな人がいようと、プロジェクトがうまくいけば頑張った人を褒め称えるし、たとえ失敗しても特定の人を責めたりはせず、みんなで「次はこうしよう」という前向きなムードを作りたい。

TRFのリーダーとして意識してきたのも、トライアンドエラーではなくて、“トライアンドフォロー”なチームづくりです

個人的に、仕事をする環境はそういう場所がいいなって思います。

もしも、自分より上の立場にいる人たちが失敗を一人の人に押し付けてくるとか、仕事の成果を独り占めしようとするとか、そういう人だったら……それはもう、最初にお話しした通り天災のようなものです。

なかなか変えられるものでもありませんから、別の場所に移ってしまって、自分の可能性が開ける場所を探してみるといいと思いますよ。

<プロフィール>
DJ KOOさん
1961年8月8日生まれ、東京都出身。トータルCDセールスが2100万枚を超え、今なお多くの人に愛され続けているダンス&ボーカルグループTRFのDJ、リーダー。 ソロとしては、「触れ合う人々をエネルギッシュに! 元気に! 笑顔に!」をモットーに、ダンスクラシック、EDMから、J-POP、アニソン、ゲーム音楽まで幅広い音楽をDJスタイルにてプレーし、共感、賛同を得ている。 2017年から日本の文化である「お祭り」「盆踊り」とのコラボレーションをエンターテインメント型ジャパンカルチャーとして発信し、国内外において精力的に活動を行っている。バラエティー番組にも多数出演。幅広い層のファンを獲得している
YouTube:KOOTUBE Twitter:DJKOO_official

取材・文/天野夏海 撮影/桑原美樹 企画・編集/栗原千明(編集部)

書籍紹介

DJ KOOさん

『あと10歳若くなる! DJ KOO流 心・体・脳の整え方』(PHP研究所)

医師の理想とKOOさんらしさの絶妙な“落とし所”が満載! バラエティーで大活躍・還暦超えアーティストDJ KOOの元気の秘訣とは? 仕事、メンタル、食事、睡眠、人生、人間関係……全部に効く54の「小さなルーティン」を紹介
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