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JUN/2021

「女は職場で不利」の回答が5割以上。働く女性868名調査で浮かび上がる、職場のジェンダーギャップの今

ジェンダーギャップ感じてる?

アンケート実施期間/2021年4月1日~4月14日
有効回答数/868名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査


今回の調査でわかったこと


半数以上が職場でのジェンダーギャップを「感じている」
年代が上がるごとに格差の実感は強まる傾向

2021年3月31日に発表された「ジェンダーギャップ指数2021」によると、日本は世界156カ国中120位。主要7カ国(G7)では引き続き最下位です。

職場のジェンダーギャップ(男女格差)についてアンケートを実施した結果、52.4%の女性がジェンダーギャップを感じていることが明らかに。年代が上がるごとにジェンダーギャップを感じる女性は増え、40代では4人に1人が「(職場にジェンダーギャップが)非常にある」と回答しています。

Q.1 今の職場にジェンダーギャップ(男女格差)はある?

ジェンダーギャップ感じてる?

「非常にあると思う」(18.8%)、「ややあると思う」(33.6%)を選択したジェンダーギャップが「ある派」と、「あまりないと思う」(30.1%)、「ほぼないと思う」(17.5%)の「ない派」で比較すると、「ある派」の方がやや多い結果に。半数以上の女性が、職場に対するジェンダーギャップを感じていることが明らかになりました。

ジェンダーギャップ感じてる?

年代別に見てみると、年代が上がるごとにジェンダーギャップを感じる女性が増えていることが見て取れます。40代に限定してみると、実に4人に1人が「非常にある」と感じているとの結果になりました。

Q.2 ジェンダーギャップが理由で転職を考えたことある?

ジェンダーギャップジェンダーギャップ感じてる?

ジェンダーギャップを理由にした転職については、7割以上の女性が「考えたことはない」と回答。意外にも「ない」が多数派との結果に。Q.1の結果と照らし合わせてみると、ジェンダーギャップを理由に転職を考える人は4人に1人にとどまる計算となります。

職場に対する不満を感じながらも、なかなか転職へと踏み切れていない現状が明らかとなりました。

Q.3 「女性であること」が理由で、職場で経験したこと(感じたこと)は?

ジェンダーギャップ感じてる?

具体的にジェンダーギャップを感じたシーンとして、最も多かったのが「お茶出し、掃除などを任される」(38.2%)というもの。「雑務は女性の仕事」というステレオタイプの根深さを感じる結果となりました。

次いで「給料が低い」(36.5%)、「給料が上がりにくい」(35.9%)という収入の問題が多く挙がっています。

Q.4 「女性であること」は職場でどう影響する?

ジェンダーギャップ感じてる?

女性であることの影響に対して、半数以上の女性が「とても不利になる・やや不利になる」と感じていると回答。「とても有利になる・やや有利になる」と捉えている人は、不利派の約1/3となりました。

具体的にどのような面で不利・有利になると感じているのか、具体的に聞きました。

とても不利になる

・任されていた仕事が軌道に乗り始めると男性社員にバトンタッチし、順調に結果が残せたらその人が出世する。立案、計画、実行の途中まで任されていてもその評価は無かったことにされ、部門長からも「補助、雑務、事務」としてしか見てもらえていない(40代/営業系/正社員/東京)

・役職者や外回りの営業であってもお茶出し・掃除などの仕事をさせられ、その時間に合わせて仕事をスケジュールしないとならない。男性は新入社員であっても免除されている(50代/事務・経理・人事系/正社員/静岡)

・結婚と出産を当たり前と言われつつ、妊娠すれば迷惑と言われ、産休はずるいと言われ、退職して数年後に就活すればブランクがあると断られる。何一つ有利なことがない(40代/サービス・販売系/アルバイト・パート/三重)

やや不利になる

・女性特有の体調不良を理解してもらえないと、ただサボってるだけのように思われる(30代/事務・経理・人事系/契約社員/京都)

・女性というだけで、でしゃばるな感がある。長年働いても、役職へ行くまでの道のりははるかに男性より遠い(30代/コンサルタント・専門職系/正社員/富山)

・どうしても産休をとったりしなければならず昇給も見込めなくなったり、保育園の申し込み、お迎え、保護者会、何から何まで女性が対応することが前提。仕事だけ遂行すればいいというわけではない(40代/介護・医療・福祉系/正社員/東京)

・やりすぎてもダメだし、普通にやっても女だから、と言われる(50代/事務・経理・人事系/契約社員/神奈川)

・通常業務に加え、会社内での清掃業務(ゴミ出しやダンボールなどの撤去)を任されるため(20代/事務・経理・人事系/正社員/大阪府)

やや有利になる

・生理休暇が取れる(20代/事務・経理・人事系/正社員/大阪)

・女性だからやらなくていい仕事がある(重作業や責任のある仕事)(20代/介護・医療・福祉系/正社員/愛知)

・福祉職なのでむしろ女性優位のことが多い気がする。管理職も女性が多い(20代/介護・医療・福祉系/正社員/東京)

・今は男性より女性が過度に守られている時代なので、男性社員より女性社員の方がサポート体制がしっかりしていたり、いろいろ守られているように思う(30代/事務・経理・人事系/正社員/東京)

とても有利になる

・外見がまあまあいいのでかわいがってもらえる(20代/エンジニア系/正社員/東京)

・営業職で、取引相手は社長や人事の偉い人が多かったため自然と男性相手になる。そのため女性の方が好かれやすく、売り上げも良い傾向があった(20代/営業系/正社員/埼玉)

影響しない

・昇給、昇進なども査定を元にしており、判断基準が明確なので(30代/サービス・販売系/正社員/東京)

・外資系企業のため、ジェンダー、年齢、ハラスメントについては、大変厳しく教育されており、社内規定に反する行為をした場合、すぐに上司より指導が入る(50代/営業系/正社員/千葉)

・働き方は自分次第で変えられる。やろうと思えばできるし、できないと思えばできない。男性だからとか女性だからではなく仕事をするかしないか。仕事にジェンダーは関係ない(20代/サービス・販売系/正社員/山口)

Q.5 職場のジェンダーギャップ解消のためには、何が必要だと思う?

ジェンダーギャップ感じてる?

では、職場のジェンダーギャップを解消に必要なものとは何なのでしょうか? アンケートの結果、6割近くが「社長(経営層)の意識が変わる」(59.6%)と回答しました。会社のトップが意識を変え、改革を起こしていくべきであると感じている女性が多いことが伺えます。

「誰でも育休が取りやすい環境にする」(53.7%)、「リモートやフレックスなど柔軟な働き方ができる環境が整う」(46.5%)に関しても、半数前後の女性が必要性を感じていることが分かりました。

その他としては、以下ようなコメントが集まっています。

・そもそも「男」「女」ということで区分けされている時点で違和感。女性だから活躍しろ~っていう風潮あるけど、何かそれも違う。同じ女性でもガッツリ働きたい人もいればそうでない人もいる。男女関係なく、頑張りたい人が頑張れる環境の整備が必要だと思う(30代/事務・経理・人事系/派遣/島根)

・職場だけでは意識は変わらない。生まれた時の環境から変えないと無理(40代/事務・経理・人事系/正社員/千葉)

・女性側の意識改革。女性であるがゆえの甘えをなくす(50代/サービス・販売系/正社員/千葉)

・なめてかかる男の鼻をへし折りまくる(30代/エンジニア系/正社員/愛知)

ジェンダーギャップ解消にはいまだ至らない日本。男女問わず自分らしく働ける社会の実現のためには、社会構造や法律上の課題も多く残されています。

日々の中で覚えた違和感や格差をやり過ごしてしまうのではなく、声を上げていくこと。そうすることで、同じ課題を持つ仲間と出会うきっかけとなるかもしれません。Woman typeではこれからも、働く女性や識者へのインタビューを通じ、自分らしいキャリアを築くヒントを発信し続けていきます。

>>データで知る「女性と仕事」を見る

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

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