約8割の女性が「職場でハラスメントを感じたことがある」と回答。感じた相手や解決策は?【677名調査】

アンケート実施期間/2022年3月28日~4月8日
有効回答数/677名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
●約8割の人が「職場でハラスメントを感じたことがある」
●具体的なハラスメントの内容については、「パワハラ」「セクハラ」「モラハラ」が上位に並ぶ結果に
●ハラスメントを感じた相手、1位は「上司」
●誰かに相談しても「改善した」のは2割弱
今回は職場でのハラスメントの実情についてアンケートを実施。職場でのハラスメントを感じたことが「ある」と回答したのは76.8%と回答者のうち、約8割の人がハラスメントを感じたことがあるということが分かりました。
ハラスメントを感じたことがある人に、具体的に受けたことのあるハラスメントの内容を聞いたところ、「パワハラ」(58.1%)、「セクハラ」(36.6%)、「モラハラ」(35.0%)という結果に。
また、ハラスメントを感じた人のうち「上司」が85.8%と圧倒的に多い結果となり、次いで同僚(39.8%)、社長(14.9%)となりました。
ハラスメントを感じたことがある人のうち、約7割が誰かに相談をしているものの、状況が改善したと感じている人は2割に満たず、8割以上の人が「改善しなかった」と回答。また、状況が改善しなかった人のうち、約半数の人が「我慢した」ことが分かりました。
Q.1 職場で感じたことのあるハラスメントは?

※複数回答あり
『女の転職type』会員にハラスメントについて聞いたところ、76.8%の人が何らかのハラスメントを感じたことがあると回答しました。
感じたことのあるハラスメントを聞いてみると、1位「パワハラ(パワーハラスメント)」(58.1%)、2位「セクハラ(セクシャルハラスメント)」(36.6%)、3位「モラハラ(モラルハラスメント)」(35.0%)という結果になりました。
Q.2 ハラスメントを感じた相手は?

※ハラスメントを感じたことがある人のみ
※複数回答あり
Q.1で何かしらのハラスメントを感じた人に、誰から感じたかを聞いてみると、圧倒的に多かったのが「上司」(85.8%)、次いで「同僚」(39.8%)、「社長」(14.9%)となりました。
その他のコメントでは「グループ会社の社員」や「お客さま」などがありました。
具体的にどのようなハラスメントを受けたのかを聞いてみました。
・女性一人だったため、電話対応とお茶だしを強要された。営業担当で他の方の対応をしているときでも私が空くまで来客にお茶出しをしない。就業時間後の取引先との接待ではお酌しろと強要された(40代/介護・医療・福祉系/東京)
・新入社員研修で恋人がいるか全員立って回答させられ、いない場合はなぜいないと思うか答えさせられた(20代/企画・マーケティング系/奈良)
・基本的に全員を「お前」と呼び、大声で下ネタは当たり前(30代/事務・経理・人事系/愛知)
・毎日個別で呼び出しをされ、ノルマについて何で数字が取れないんだ? と言われていた(20代/サービス・販売系/東京)
・理不尽に怒ったり、初めての作業でも、なんでできないんだと言われたりする。指示された作業をしているのにそんなことはするなと言われる。他の人を助けていたら勝手なことをするなと止められ、同日同じ局面で何もせずにいたら人としてできて当たり前のことがなんでできないんだと理不尽に怒られた(20代/その他/東京)
・怒鳴る。机をたたく。こちらが正論を言うとキレる。明らかに過剰な仕事量を指示し、残業はさせない(40代/その他/茨城)
・妊娠したことを報告したら、おめでとうではなく、仕事いつまで? 産休いつから? 引き継ぎどうすんの? という質問攻めに遭った(30代/事務・経理・人事系/沖縄)
・上司に妊娠を告げた際、責任感がないと責められ、同僚全員の前で謝罪させられた(30代/コンサルタント・専門職系/東京)
・育休からあけてすぐ妊娠が分かった社員に対し「親の顔が見てみたい。仕事する気あるのか」と話していた(20代/事務・経理・人事系/静岡)
・彼氏がなぜできないのかを延々と聞かれたり、集中してる時の顔が怖いとか言われたりした。また、後輩より早い時間に出社するよう言われる。目標を達成しないとゴミ箱や机を蹴られる(30代/クリエーティブ系/奈良)
・上司からはシカトされたり、自分だけにそっけない態度を取られ、必要な研修をしてもらえないこともあった。分からないことがあったら「自分で調べられない?」などと言われて教えてもらえない(30代/事務・経理・人事系/東京)
・仕事の叱責に加え、「こんなことも知らないの?」といったばかにされているような言葉を言われた(30代/サービス・販売系/千葉)
・勤務開始時間30分前より早く出社してはいけないが、その30分でやらないといけないことが多い(20代/介護・医療・福祉系/東京)
・仕事量は増えているのに残業してはいけないと言われている(20代/介護・医療・福祉系/北海道)
・残業届を出すことを許されず、休日出勤も認められなかった。愛社精神とは、「会社のために無償の残業や出勤をして会社に尽くすこと。自分を犠牲にして会社のために生活すること」と強要された(40代/事務・経理・人事系/神奈川)
・人事評価で協調性がないと言われ、その理由が子どもがいるため出席できなかった飲み会だった(50代/事務・経理・人事系/東京)
・あまりお酒が飲めないのにしつこく「飲んでないね、飲みなよ」と強要された。また、飲み会帰りに、上司と2人になったタイミングで腰に手を回された。上司は酔っていたからしょうがないと思いつつも本当は気持ち悪かった(30代/事務・経理・人事系/東京)
・常にお酒を飲む人のペースを確認して、飲み物がなくなる前に声を掛けないと注意を受ける(30代/サービス・販売系/東京)
・本人が部屋中に香りが充満するほど香水をつけ、執務室中にミントスプレーをまく人がいる(50代/事務・経理・人事系/東京)
・近くの席の人がヘビースモーカーで、タバコの匂いがしてつらかった(20代/事務・経理・人事系/大阪)
・同僚の香水が日に日にキツくなっていった。嫌いな匂いではなかったが、座席が近いと目に染みるレベルに。注意しても本人は感覚がまひしているようで、改善されなかった(40代/事務・経理・人事系/神奈川)
Q.3 ハラスメントについて誰かに相談した?

※ハラスメントを感じたことがある人のみ
※複数回答あり
ハラスメントを感じたことがあると回答した人に、誰かに相談したか聞いたところ、「同僚」(37.1%)が1位、次いで「誰にも相談していない」(30.2%)が2位となりました。
人事や社内の窓口に報告・相談した人は8%ほどと圧倒的に少ない結果となりましたが、その他のコメントでは、少数ながら、「派遣会社の営業担当」や「労働基準監督署」など、第三者機関に相談したという人も。
Q.4 相談した結果、状況は改善した?

※ハラスメントを感じたことがある人のみ
ハラスメントについて誰かに相談した結果、状況が改善したかを聞いてみると、「改善した」「やや改善した」と答えた人は2割に満たず、「改善しなかった」(81.9%)が圧倒的に多い結果となりました。
Q.5 相談しても状況が改善されず、どうした?

※Q.4で「改善しなかった」を選んだ人のみ
※複数回答あり
Q.4 で「改善しなかった」を選んだ人に、その後どうしたかを聞いてみると、「我慢した」(50.3%)と半数が我慢したという結果になりました。
2位「退職した(退職予定)」(41.1%)、3位「転職した(転職予定)」(26.9%)と、職場を辞める・転職することを決意した人は合わせて7割弱に。ハラスメントは職場を離れるきっかけとして大きく作用していることが伺えます。
その他の回答として、「パワハラに言い返せるくらい仕事ができるようになった」「冷めた目で会社と付き合っている」という人も。
Q.6 自分がしてしまったかも? というハラスメントはある?

※複数回答あり
自分が職場でしてしまったかもしれないハラスメントがあるかどうかについては、86.4%の人が「特にない」と回答する結果に。一方で13.6%の人がハラスメントをしてしまった(可能性がある)と回答しました。
その理由として「無自覚に他人を傷つけている可能性はある」という、過去の自分の職場での行動・言動が、実はハラスメントだった可能性を懸念する声が集まりました。
Q.7 ハラスメントが起きてしまう原因は?

※複数回答あり
職場でハラスメントが起きてしまう原因について聞いてみると、1位「個々人の価値観の違い」(74.0%)、2位「世代による価値観の違い」(66.3%)、3位「ハラスメントへの理解不足」(51.3%)となりました。
ハラスメント加害者本人の意識や知識不足に問題があると考えている人が多いことが伺えます。
Q.8 ハラスメントをなくすために必要なことは?

※複数回答あり
ハラスメントをなくすために必要だと思うことを聞いてみると、1位「上司の理解、対応力」(68.5%)、2位「相談しやすい窓口の整備」(63.2%)となり、6割以上の人が回答しています。
3位、4位は僅差で「ハラスメントに関するガイドラインの作成・周知」(43.7%)、「ハラスメントに関する研修の実施」(43.1%)が続いています。
その他のコメントとしては、「労働基準監督署の指導」や「人事の定期的なフォロー」など、第三者による指導やサポートが必要だと感じている人が多いことが分かりました。長く安心して働くためには、職場に相談しやすい窓口が整備されていることや、上司や周囲の同僚の対応力が必要だと考えている人が多いということが今回のアンケートを通じて明らかになりました。
※以下と定義してアンケートを実施
セクハラ:相手に不快感を与える性的な嫌がらせ
パワハラ:職場の上下関係を利用した嫌がらせ
マタハラ:妊娠中、出産間近、子育て中の女性に向けた嫌がらせ
モラハラ:相手の人格を否定したり、価値観を無視したりする行為。上下関係にかかわらない精神的な暴力
ジタハラ:労働時間の無理な短縮の強要、残業を許可しないなどの行為
アルハラ:お酒に関する強要・嫌がらせ行為
スメハラ:体臭、口臭、強すぎる香水などニオイにまつわるハラスメント
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
※本記事は女の転職typeのコンテンツを一部編集の上転載しています
『データで知る「女性と仕事」』の過去記事一覧はこちら